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ニュース見出し
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2012-2-8 0:00
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感情論に押し流される格付けの質(たかが格付け、されど格付け)
(前回から読む)
アジア危機で格付け会社は「なぜもっと早く予測できなかったのか」という批判を浴びた。実は、予測できなかったのはこの地域の諸国を「東アジアの奇跡」などともてはやしていた国際機関なども似たり寄ったりだったのだが、格付けを信じていた投資家の怒りは強く、格付け各社とも「なぜできなかったのか」という弁明に追われることとなった。
このために作られた報告書は、常日頃の各社のスタンスの違いを見るようで結構面白い。S&Pは対象国の情報開示が悪いからだと言い訳し、フィッチ・レーティングスは全面的に謝り、ムーディーズ・インベスターズ・サービスはそれでもウチは結構当たった方だと主張した。
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2012-2-8 0:00
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「インターネット以後」の日本でどう働き、どう生きるか?(橘川幸夫の オレに言わせれば!)
西洋社会において、キリストが誕生する以前と以後では、生きるテーマも生活様式も思考方法も社会の意味も大きく違って見えるのだろう。同じように、人類にとって、インターネットが本格的に普及した1995年以前と以後では、さまざまな価値観や方法論が大きく変化した。アフター・インターネットの世界で、新しい個人の生き方の模索が始まっている。
柳澤大雅くんは、東京の世田谷に生まれ、若い時から劇団に入って芝居に熱中したり、大道芸をしながらヨーロッパを放浪したりして過ごしてきた。両親の死別を経験し、1998年、東京の生活を捨てて奄美大島に渡った。それも中心部の奄美市から遠く離れた瀬戸内町・嘉鉄集落に移住した。
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2012-2-8 0:00
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「笑えるほど無能」と報じられた政府と東電(ニュースで読みとく英語のツボ)
東日本大震災と大津波を受けて、東京電力福島第1原子力発電所で深刻な事態が持ち上がっていることが発覚して間もない昨年3月17日。米ニューヨーク・タイムズ紙の1面(A1面)にこんな見出しが躍った。
In Tokyo, a Dearth of Candor
candorを辞書で引くと「率直・正直」とある。dearthは「不足・欠如」だから、「東京には率直さ・正直さが欠けている」と言っているわけだ。こういう場合によく使われるtransparency(透明性)と今回のcandorはどう違うのか、探ってみた。
単語に込められた「隠ぺい」批判
筆者が在籍するモントレー国際大学院(MIIS)でともに翻訳・通訳を学ぶ学生に尋ねたところ「dearth of transparencyというと単に透明性が欠けているという事実、dearth of candorというとそれが意図的であるという印象」と説明してくれた。
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2012-2-8 0:00
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小沢一郎は原敬を超えられるのか(首相の権力〜この国はどう決断してきたのか)
権力闘争と原敬への憧憬
(前回から読む)
選挙制度と議会制度は人類最高の発明品だ。歴史上、多くの権力闘争は戦争で決着をつけた。勝てば予算(石高)とポスト(官職)を簒奪し、負ければ簒奪され、下手すれば晒し首だ。これが、血を流さず多数決の投票で決着がつく。それでも、第2回総選挙での激しい弾圧のように、血が流れる選挙は昭和初期まで続いた。
従って、戦争の代替物たる選挙と議会での権力闘争は不可避だ。多数派形成をめぐる権力闘争に勝ち抜かなければ、議席も政権も獲得できない。実現したい政策は法律にもならない。
小沢一郎は、1993年に著した『日本改造計画』で、強いリーダーシップの発揮には、国家への使命感とそれを実現する権力基盤が不可欠だと強調している。
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2012-2-7 0:00
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春節商戦、東西で明暗(時事深層)
東日本大震災後初となる「春節商戦」は様相が一変。活況を呈する関西に対して、関東は前年割れが相次いだ。中国経済の減速や円高とともに、商戦自体が萎むリスクも。
東京・銀座や秋葉原に大型バスで乗りつけ、百貨店や家電量販店に押し寄せる。中国の旧正月、いわゆる「春節」の大型連休を利用した中国人観光客は、冬の風物詩になりつつある。だが、今年はかなり状況が異なるようだ。
ある旅行代理店の社長は「中国では日本以上に原子力発電所の事故や放射能問題のニュースが放送されている。日本には『食』を楽しみに来る観光客が多い中、この現状では非常に厳しい」と漏らす。原発事故の影響は、中国人観光客の訪問先に如実に表れている。
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2012-2-7 0:00
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危機解明の糸口になる「信用外部性」(「気鋭の論点」)
前編で、マクロ経済学が十分に金融危機を扱ってこなかったと書いた。しかし、マクロ経済学には、金融危機を扱う「バブルの理論」があるではないか、と指摘する読者もいるだろう。「バブル」は日常的に耳にする、良く知られた言葉だ。いわゆるバブルの理論は長い歴史があり、1950年代には成立していた。しかし初期のバブルの理論は今日あまり省みられない。それはなぜだろうか。
初期の理論によれば、バブルは基本的に「無価値な資産」であり、これを誰かが保有することは、基本的には、資源の無駄遣いに過ぎない。すると理論的には、バブルと不況が同時に発生する可能性が高いという帰結が得られる。これがあまりに現実離れしていると受け止められてきたからだ。
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2012-2-7 0:00
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老舗旅館で起きた料理長の反乱(逆転思考で勝つカイシャ)
日本の温泉は大きな観光資源だ。歴史のある温泉では源泉発見の伝説がその地域に残る。それらは湯治場であったところが多い。地元に住む人々が農作業で疲れた身体を癒していた生活の拠点だ。戦国時代の武将が傷を癒したという伝説を持っていたり、明治以降は戦争で傷ついた将兵を受け入れた温泉地もある。
それが観光地へと変貌していったのは、全国に鉄道網や電話線が整備され、多くの人々が簡単に移動できるようになったことが大きく影響している。健康保険制度の整備も湯治場という役割を温泉地からはく奪した。温泉地の長い歴史の中で見ればそれほど昔のことではなく、おそらく1950年代の頃である。温泉地には団体旅行客が押し寄せるようになり、そして湯治場にあった小さな宿泊施設は大型旅館へと変貌していった。
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2012-2-7 0:00
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250人全員参加の「社長合宿」で事前に伝える6つのこと(ビジネスという“奇妙な冒険”)
面白法人カヤックには、創業期から年に2回必ず続けている「ぜんいん社長合宿」というイベントがあります。その名のとおり全社員で合宿に出かけ、その合宿では「全員が社長になったつもりで考えてみよう!」という姿勢で会社について真剣に考える場です。そこで日常業務ではあまり意識しない経営理念のことや、会社の文化について、社員全員で泊まりがけで語りあいます。ここで、社員と書きましたが、正社員に限らず、アルバイトもインターンもあるいは入社前の社員も希望者は参加することができます。先月も250人近い人数で無事開催することができました。
この「ぜんいん社長合宿」については、過去に何度か僕の連載でも取り上げているのですが、今回は違った切り口でこの合宿を紹介したいと思います。
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2012-2-7 0:00
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日本企業はM&Aが下手?(記者の眼)
筆者は1月下旬、とあるセミナーに参加した。M&Aをテーマとしたものだったが、なかなか面白かったのでそこでの見聞を書いてみたいと思う。
M&A(企業の買収&合併)という言葉が、かつてないほど世間を賑わしている。2011年に日本企業が関わったM&Aの買収総額は10兆4000億円。これは対前年比で57%増だ。うち5兆円以上が海外案件となった。
M&Aの件数そのものは1990年代から増加していたが、それは国内企業同士のM&A(IN‐IN)の増加が主因だった。その多くは、バブル崩壊で経営に行き詰まった企業が合併によって不良資産を処理して資本増強し、新たに生まれ変わる「再生のためのM&A」だった。
しかし、現在起こっている多くのM&Aは、日本企業が海外企業を買収するケース(IN-OUT)で、目的は「成長のためのM&A」「グローバルM&A」だ。
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2012-2-7 0:00
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国債と格付けのいびつな関係(たかが格付け、されど格付け)
(前回から読む)
S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)には困った癖がある。“TGIF”(Thank God It's Friday.)と、大抵の事柄は笑って許してもらえそうな金曜日の、それも市場も閉まった後になってから、全世界を揺るがすような格付けアクションをさらっと公表するのだ。
前回は8月だった(米国債格下げ)。今回は13日の金曜日であった。格下げされた欧州各国にとっては、とても笑っては済ませられない魔の日であったことだろう。特に、Aという記号を失ってしまったイタリアあたりにとっては。
お門違いの家宅捜索
しかし、だからといって格付け会社を家宅捜索するのはお門違いというものだろう。
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2012-2-7 0:00
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「ねじれ国会」を克服した山県有朋(首相の権力〜この国はどう決断してきたのか)
明治国家における「ねじれ国会」
(前回から読む)
不覚にも、近年の「ねじれ国会」は、政権交代時代を迎えた「育ちの苦しみ」と思っていた。民主党は与党経験が足りない未熟な政党だし、自民党は野党経験が足りない不幸な政党だ。
なぜ政治には、政権交代が必要なのだろうか。美味い飯を食い続ける与党はしがらみという贅肉がついて身動きが取れなくなり、冷や飯を食い続ける野党は政策と理念という筋肉を鍛えて身軽となる。従って、政権交代は政治にとってごく自然であり必要な循環なのだ。
だから、世界でも異例な自民党長期政権が交代となってしばらくは、多少の混乱もやむを得まい。と、思ってしまった。東日本大震災が起きるまでは。
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2012-2-6 12:00
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「業績崩壊」でも「株価堅調」のナゾ(Movers & Shakers)
パナソニック7800億円、ソニー2200億円、シャープが2900億円。日本を代表する家電3社が2012年3月期に、そろって巨額の最終赤字を計上することになった。超円高や価格競争の激しいテレビ事業の採算悪化、そして大震災やタイ洪水など天災による生産の遅れ。これらの悪条件が折り重なって襲い掛かり、ただでさえ脆弱だった電機大手の収益基盤を揺さぶった。
電機大手だけではない。TDKやエルピーダメモリなどの電子部品・半導体、JFEホールディングスをはじめとする鉄鋼大手、さらに自動車ではマツダが、今期は最終赤字が避けられない見通しだ。取締役会議長に退くことを決めた、ソニーのハワード・ストリンガー会長兼社長CEOは「日本の電機産業は大きな問題を抱えている」と嘆く。
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2012-2-6 0:00
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消費増税、本当に必要ですか?(今さら聞けない消費増税)
消費税増税に向けて本格的に舵を切った野田政権。しかし増税論議は政局となって「増税ありき」で突き進み、国民に理解を求めるどころか、国民の疑問や懸念を置き去りにしているようにすら見える。消費税増税をめぐる様々な論争についてどうとらえたらよいのだろう。財務省出身で税制のエキスパートである森信茂樹・中央大学法科大学院教授と、国際的なビジネス経験が豊富な税理士である明石英司・中央大学大学院国際会計研究科特任教授に、よくある問いかけに答えながら整理してもらった。
消費税率を2014年4月に8%、15年10月に10%に引き上げるという 社会保障・税一体改革の素案が、1月6日に閣議報告されました。そもそも、消費税増税は必要なのでしょうか?
森信:消費増税には、社会保障安定財源の確保と財政再建という2つの目標があります。
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2012-2-6 0:00
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マクロ経済学は「役立たず」なのか?(「気鋭の論点」)
2012年2月現在、ギリシア、イタリアの国家債務問題を焦点としてユーロ圏に新たな金融危機の火種がくすぶっている。ユーロ圏の債務問題が甚大な金融危機に発展するかどうかはともかく、世界レベルの金融危機は長い歴史の中で繰り返し発生してきた。
2008年のリーマンショックを契機に、「既存の経済学は金融危機の理解や抑止に全く役立たない」、あるいは「既存の金融経済学こそが金融危機を引き起こした」といった批判が巻き起こった。程度はともかく、こうした批判は現在でも続いている。経済学者はこうした批判にどう応じてきたのだろうか。
ここでは、経済学に対する批判的問いかけの意味も込めて「金融危機はなぜ繰り返し発生するのか」について考えたい。
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2012-2-6 0:00
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忍び寄るSNS疲れ(特集の読みどころ)
飲食店チェーン大手の幹部A氏は、2年前から「ツイッター」を会社のマーケティングに使っている。
ツイッターはインターネットへの投稿を通じて、人と人のつながりを育むSNS(ソーシャル・メディア・サービス)の代表的サービスの1つ。日本でツイッターや「フェイスブック」「ミクシー」などのSNSの利用者は、既に4289万人に達している(ICT総研調べ)。うまく活用すれば、大勢の消費者とつながれるとあって、トヨタ自動車、全日空、パナソニック、日本コカ・コーラなど多くの企業がこぞってマーケティングにSNSを活用し始めた。
飲食店チェーンのA氏も、ツイッターで消費者との関係を深めていった。
「××がおいしいです」「ありがとうございます。
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2012-2-6 0:00
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売上高1300億円をつくってきた商売の仕組み(渡邉美樹 夢を語る経営勉強会)
最近バングラデシュに行ってきました。まず、その時の体験について皆さんに少しお話したいと思います。
マイクロファイナンスの創始者、ユヌス氏に出会う
ムハマド・ユヌスさんをご存知でしょうか。アジアの最貧国といわれるバングラデシュのグラミン銀行の総裁で、5年前にノーベル平和賞を受賞されました。
被災地とバングラデシュは、これから立ち上がろうという面では同じ状況ですから、そのバングラデシュで立ち上がった1つの事業の例としてグラミン銀行のお話をしたいと思います。
バングラデシュで貧しい人達が事業を起こしたい、と考えたとしましょう。銀行は当然お金を貸さない、担保もないという状況のなかで、ムハマド・ユヌスさんは「マイクロクレジット」という融資方法を考案しました。
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2012-2-6 0:00
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「日本の役割が低下したとはまったく感じなかった」(トレンド・ボックス)
【ダボス会議2012発言集(1)から読む】
【ダボス会議2012発言集(2)から読む】
【ダボス会議2012発言集(3)から読む】
【ダボス会議2012発言集(4)から読む】
スイス・ダボスで1月29日まで開催された世界経済フォーラム年次総会、通称「ダボス会議」。日本人の参加者たちはこの会議で何を見て、何を感じたのか。番外編としてお送りする。
「先進国はいかに成長を加速するかに悩んでいる」
津坂美樹氏(ボストン コンサルティング グループ シニア・パートナー):
「『今こそ行動を起こさなければ』という参加者の切迫感を感じた。背景の1つが、人材不足。デジタル化や海外進出を担える人材を、世界の企業が必要としている。
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2012-2-4 0:00
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ソニーの平井体制、「発足10カ月」の勝算(ニュースを斬る)
ソニーの平井一夫副社長が今年4月1日付けで社長に就任する。10カ月前の昨年4月1日に、代表権を持つ副社長に昇格し、次期社長の最有力候補に踊り出た時から平井体制は始まっていた。
新社長への就任が決まった平井一夫副社長(写真:室川イサオ)
副社長に任命されるやいなや、各部門の責任者を毎週1回、東京品川の本社の1室に集めて、夜遅くまでミーティングを開くことを恒例とした。メンバーはテレビやビデオ、オーディオ部門の今村昌志・事業本部長、デジタルカメラ部門の高木一郎・事業本部長、パソコン部門の鈴木国正・事業本部長、マーケティング担当役員の鹿野清・上級副社長、ソニー・コンピュータエンタテインメントのアンドリュー・ハウス社長、そしてビデオ会議で参加する米ソニー・ネットワークエンタテインメントインターナショナルのティム・シャーフ社長らだ。
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2012-2-3 0:00
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世界で最も速く凋落する日本(成熟時代に突入した日本へのアジェンダ)
前2回で、欧米においても、日本においても、国家金融資本主義が限界を露呈しつつある現状について説明した。国民経済は困難に直面している。政府や銀行が、国民経済の実力以上に信用を膨張させて、経済を拡大しようとしても、うまくはいかない。早晩「ダウト」の声が上がり、そうした虫の良い政策は破綻をきたしてしまう。そのメカニズムを確認した。
多様な市場参加者がウォッチしているため、欧米ではダウトの声が早い段階で上がる。2011年夏のアメリカ国債のデフォルト危機、昨年以来今も続いているユーロ危機がそれである。
いっぽう日本では、政府の管理下にある銀行が政府と一蓮托生になって、延々と国債を購入・保有し続けている。
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2012-2-3 0:00
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35年前の「経営事始め」(宮田秀明の「経営の設計学」)
「光陰矢の如し」とは本当によく言ったものだ。29歳の時に東大に転職してから、もうすぐ丸35年が経過する。この3月に定年退職する。
35年前には経営という言葉に実感はなかった。使ったこともほとんどなかった。だが、東大に助手として転職した時が私の「経営事始め」だった。
工学関係の研究室は言ってみれば中小企業のようなものだ。教職員の身分待遇は保証されているので、この点は民間企業と大きく異なる。だが、それ以外の点では、民間企業に近い経営力が問われる。
研究には資金がいる。新しい研究に挑戦するほど、大学院生の数が増えるほど、必要な資金は大きくなる。おまけに私の転職先の研究室は、戦前に日本海軍から寄贈された1200平方メートルの大型実験設備を管理運営しなければならなかった。
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