［ロンドン　２２日　ロイター］　２２日の欧州インターバンク市場で、翌日物ドルＬＩＢＯＲ（ロンドン銀行間取引金利）が３％を下回る水準に低下した。米政府が２０日、金融機関の抱える住宅ローン関連不良資産について、公的資金で最大７０００億ドルを買い取ることなどを盛り込んだ金融安定化策を議会に提示したことで、短期金融市場の不安感が幾分和らいだ。

　［東京　２２日　ロイター］　茂木敏充金融担当相は２２日夜、７カ国財務相・中央銀行総裁会議（Ｇ７）声明を受けて、国際金融市場の安定化に向け、金融株の空売り規制を厳正に執行していく、との談話を発表した。また「相場操縦などの不正行為の監視を徹底し、違反行為には厳正に対処していく」との姿勢を示した。

　［ワシントン　２２日　ロイター］　７カ国財務相・中央銀行総裁会議（Ｇ７）は２２日、金融市場の問題を協議するために電話会議を開催し「緊密な協調体制」を維持していくことを確認した。

　［東京　２２日　ロイター］　三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループは２２日、米モルガン・スタンレーの普通株式１０─２０％を取得することで合意したと発表した。三菱ＵＦＪＦＧとモルガン・スタンレーは今回の資本提携により、戦略的な協力関係を構築する。

　［東京　２２日　ロイター］　伊吹文明財務相は２２日、財務省内で記者団に対し、米国で金融株の空売り規制措置がとられたことに関連し、日本として、空売り規制問題でこれ以上新しいことは考えていないと述べた。同相は、７カ国財務相・中央銀行総裁会議（Ｇ７）が電話協議を行ったことを明らかにした。

　［東京　２２日　ロイター］　三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループは米モルガン・スタンレーの普通株式１０─２０％を取得し、取締役を少なくとも１人派遣をする方向で検討することで合意したと発表した。具体的な金額は資産査定（デューデリジェンス）を行った後、決定する。

　［東京　２２日　ロイター］　自民党は２２日午後に党本部で党大会に代わる両院議員総会を開いて総裁選の投開票を行い、麻生太郎氏（６８）を福田康夫首相の後継総裁に選出した。麻生新総裁は同日夕、記者会見に臨み、景気は後退していると明言し、景気対策に最優先で取り組む方針をあらためて強調。来るべき次期衆院選での勝利を「天命」と位置づけ、２１日に正式に３選を果たした小沢一郎代表率いる民主党との戦いに全力をあげる決意を表明した。２４日召集の臨時国会で第９２代首相に指名され、麻生内閣が発足する。

　［東京　２２日　ロイター］　自民党の新総裁に就任した麻生太郎氏は２２日夕、党本部で記者会見し、衆院解散・総選挙の時期に関連して「民主党が補正予算案の成立を阻止・反対するのは、常識的には考えにくい」と述べ、野党の動きをけん制した。