［東京　１２日　ロイター］　東京株式市場では、日経平均が大幅反落。一時は下げ幅が３００円を超え、１万３８００円台に下落して取引を終えた。米国株安を受けた海外勢の売りや１３日の６月限先物・オプションＳＱを意識した売りが交錯した。

　［東京　１２日　ロイター］　１２日の東京市場は、日経平均が一時、３００円を超す下落となり、国債先物、現物には買いが集まった。表面上は、原油高による米景気後退への懸念で質への逃避が起きているように見える。

　［パリ　１２日　ロイター］　フランスのラガルド経済財務雇用相は１２日、大阪で１３─１４日に開かれる主要８カ国（Ｇ８）財務相会合に関連し、同会合終了後に欧州中央銀行（ＥＣＢ）の金利に関する見解が変わる可能性がある、との見方を示した。

　［東京　１２日　ロイター］　民間の貸ビル仲介業者・三鬼商事によると、東京ビジネス地区（千代田、中央、港、新宿、渋谷の５区）の５月末の大型オフィスビル（１フロア３３０平方メートル以上）の空室率は３．２９％と４カ月連続で上昇し、２００６年４月（３．２９％）以来の高水準となった。

　［東京　１２日　ロイター］　ゴールドマン・サックス証券（ＧＳ証券）は、１２日、世界的にインフレ圧力が強まりエネルギー価格も高騰し金融機関の資本が圧迫されるなかで、日本株は「相対的に安全な避難場所としての存在感を高めている」と指摘した。

　［北京　１２日　ロイター］　中国国家統計局が１２日発表した５月の中国の消費者物価指数（ＣＰＩ）は前年同月比７．７％上昇し、４月の８．５％上昇から減速した。食品価格の伸びが鈍化したことなどが背景。予想は７．９％上昇だった。

　［東京　１２日　ロイター］　衆院は１２日午後の本会議で、内閣信任決議案を与党の賛成多数で可決した。１１日の福田康夫首相に対する問責決議可決に対抗する措置で、政府・与党は衆院での内閣信任案可決をテコに政権の正当性を訴えていく。

　［東京　１２日　ロイター］　渡辺喜美金融担当相の私的懇談会「金融市場戦略チーム」（座長は高尾義一・朝日ライフアセットマネジメント常務）は１２日、海外の政府系ファンド（ＳＷＦ）が日本への投資を増やしていくことは歓迎すべきとする報告書をまとめた。一方で、日本でのＳＷＦの設立については「さまざまな議論が関係者で深められる必要がある」として、結論を見送った。

　［上海　１２日　ロイター］　１２日前場の中国株式市場で上海総合株価指数が大幅下落、１年２カ月ぶりの安値水準となった。インフレ進行、金融引き締め、株式市場の需給悪化、海外市場の軟調が弱材料。

　［香港　１２日　ロイター］　１２日午前のアジア株式市場は下落。米原油在庫の減少を受け米原油先物が５ドル上昇、過去最高値に迫ったことから、世界的なインフレ加速への懸念が高まっている。