米フォード・モーターと独フォルクスワーゲン（ＶＷ）は１１日、今年１月に発表した世界的な提携関係を拡大すると発表した。電気自動車や自動運転車での協業が見込まれるという。

１０日の米国株式市場で、Ｓ＆Ｐ総合５００種が取引開始直後に初めて３０００ポイントの大台に到達する場面があった。米連邦準備理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長が同日、利下げが迫っているという市場の観測を裏付ける議会証言を行ったからだ。

＜為替＞　ドル指数が一時１週間ぶり安値を付けた。米インフレ指標が上昇したもののほとんど相場に影響せず、月内利下げ観測が根強かった。

米国株式市場はダウ平均とＳ＆Ｐ総合５００が続伸し、ともに終値で最高値を更新した。トランプ政権が薬価引き下げへの取り組みとして提案していた医薬品業界に定着している「リベート（払戻金）」の慣行廃止に向けた新規則を撤回すると発表したことを受け、ヘルスケア関連銘柄が上昇した。

ドイツのアルトマイヤー経済相は１１日、訪問先のワシントンで、米国が欧州の自動車に対する追加関税措置を導入する確率は五分五分との見方を示し、欧米の通商問題解決には数週間、もしくは数カ月かかると述べた。

米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は１１日、連邦準備理事会（ＦＲＢ）の任務は議会に対し負っている責務を遂行することであり、市場の観測に応えることではないとの考えを示した。

米財務省が発表した６月の財政収支は８０億ドルの赤字となった。ロイターがまとめたアナリスト予想は６３億５０００万ドルの赤字だった。

トランプ米大統領は１１日、自身の事業における取引銀行だったドイツ銀行について、「メディアに悪く書かれたり、中傷されたりしている」と述べた。

米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は１１日、国内経済に対するリスクがやや下向きとの認識を示した。ただ、次回会合で利下げの是非を判断する前に重要な景気指標が多数公表されるとも指摘した。

米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は１１日、過去１年間で経済のリスクは高まったものの、アトランタ地区の企業は事業の縮小などを検討していないもようで、将来を悲観してもいないとの認識を示した。