米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は４─５日にシカゴで開く会合で、金融政策の枠組みを見直す可能性について討議する。

＜為替＞　セントルイス地区連銀のブラード総裁が米利下げは「近く正当化」される可能性があると述べたことを受け、ドルが下落した。円は対ドル<JPY=>で１０７．８８円と、１月１０日以来の高値を付けた。

米セントルイス地区連銀のブラード総裁は３日、世界的な貿易を巡る緊張の高まりによる世界経済に対するリスク、および低調な米インフレを踏まえると、米利下げは「近く正当化」される可能性があるとの考えを示した。

米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は３日、女性の雇用を阻む政策が米経済の伸びを抑えているとの見方を示した。金融政策には触れなかった。

米セントルイス地区連銀のブラード総裁は３日、中国やメキシコなどとの貿易問題が長期化の様相を呈する中、世界の貿易に関する見通しは悪化したとし、近い将来の利下げを支持する根拠になっていると語った。

ニューヨーク外為市場では、セントルイス地区連銀のブラード総裁が米利下げは「近く正当化」される可能性があると述べたことを受け、ドルが下落した。

ＣＭＥグループのフェドウォッチによると、米金利先物が織り込む７月の利下げ予想確率は約５３％と１週間前の１８％から上昇した。世界的な貿易摩擦激化を巡る懸念から、連邦準備理事会（ＦＲＢ）が景気後退回避に向け利下げに踏み切るとの見方が強まった。

米民主党議員６人が３日、ソフトバンクグループ傘下の米携帯電話大手スプリントとＴモバイルＵＳの合併計画を巡り現在実施されている検証について、トランプ大統領、もしくは政権幹部が介入を試みたかについて司法省に情報を公開するよう要請した。

イタリアのディマイオ副首相は３日、仏ルノーとの経営統合を巡り、自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ（ＦＣＡ）と連絡を取っていると明らかにした。また経営統合が雇用創出と投資増加につながることを期待すると述べた。

イタリアのサルビーニ副首相（同盟党首）は３日、ロイターに対し、自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ（ＦＣＡ）と仏ルノーの合併がイタリアに有益である限り、イタリア政府は両社の合併を支援すると述べた。