［１６日　ロイター］ - ＜為替＞　円が全面高の展開となり、対ユーロで３年超ぶり、対ドルでは約２年ぶりの高値をつけた。日銀が追加緩和を見送ったことや、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が前日、米経済に対し慎重な見方を示したことでリスク回避姿勢が高まっている。円はポンドに対しては３年ぶり、豪ドルに対しては４年ぶり高値に上昇した。

［ワシントン　１６日　ロイター］ - イエレン米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長は、来週２２日に下院金融委員会で半期に一度の定例証言を行う。同委員会が１６日、明らかにした。これに先立つ２１日には上院銀行委員会での証言を予定している。

［ワシントン　１６日　ロイター］ - 米労働省が１６日発表した５月の消費者物価指数（ＣＰＩ、季節調整済み）は前月比０．２％上昇した。０．４％の上昇だった４月と比べて伸びは鈍化、市場予想の０．３％上昇も下回った。ただ、住宅と医療費の値上がりが基調的な物価上昇圧力を下支えしており、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の年内利上げを後押しする可能性がある。

［ワシントン　１６日　ロイター］ - ルー米財務長官は、中国が人民元の対ドル相場を人為的に低く抑える過去の為替政策に後戻りすれば、米中関係に新たな緊張を生むとの認識を示した。アメリカン・エンタープライズ・インスティテュートでの講演で述べた。

［フランクフルト／アテネ　１６日　ロイター］ - 関係筋によると、欧州中央銀行（ＥＣＢ）は６月２２日の理事会で、ギリシャ国債の担保受け入れ再開を決定する可能性が高いとみられる。ギリシャ国債は投機的等級に格付けされているが、ＥＣＢは適格担保要件の適用除外とし、資金供給オペの買い入れ対象とするという。

［東京　１６日　ロイター］ - 日銀は１５━１６日に開いた金融政策決定会合で追加の金融緩和を見送り、政策の現状維持を決めた。このため為替市場では一時ドル／円１０３円台と２０１４年８月以来１年１０カ月ぶりの水準まで円高が進んだ。

［１４日　ロイター］ - 米大手企業の最高経営責任者（ＣＥＯ）の２０１５年の報酬は、伸び率が７年ぶり低水準となった。しかし報酬の伸びを抑えた主因は、取締役会の報酬に対する姿勢が急に厳格になったことではない。債券利回りと政策金利という、より不可解なものだ。

［東京　１６日　ロイター］ - 日銀が金融政策決定会合後に政策維持を公表した１６日、東京市場では大幅な円高・株安が進んだ。オプション市場で多少のポジションの傾きはあったが、政策維持自体は市場の予想通り。

［ベルリン　１６日　ロイター］ - 独ＩＦＯ経済研究所のクレメンス・フュースト所長は、英国が欧州連合（ＥＵ）から離脱した場合、最悪のシナリオではドイツの長期的な経済成長率を３％押し下げることになるとの見方を示した。

［東京　１６日　ロイター］ - 菅義偉官房長官は１６日午後の会見で、為替市場で一時１０３円台まで円高が進んだことについて、「一方向に偏った急激で投機的な動きが見られており、極めて憂慮している」と述べた。