中国銀行保険監督管理委員会（銀保監会）の郭樹清主席は２７日、米国との貿易摩擦による中国金融市場への影響は限定的にとどまっており、今後の影響は「さらに小さい」ものになるとの見方を示した。

欧州外為市場ではユーロが小幅安。欧州議会選で欧州連合（ＥＵ）懐疑派の勢力拡大が限定的だったことで投資家の安心感につながり、ユーロは一時的に買われた。一方で、２大会派の議席数減少が重しになった。

欧州連合（ＥＵ）で２３─２６日に実施された欧州州議会選で、ＥＵ強化を訴える勢力が３分の２の議席を堅持した一方で、反ＥＵの極右およびナショナリズム勢力が議席を大きく伸ばすなど、ＥＵの分断が一段と進んだこと受け、ユーロ圏の統合深化が失速する可能性があるとの見方が出ている。

欧州連合（ＥＵ）欧州委員会のカタイネン副委員長は２７日、中道右派の欧州人民党（ＥＰＰ）で代表を務めるマンフレート・ウェーバー氏がユンケル欧州委員長の後任として優勢な立場にあるとの述べた。

欧州中央銀行（ＥＣＢ）が、監督理事会で空席となっている３ポストを埋める期限を延長したことが２人の関係筋の話で明らかになった。女性の適任者が見つけられなかったためという。ＥＣＢが幹部職になかなか女性を登用できない苦しい状況を示している。

ドル／円<JPY=> ユーロ／ドル<EUR=> ユーロ／円<EURJPY=>

中国・新華社は２７日、デンソーが少なくとも２０億元（２億９０００万ドル）を投じて、広州に工場を建設すると報じた。

米起業家イーロン・マスク氏の宇宙ベンチャー、スペースＸが過去６カ月間に１０億ドル（約１１００億円）以上の資金を調達したことが、２４日に当局に提出された書類で明らかになった。

午後３時のドル／円は、前週末ニューヨーク市場の午後５時時点から小幅高の１０９円半ば。英米休場で薄商いの中、小幅に上昇したが、その勢いは限られた。

黒田東彦日銀総裁は２７日、Ｇ２０各国の有識者・シンクタンク関係者から構成されるＴ２０（Ｔｈｉｎｋ２０）で講演し、世界経済の先行き見通しには不確実性が高く、下振れリスクが大きいとの見方を示した。リスクとして、通商問題、中国などにおける景気刺激策の効果、英国の欧州連合（ＥＵ）離脱などの政治的リスク、官民による債務の積み上がりの４点を挙げた。