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ニュース見出し
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2012-2-17 0:00
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最終回:日本が抱える課題と対策を総括する(成熟時代に突入した日本へのアジェンダ)
今回は、2011年9月からほぼ半年間にわたって連載して来た本コラムの最終回である。
前回までの19回で、日本の現状と問題点、及び、これから日本の国民が少しでも豊かで安心して生活していける社会をつくり上げるためのビジョンと施策について、私が重要と考える論点を総括的に解説してきた。
・日本は経済的にも、社会的にもピークを過ぎて成熟期に入っている
・従来型の財政政策も金融政策も効かない
・成熟社会に向けて高齢化対応をすることが、社会政策としてだけではなく、経済政策としても有効である
・国民に対して医・食・住を保障するという公共財/社会インフラを整備することを国家ビジョンに掲げることが必要である
・新しいビジョン(国民全員に対する医・食・住の保障)を実現するためには、成長論を偏重している現状を改め、分配論に政策の基軸を転換する必要がある
・ベーシックインカムは社会的正義と経済的合理性にかなっており、これからの日本こそ実現すべき制度である
・日本は、高付加価値産業の社会インフラである教育に対して投資が過少である
・2011年の米欧の不調と混乱は、国家金融資本主義が目論んだ錬金術の限界を露呈している
・日本経済/財政の破綻がいよいよ迫っている。
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2012-2-17 0:00
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従業員への眼差しに見る企業の死角(記者の眼)
不可解さが残る記者会見。そういう場面に出会うことがしばしばある。
ホンダとソニー。言わずと知れた、戦後日本の産業史を代表する独創型企業である。高い技術力に裏打ちされたイノベーティブな商品力によって、日本を、そして世界を魅了してきた2社だ。
去る1月31日、ホンダは2011年10〜12月期の決算発表会見を開いた。会見の話題の中心となったのは、昨年末のタイの大洪水による被害状況および生産再開に向けた計画だった。
タイ・アユタヤに4輪車工場を持つホンダは、日本の自動車メーカーの中では唯一、大洪水の被害を直接、受けた。2mを超える水によって工場は壊滅的な被害を受け、販売面の影響もあった。その被害総額は営業利益ベースでおよそ1100億円に達した。
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2012-2-17 0:00
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欧州危機の一服は予見できた(世界を読む 指標100)
欧州債務危機に揺れていた世界の金融市場が落ち着きを取り戻している。外国為替市場ではユーロ売りが一服し、1ユーロ=100円台を回復。対ドルでもユーロは1月中旬から反転基調が鮮明になっている。また、日経平均株価も1月中旬を境に持ち直し、15日には一時9300円を上回った。
私が専門とする債券投資の世界では、債券の発行主体に、債務を償還する「能力」と「意思」があるかを見極めることが投資の成否を決する。欧州の場合、債務が膨張したギリシャの秩序だったデフォルト(債務不履行)を受け入れるという程度の話で済めば、欧州全体の債務償還「能力」に疑う余地はない。ところが、危機が長期化する中で世界が欧州の「意思」を疑ってしまった。
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2012-2-17 0:00
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小山薫堂、「要人のプレゼン力向上は待ったなし」(トレンド・ボックス)
1月下旬にスイスのダボスで開催された「世界経済フォーラム年次総会」(ダボス会議)の会期中、日本政府が主催したレセプション「JAPAN NIGHT 2012」で“Lights of Japan”と題した5分間の映像が上映された(日本政府の英語版動画サイト)。今回の映像には、3.11(東日本大震災)から復活したピアノのほか、「小惑星探査機“はやぶさ”」「スーパーコンピュータ“京”」など日本が誇る数々の製品や技術が登場した。この映像などの演出によって、「今回のレセプションは、過去最高」との声が上がったという(関連記事)。その映像を制作したのは、放送作家の小山薫堂氏が代表を務めるオレンジ・アンド・パートナーズ。
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2012-2-16 0:00
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「FRB廃止、金本位制復活、国連脱退」を支持する若者たち(ニュースを斬る)
米大統領選に向けた野党共和党の候補者選びが進んでいる。2月7日のコロラド州、ミネソタ州の党員集会ではリック・サントラム元上院議員が勝利し、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事とニュート・ギングリッチ元下院議長の争いに割って入る形になった。
だが、あまり語られていないストーリーがある。もう1人の候補者、「リバタリアン」として知られるロン・ポール下院議員についてだ。彼は静かにではあるが幅広い若い層の投票者の心をつかんでいる。
ニックネームは「ドクター・ノー」
CNNの出口調査によると、17〜29歳のうちアイオワ州では48%がポール氏に入れた。ニューハンプシャー州では46%(18〜29歳)と50%近い票を獲得した。
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2012-2-16 0:00
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「労働」の奴隷に成り下がった “私たち”の不幸(河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学)
「心配なのはおカネですよね。平均寿命まで生きるとして、あと30年以上ある。年金は減る、役職定年で給料は減る。それだけならまだしも、役職定年して責任のある仕事もできなくなった時に、モチベーションを保ちながら働いていけるのか、って心配もあるし」
深刻化してきた年金問題に、不安を抱く人が確実に増えてきた。もらえると思っていたおカネがもらえるかどうかあやふやになってきたからだ。年金について「100年安心」と政府がうたったのは、2004年に年金法を改正した時のこと。
当時に与党だった自民党は、「100年安心の年金を構築」と大々的に書かれたパンフレットまで作り、当時の森英介厚生労働副大臣は、「給付水準の下限とした50%を上回る見通しとなっておりまして、以上をもちまして、100年後でも絶対大丈夫ということを申し上げます』と豪語した(2004年4月7日の衆議院厚生労働委員会)。
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2012-2-15 0:00
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第15話「理想的なエネルギーは何だと思いますか」(熱血! 会計物語〜団達也が行く season3)
前回までのあらすじ
団達也は恩師、宇佐見の友人だったイスタンブールのサーディを訪ね、自分がこれからどんな事業をすべきなのか語り合っていた。話題は自然エネルギーに移っていた。
上海のリンダのもとでは真理が働いていた。真理はリンダにビジネスの現場の特訓を受けていた。リンダと古くからの友人であるジェームス、そして真理の3人は、欧州経済について語り合っていた。
MTCで働いていた金子順平は、マレーシアのタンの会社に移り、タンのもとで暮らしていた沢口萌と再会した。金子は、タンの会社で新たな研究を始めるつもりでいた。
ある日、金子の携帯電話に聞き覚えのある声の電話が掛かってきた。
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2012-2-15 0:00
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TPPで日本の医療制度は本当に危機に陥るのか(統計学者吉田耕作教授の統計学的思考術)
環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加に関係して、日本の医療保険制度が重要問題の1つとなっている。日本医師会はTPP交渉参加に反対であり、その中心的懸念は混合診療の問題である。TPPと混合診療との関連性について考える前に、日本の医療制度の現状と世界の医療制度との比較、特にアメリカと比べてどうなっているのかを、極めて大雑把に眺めて見たい。
国際比較から見た日本の医療制度
2005年のデータでは、日本人の平均寿命は82.3年で、これは世界一であった。日本の後には、香港、アイスランド、スイス、オーストラリアと続く。現在では少々変化しているようであるが、大局的には変わりはない。それでは世界一の長寿を達成するために、日本は医療費にどのくらいお金をつぎ込んでいるのだろうか。
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2012-2-15 0:00
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日本の政治家、経済人の“話しベタ”を治す一石二鳥の方法(マーケティング・ゼロ)
日本の政治家や経済界のトップの方たちの話し方やコミュニケーションのとり方を見ていて、はたと気づきました。日本人は、英語が下手なのではなく、日本語も下手なのだと。つまり、相手の心を動かすような話し方、言葉の使い方をしていないと。これでは、ただ大きな声で話しても効果が期待できないのは仕方ないでしょうね。
では、どうすれば人を動かすような言葉使いができるか。その答えは、英会話にありました。まずは、英単語の使い方を覚える。逆のアプローチです。それどころか、一石二鳥かもしれません。
そのやり方のヒントを教えてくれたのが、通訳・翻訳家の関谷英里子さん。ちょっとした知り合いですが、アル・ゴア元アメリカ副大統領、ダライ・ラマ14世、リチャード・ブランソン氏などが来日したときの通訳者として活躍した方です(関連記事)。
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2012-2-15 0:00
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80年周期のサイクルで世の中を観てみる(横田尚哉のFAで考える日本再生)
筆者は、これまで「カタチに囚われずファンクション(本質)を捉えること」を主張し続けてきた。そして、「過去の再現化」ではなく、「未来の具現化」を勧めてきた。以前の記事、『長期計画の作り方が分かるようになる「感性」「知性」「理性」(2011年11月24日記事)』でも、未来の具現化に必要な、「感性」と「時代の潮流」について説明した。
今回は、日本再生を担う人のために、ファンクショナル・アプローチを使った、時代の潮流の読み方をお伝えしたい。日本の過去を振り返り、時代ごとのファンクションを捉えれば、新たな視点を得ることができる例だ。ファンクショナル・アプローチという手法を使えば、「2020年代の日本」や「80年サイクル」が見えてくる。
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2012-2-15 0:00
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「自らの意志」による財政赤字は景気の回復では解消できない(小峰隆夫のワンクラス上の日本経済論)
(日本経済・世界経済の展望(上)から読む)
(日本経済・世界経済の展望(中)から読む)
これまで述べてきたように、2012年の日本経済についての標準的なシナリオは、「緩やかな景気回復が続き、成長率は2%前後になる」というものだ。しかし、これにはかなり大きな二つの「下方リスク」がある。一つは欧州の債務危機であり、もう一つが日本の財政危機だ。欧州債務危機については前回説明したので、今回は日本の財政危機について考えることにしよう。
狼は本当にいた
日本の財政が深刻な状況にあることについては、もう20年以上前からさんざん議論されてきている。しかし、読者の方々は、その中身が次第に変わってきていることに気が付かれているだろうか。
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2012-2-15 0:00
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失敗するかもしれないベンチャーにエンジェルが平気で投資できる理由(KAPION(カピオン)〜投資を引き出す計画の作り方)
現代のシリコンバレーの起業風土を下支えする立役者はエンジェルと呼ばれる個人投資家です。表舞台には派手に登場しませんが、成功するベンチャー企業の影には必ずといってエンジェルの存在があります。「エンジェルなしにベンチャー企業の成功はない」と言えるほどです。あなたの背後にいるのはエンジェルですか? それとも?
エンジェルマネーはコンバーティブルローンが通例
エンジェルの多くは、自らも何かのビジネスで成功した人たちが多く、エンジェルが出資するお金のことをエンジェルマネーとよびます。ビジネスプランの内容にもよりますが、出資額は300万円から上限は2000万円程度が相場です。エンジェルたちは個人としてよりも、数多くあるエンジェルのグループに所属し、そのグループとしてまとめて2000万円から1億円くらいの出資をするケースがシリコンバレーでは多いのです。
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2012-2-15 0:00
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ヒットの鍵は足元にある(記者の眼)
1月下旬、さいたまスーパーアリーナで行われた、大手食品卸日本アクセスの展示会。食品メーカーが2012年春夏向けの新商品を一斉に展示するこの会場で、ひときわ人の集まる場所があった。
人混みの中心にあったのは、食品メーカー、マルコメの「プラス糀 糀ジャム150g」という商品。
「糀」とは、米麹を指すといい、蒸したコメに麹菌を付け、繁殖させたもの。「プラス糀 糀ジャム150g」は、コメを糖化させたでんぷん由来の甘みがあるスプレッドだ。ジャムとしてパンに付けたり、ヨーグルトに混ぜたりするほか、煮物などを作る際にも、砂糖代わりに使える、多機能調味料である。
「プラス糀 糀ジャム150g」。
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2012-2-15 0:00
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「公平感」という使いやすい正義(ニュースで読みとく英語のツボ)
2012年1月24日、オバマ米大統領は議会で国の現状や主要な政策課題を訴える、一般教書演説 (State of the Union address, SOTU)をした。
オバマ大統領は歴代大統領の中でも有数のスピーチの名手として知られる。筆者が通うモントレー国際大学院(MIIS)で、長年スピーチを指導するマイケル・ジェイコブズ教授は「ナンバーワンはクリントン元大統領、オバマ大統領は僅差の2位」と評していた。内容はもちろん、話し方がうまく、聴き手に訴える力が抜群だという。
そのオバマ大統領による、秋の大統領選を控えた1期目最後のSOTUとなれば、一見の価値はありそうだ。映像やトランスクリプトはホワイトハウスのウェブサイトで見ることができる。
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2012-2-15 0:00
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「負けてらんねぇ!」生き残ったものの務めを果たす(敗れざる酒蔵たち)
悲劇は酒造りの最盛期に襲いかかった。
農家が丹誠込めて米を作る。蔵人たちが心を合わせて酒を醸す。多くの人が、1年にわたってかけてきた努力が蔵で実を結ぼうとしていた。まさにその時、東日本大震災が起った。
「日高見 震災復興酒 希望の光」を手にする平孝酒造社長の平井孝浩さん。震災後、多くの激励が寄せられた。
酒蔵には、酒を搾る前のもろみの入った何本ものタンク、搾ったばかりで出荷を待つ新酒、半年後まで寝かせる酒など、苦労と愛情の結晶で満ちていた。地震は、高価な大吟醸も、貴重な古酒も、その価値を問うことなく激しく揺さぶり、なぎ倒した。
太平洋沿岸で酒を醸していた幾つもの酒蔵は、さらに過酷な試練に直面した。
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2012-2-14 0:00
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金儲け主義はマイナス。ファンを大切にする姿勢で47年(グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ)
英国出身の音楽評論家、ラジオDJのピーター・バラカンさんは、もう30年以上、日本で音楽番組のパーソナリティを務めてきました。メジャーや流行に左右されず、自分が本当に好きな海外のポップミュージックを紹介するスタイルで、熱心なリスナーが多い方です。
そんなバラカンさんが「好きなアーティスト」として公言するバンドが、アメリカ西海岸のヒッピー・カルチャーの象徴であるグレイトフル・デッド。ファンを大事にする姿勢を貫き、「金儲け主義」に走らなかったからこそ、インターネット時代に重要な、人を惹きつける魅力を獲得できた、と語ります。音楽を愛する人の立場から、彼らに「マーケティングを学ぶ」本をどう読んだか、お聞きしました。
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2012-2-14 0:00
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ひとりの失敗をみんなの宝に変える老舗旅館(逆転思考で勝つカイシャ)
(前回から読む)
大きな危機が訪れたが、裕一氏も調理場に入り、残ったスタッフと一緒にそれまで思い描いたこづゆ、ニシンの山椒漬け、鯉の甘煮、会津の夏野菜の蒸し焼き、鯉のたたきを中心とした会津の郷土料理に変更した。
向瀧で提供される郷土料理
同じ2002年には、玄関横にあったタバコとコーヒーの自動販売機を撤去した。飲み物は人が人へと手で運ぶものと考え、冷蔵庫での販売も止めた。かつて売店があり、いろんな土産物を売っていたが、今は向瀧でしか買えない商品に絞った。
「マイナスをゼロにするのが掃除で、作った時よりも輝く状態にするのが磨きである」
こう考え、従業員がはたき、ほうき、ぞうきん、タオルを持って建物を磨きはじめた。
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2012-2-14 0:00
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モテるオトコ、人気ブランド〜どうやらヒトは「謎」に魅せられる(ビジネスという“奇妙な冒険”)
先日、文筆家の平川克美さんと対談する機会がありました。
対談のテーマは「面白会社学入門」。予定では、平川さんがインタビューアになって僕に聞くという趣旨でした。ところが、実際には僕が平川さんに質問してばかりの対談となりました。というのも、平川さんの著書を以前から読んでおり、そこには会社というシステムそのものに対する深い洞察があり、僕も気いた点がいくつもありました。そんなこともあり、平川さん自身にぶつけてみたい質問があったからです。
そこで今回の記事では、その対談の時に出た話題の1つを取りあげて書いてみたいと思います。
それは、ビジネスにおける「謎」についての話です。
以下、平川さんの著書「反戦略的ビジネスのすすめ」から引用をします。
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2012-2-14 0:00
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「86」に込める、トヨタ“20年の計”(トレンド・ボックス)
トヨタ自動車が4月6日に発売する小型FRスポーツカー「86(ハチロク)」。その発表パーティー「86 Opening Gala Party」にレーシングスーツ姿で登場したトヨタの豊田章男社長は、「ここ十数年の間にトヨタのスポーツカーは次々とドロップ。私たちはそのことを真摯に反省し、86の開発を進めてまいりました」と語った。
「86」の発表パーティーに望むトヨタ自動車の豊田章男社長
発表会には影山正彦氏、飯田章氏、脇阪寿一氏という著名レーシングドライバー3人が登場。豊田社長とチーフエンジニアの多田哲哉氏を交えたトークセッションも繰り広げた。クルマ好きにはたまらないイベントとなった。
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2012-2-13 15:00
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新業態を創造した花屋を成長させる「5つの資産」(青山フラワーマーケット流 成長する経営)
鮮度の良い花を低価格で販売して、ギフトではなく自分用として顧客に購入してもらう──。
贈答用の花を高額で売る従来の花屋の“常識”を打ち破り、新たな業態を創り出した青山フラワーマーケット。1993年に青山に1号店を開いてから20年。東京、大阪、札幌、福岡といった都市を中心に、2月1日時点で77店を構えるまでになった。今も百貨店などから出店の引き合いが後を絶たない。
だが、創業者の井上英明パーク・コーポレーション社長は、会社の成長を第一に考えてはいない。最も重視するのは、従業員の成長だ。
従業員が自発的にチャレンジし、失敗を繰り返しながら成長していく。それに伴って、店舗の品揃えやサービスが改善し、顧客に常に驚きを与え続ける。
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