［パリ　３０日　ロイター］　欧州中央銀行（ＥＣＢ）のトリシェ総裁は３０日、フランス２テレビとのインタビューで、欧州には金融危機に敢然と立ち向かうために必要な方策があり、これまでのところ欧州諸国は正しい措置を実施しているとの認識を示した。

　１日の無担保コール翌日物は海外勢の資金調達レートが高止まりしそうだ。市場に浸透した信用不安は中間決算期末を通過しても払しょくされず、資金の出し手の慎重姿勢に変化はないとみられている。２日に税揚げ日を控えていることも、オファーが少なくなる要因。３０日のトムネ取引では、外銀勢の調達希望は０．７５％付近で高止まりしていた。

　［東京　３０日　ロイター］　渡辺喜美・元金融担当相は３０日、ロイターとのインタビューで、米国発の金融不安について、当局が公的資金の資本注入を採用する段階まで至っていないことから、混乱はしばらく続くとの見方を示した。また、日本の民間金融機関が資金の出し手として存在感を高めているが、日本政府も「最後の出し手」として海外から要請を受ける場面が出てくるとの見通しを示した。さらに「そのときにどういう対応ができるかは考えておく必要がある」との認識を示した上で、国際協調の枠組みの中で、外貨準備の資金を活用することもあり得るとの考えを示した。

　［ニューヨーク　３０日　ロイター］　マスターカード・アドバイザーズが３０日発表したスペンディングパルスの週間報告によると、２６日までの１週間の米ガソリン（小売）需要は、前週比４．１％増の日量平均９０８万３０００バレルだった。ハリケーン「アイク」後の需要回復が寄与した。