米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が１５日発表した３月の鉱工業生産統計は、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）によって供給網が混乱する中で製造業生産指数が６．３％低下し、１９４６年２月以来の大幅な落ち込みとなった。第１・四半期に設備投資が一段と低迷したことを示唆した。市場予想は３．２％低下だった。

中国株式市場は反落。１７日に発表される第１・四半期国内総生産（ＧＤＰ）統計への懸念が重しとなった。中国人民銀行（中央銀行）が１年物資金供給オペ金利を引き下げたが、大方の予想通りで相場押し上げ効果は一時的に終わった。

米ウォールストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）紙によると、サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、急激なＶ字型の景気回復は予想しておらず、今年いっぱい四半期ベースでマイナス成長が続く可能性のほうが高いとの見方を示した。

サントリーホールディングス[SUNTH.UL]は１５日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い需給がひっ迫している消毒用アルコールについて、医療機関や高齢者施設向けに、４月下旬から無償提供を開始すると発表した。

ドイツ経済省は１５日公表した月報で、国内経済が３月に景気後退に入り、年半ばまで減速が続くとの見通しを示した。

日銀は１５日の東京株式市場で通常のＥＴＦ（上場投資信託）を１２０２億円購入した。前回１０日と同額だった。

英金融行動監視機構（ＦＣＡ）は１５日、国内の中小企業が加入している保険について、新型コロナウイルス関連の損害が補償対象にならないケースが大半だと指摘した。

新型コロナウイルスの感染拡大による株式市場の乱高下を嫌気した中国の個人投資家が、このところ転換社債への投資を急拡大させている。多くの銘柄で割高感が高まり、当局が警戒する動きも出てきているという。

スカイマークは１５日、東京証券取引所への上場申請を取り下げると発表した。昨年１０月２５日付で東証へ上場を申請していたが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で事業環境が急激に悪化していることや最近の株式市場の動向などを総合的に考慮した。同日の取締役会で決議した。

ホンダは１５日までに、鈴鹿製作所（三重県鈴鹿市）の乗用車を生産するラインの一部で生産を一時休止すると明らかにした。休止するのは主力小型車「フィット」などを生産している第一ラインで、期間は土日を除く１７日から２５日までの６日間。新型コロナウイルス感染拡大の影響で一部の部品会社から部品供給が滞っているため。