［ニューヨーク　９日　ロイター］ - ９日午前中盤の米ニューヨーク外為市場では円高が加速し、対ユーロでは３年ぶり、対ドルでは５週間ぶり高値に上昇した。

［ロンドン　９日　ロイター］ - 英国の欧州連合（ＥＵ）離脱懸念がなければ独１０年債利回りは０．２─０．５％と、現在の０．０５％を下回る水準より大幅に高くなっていることがアナリストの試算で明らかになった。

［ワシントン　９日　ロイター］ - 米労働省が発表した新規失業保険申請件数（６月４日までの週）は、季節調整済みで前週比４０００件減の２６万４０００件となった。２７万件への増加を見込んでいた市場予想に反し減少した。

［ロンドン　９日　ロイター］ - 英有力シンクタンクの国立経済社会研究所（ＮＩＥＳＲ）は９日、同国が欧州連合（ＥＵ）離脱（ブレグジット）を選択した場合、最も打撃を受けるのは低所得者層になるとの見方を示した。

［パリ　９日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのビスコ・イタリア中銀総裁は９日、ＥＣＢの金融緩和について、ユーロ圏の低インフレや需給の緩みに対応する上で、適切なスタンスとの認識を示した。パリで講演した。

午後５時のドル／円は、ニューヨーク市場午後５時時点に比べてドル安／円高の１０６円前半。米長期債利回りが２カ月ぶりの低水準まで落ち込み、株価も軟調で、全般にリスク回避のムードが広がるなか、ドルは上値の重さが意識される展開となった。

［フランクフルト　９日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）のドラギ総裁は９日、長期的な低成長によりユーロ圏の生産性が低下し、経済に恒久的な打撃となるリスクが高まっていると指摘、金融政策だけでは解決できないとの持論を繰り返した。

［東京　９日　ロイター］ - 日銀のマイナス金利政策にほころびが目立ってきた。銀行貸出は加速せず、マネーは滞留。国内大手銀行が円債市場から一歩距離を置く動きも出てきた。追加緩和手段としてのマイナス金利幅拡大はまだ有力視されているが、それでも円高になりかねないと警戒されている。

［ベルリン　９日　ロイター］ - ドイツ連邦統計庁が発表した４月の貿易統計（季節調整済）は、輸入が前月比で予想外に減少、輸出は横ばいで、貿易黒字は過去最高だった。

［東京　９日　ロイター］ - 東京株式市場で日経平均は３日ぶりの反落。下げ幅は一時２００円を超えた。強含む円相場が重荷となったほか、寄り付き前に発表された４月機械受注が市場予想を下回る内容となったことも嫌気された。日米の金融政策イベントを来週に控えるなか、終始模様眺めの相場が続き、先物主導で上下動を繰り返す方向感の乏しい展開だった。