米連邦準備理事会（ＦＲＢ）のクラリダ副議長は２５日、ＦＲＢは中国を発生源とする新型コロナウイルスの感染拡大を「緊密に注視」しているとしながらも、金融政策の変更の必要性について検討するのは時期尚早と述べた。

カドロー米国家経済会議（ＮＥＣ）委員長は２５日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に起因するいかなる阻害要因にも米経済は耐えられるとの認識を示した。

米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が２５日に公表した公定歩合会合議事要旨で、１２地区連銀すべてが公定歩合の据え置きを求めていたことが分かった。

米銀行大手ＪＰモルガン・チェースは２５日に開催した投資家向け説明会（インベスター・デー）で、利益などの中期目標の維持を発表した。

欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は２５日、新型コロナウイルスの感染拡大に対する一段の金融政策上の措置は現時点では必要ないとの考えを示した。

イタリア経済財務省の高官は２５日、同国が欧州連合（ＥＵ）に対し、すでにリセッション（景気後退）の瀬戸際にある経済が新型コロナウイルスの感染拡大によってさらなる打撃を受けているため、予算目標に裁量の余地を認めるよう要請する可能性があると述べた。

オンライン旅行代理店の米エクスペディアは２４日、従業員の１２％に相当する約３０００人を削減することを明らかにした。合理化計画の一環。昨年末時点の従業員数は世界全体で２万５４００人だった。

ドイツ連邦統計庁が発表した２０１９年第４・四半期の国内総生産（ＧＤＰ）改定値は前期比０．０％と、速報値から修正はなかった。

日本ショッピングセンター（ＳＣ）協会が２５日発表した１月のＳＣ既存店売上高は前年比１．３％減となった。

実態に先行して動くはずの金融市場が出遅れている。新型肺炎に関する状況が明らかになっても、悪材料出尽くしとはならず、新たなリスクオフ材料を織り込む形で株安が進む展開だ。未知のウイルスは過去の経験や知識が通用しないマーケットが最も苦手とする分野。ボラティリティーが高止まりすれば「ゴルディロックス相場」が揺らぐ可能性がある。