［東京　８日　ロイター］　米株式市場の下落を受けて８日の東京市場は、日経平均が反落した。ただ、米株下落の主要な要因だったインフレ懸念が日本のマーケットでも広がっているわけではなく、海外勢の一部は、下落しているインド株や中国株を売って日本株を買っているという。

　［東京　８日　ロイター］　金融庁の佐藤隆文長官は８日の定例会見で、米国のサブプライムローン（信用度の低い借り手向け住宅融資）問題に端を発する世界的な金融市場の混乱について「混乱の影響は続いていると認識している」と語った。さらに「この市場混乱の背景にある過剰なレバレッジが解消されていくプロセスは今もなお続いている」との見解を示した。

　［東京　８日　ロイター］　アコムとプロミス、武富士の消費者金融３社が８日発表した２００９年３月期連結業績予想は、当期利益ベースでアコムだけが増益を予定し、残り２社は減益見通しとなった。

　［東京　８日　ロイター］　谷内満・早稲田大学商学学術院教授（前内閣府政策統括官）はロイターとのインタビューで、日本の外貨準備高が高水準になった結果、政府は大きな為替リスクを負っていると指摘、他の先進国の状況を踏まえ外貨準備の８割を市場で売却すべきとの考えを示した。

　［ロンドン　７日　ロイター］　英銀大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド（ＲＢＳ）が保険部門の売却を決めたが、業界関係者の間では、今後も銀行による保険部門の売却が続くとの見方が出ている。

　［東京　８日　ロイター］　ツルヤ靴店とイオン傘下のニューステップ（東京都中央区）は８日、２００９年１月に合併すると発表した。存続会社はツルヤ靴店だが、合併後１年以内にイオンが保有するツルヤ靴店の株式数が５０％超となるように増資し、イオンの連結子会社となる。

　［東京　８日　ロイター］　イオンは８日、ＣＦＳコーポレーションに対する株式公開買い付け（ＴＯＢ）の条件変更を発表した。ＴＯＢへの応募が多いことから、上限株式数を２８０万株から３８０万株に引き上げ、買い付け期間も５月８日から６月３日に延長した。ただ、ＴＯＢ後に予定しているイオンへの第３者割当増資の株式数を減らすことで、最終的な持ち株比率は３３．３％で変更ない。

　［パリ　８日　ロイター］　ユーログループのユンケル議長（ルクセンブルク首相兼財務相）は８日、米国の景気減速を懸念しているが、欧州経済は単一通貨ユーロのおかげで底堅く推移している、との認識を示した。

　［東京　８日　ロイター］　トヨタ自動車は８日、２００９年３月期の連結営業利益（米国会計基準）は前年比２９．５％減の１兆６０００億円になる見通しだと発表した。新興国を中心に自動車販売は伸長するものの、円高や北米市場の減速などが影響し、９年ぶりの営業減益を見込む。

　［東京　８日　ロイター］　バルチック海運指数が７日、昨年１２月以来となる１万ポイントを回復し、海運株に関心が集まっている。大手海運３会社の０９年３月期見通しは、海運市況の高騰を背景に大幅増益となった前期から一転して伸び悩みとなっているが、ここにきて市況高が表面化し、早くも収益の上振れが期待され始めた。