［東京　３日　ロイター］　日銀が発表した５月マネタリーベース（日銀券、貨幣流通高、日銀当座預金の合計値）は前年比マイナス０．９％となった。２００７年６月の前年比マイナス４．１％以来の大幅減少だった４月（マイナス２．８％）より減少幅は縮小したものの、３カ月連続のマイナスとなった。季節調整済み前月比年率ベースではプラス１３．７％と大きく増加した。増加は３カ月ぶり。

　［ニューヨーク　２日　ロイター］　２日の金融市場では、米証券３社の格下げや米銀ワコビアの最高経営責任者（ＣＥＯ）更迭、英住宅金融ブラッドフォード・アンド・ビングレー（Ｂ＆Ｂ）による英住宅市場の悪化予想などを背景に、世界的な信用ひっ迫が経済に引き続き痛手を与えるとの見方が強まった。

　［ニューヨーク　２日　ロイター］　米調査会社ＡＡＣＥＲによると、５月の米企業倒産件数は５２３３件で、前年同月の３５８９件から４６％増加した。景気低迷で、倒産はさらに増加するとみられている。

　［フランクフルト　２日　ロイター］　欧州委員会のバローゾ委員長は２日、欧州連合（ＥＵ）内で食品価格の高騰に苦しむ人々に対し、救済措置を検討する方針を明らかにした。欧州中央銀行（ＥＣＢ）設立１０周年記念式典の講演用原稿で述べた。

　［ロンドン　２日　ロイター］　ブラウン英首相は２日、７月の主要国首脳会議（北海道洞爺湖サミット）で産油国に増産を働きかけるべきとの姿勢を示した。

　［デトロイト　２日　ロイター］　プライベート・エクイティのサーべラス・キャピタル・マネジメントは、米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）の元子会社で金融会社のＧＭＡＣとクライスラーの保有株式の半分以上を約９０の投資機関が構成するグループに売却した。フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）紙が２日伝えた。売却時期は明らかになっていないという。

　［ニューヨーク　２日　ロイター］　米国株式市場は下落。金融株が売られた。スタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）が米大手証券３社を格下げし、ワコビアがトンプソン最高経営責任者（ＣＥＯ）を更迭したことを受け、モーゲージ問題の影響が拡大するとの懸念が広がった。

　［ニューヨーク　２日　ロイター］　スタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）は２日、リーマン・ブラザーズ、メリルリンチ、モルガン・スタンレーの格付けを引き下げ、米国内の大手金融機関の見通しは足元、大半がネガティブとの見方を示した。

　［ロンドン　２日　ロイター］　２日の欧州インターバンク市場で３カ月物ポンドＬＩＢＯＲ（ロンドン銀行間取引金利）のスプレッドが拡大した。英住宅市場の悪化が４月に鮮明となったとの見方を住宅金融大手のブラッドフォード・アンド・ビングレーが示したことで、信用懸念が強まった。　

　［フランクフルト　２日　ロイター］　欧州中央銀行（ＥＣＢ）のシュタルク専務理事は２日、ユーロ圏のインフレ率は「中期的に」２％を下回るとの見通しを示した。