12月初日のロンドン市場、円買いが強まった。
東京市場から引き続き各国の利下げ観測による 金利差縮小の見通しが円買いの背景となった。
さらに、欧州株や米株の各株価指数、先物指数 が2％超から3％超へと大幅安となったことが 円買いを加速させた。
欧州各国の製造業PMIが軒並み予想以上の低下 となったことで、ポンドを中心に欧州通貨安 の動きを招来した。
また、OPECが減産を見送ったことから原油が 下落し、オセアニア通貨安へとつながった。
この後のNY市場での米ISM製造業景況指数や 2日の米ビッグ３の再建策への懸念などが 各金融市場でのリスク回避的な動きを加速 させたとの指摘もあった。
◆ドル円、一時93.50レベルまで下落 ドル円は東京市場での95円台前半での揉み合い から、欧州株安の動きをきっかけに95円を割り 込んだ。
さらに、欧州各国の製造業PMIが弱かった ことから、クロス円サイドからの売りが強まり、 一時93.50レベルまで安値を広げた。
その後も、株価が軟調推移を続けたことから、 94円レベルが重く、93円台後半で推移した。
◆ポンド売り強まる、大幅利下げ観測で クロス円の下落は、ポンド円が主導した。
ロンドン早朝の146円レベルから一気に144円割れ、 さらに英製造業PMIが予想以上に悪化したことから 143円、142円台の大台を下抜けた。
さらに、株安 の動きが加わると140円台前半まで売り込まれた。
ロンドンタイムだけで約6円の大幅安となった。
ポンド売りが先行した背景には英欧の利下げ見通し の差異が挙げられよう。
英中銀が1％から1.5％の 予想となる一方、ECBは0.5％から1％の予想が多い。
また、東京タイムにバローゾ欧州委員長が英政府が 英国がユーロを導入することを検討との発言が 材料視されたとの見方もあった。
ユーロポンドは0.82台後半から0.84台前半へと 大きく買われた。
英政府がユーロ導入を否定したが ポンド安水準での推移が続いた。
◆オセアニア通貨下落、金利差縮小、原油安で 全般に円高が進行する中、豪ドルやNZドルの下げ率が 大きかった。
豪ドル円は一時59.90レベル、NZドル円は 49.90レベルとそれぞれ60円、50円の大台を割り込む場面 があった。
東京早朝の高値水準からの下落率はいずれも 4％超と大幅だった。
今週は豪中銀が2日、NZ中銀が4日に政策金利発表を控えている。
市場では豪中銀が5.25％から4.50％へ、NZ中銀が6.5％から 5.00％へと大幅利下げを実施すると見込んでいる。
円やドルとの金利差縮小がオセアニア通貨の相対的な魅力を 半減させている。
また、OPECの減産見送りで原油相場も軟調となっており、 資源国通貨としての一面も売りを誘っている。
今後の年末商戦の行方次第では一段と世界経済が冷え込む 懸念があり、商品需要が一段と落ち込む懸念も広がった。

　［パリ　３０日　ロイター］　欧州委員会のバローゾ委員長は３０日、追加利下げの機が熟しており、欧州中央銀行（ＥＣＢ）は利下げに向け手続きを踏むとの見通しを示した。

さて、今週で11月も終わり、来週は、月初とあって、いろいろイベントが目白押しなのでちょっと早めに来週のイベントから一つピックアップして見ましょう。来週注目されるものの一つに、4日に発表される英、ユーロ圏の政策金利があります。このうちユーロ圏政策金利については、市場の見方が相当に分かれているようです。ECBは、10月2日のECB理事会において、声明で利下げを検討したと指摘するなど、緩和方向への姿勢をみせながらも金利自体は据え置いたあと、10月8日の6中銀（ECB,FRB,BOE,BOC,SNB,Riks）に...

　［２７日　ロイター］　欧州中央銀行（ＥＣＢ）は、理事会の投票権輪番方式導入を、来年１月から欧州連合（ＥＵ）加盟国のうち１９カ国でユーロが採用されるまで見送る方針だ。政府関係者および中央銀行当局者筋がロイターに語った。

　［アレクサンドリア（エジプト）　２７日　ロイター］　トリシェ欧州中央銀行（ＥＣＢ）総裁は２７日、欧州委員会が提示しているユーロ圏各国の経済対策は重要だとし、ＥＣＢは注意深く検討する考えを明らかにした。

　［ヘルシンキ　２７日　ロイター］　欧州中央銀行（ＥＣＢ）のリーカネン・フィンランド中銀総裁は２７日、経済成長が早ければ２００９年に回復する可能性があると述べる一方で、かなりの時間がかかる可能性もあるとの見方を示した。

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　［アテネ　２７日　ロイター］　欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのプロボポラス・ギリシャ中銀総裁は２７日、金融市場の混乱が実体経済に及ぼす影響が強まっているとの認識を示した。

　［フランクフルト　２７日　ロイター］　欧州中央銀行（ＥＣＢ）が２７日発表した１０月のユーロ圏マネーサプライＭ３伸び率（季節調整済み）は、前年同月比８．７％となった。市場予想は８．１％だった。

　［ロンドン　２６日　ロイター］　ロイター調査によると、欧州中央銀行（ＥＣＢ）は１２月４日の理事会で主要政策金利を少なくとも５０べーシスポイント（ｂｐ）引き下げると予想されている。