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ニュース見出し
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2012-3-2 0:00
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日本からはなぜアップルが生まれないのか(常盤文克×御立尚資 “脱常識”から始まるニッポン企業の改新)
2011年3月11日に起きた東日本大震災──。東京電力福島第1原子力発電所の事故を併発した未曾有の大災害によって、日本企業の事業活動は甚大な被害を受け、多くの課題が浮き彫りになった。
あれから1年。タイの洪水や超円高の追い打ちに遭い、日本企業の多くは再浮上のきっかけをつかむどころか、さらなる苦境にあえぐ。この事態から抜け出すにはどうしたらいいのか。
花王元会長の常盤文克氏とボストンコンサルティンググループ日本代表の御立尚資氏。日経ビジネスオンラインでコラムを連載する2人の論客が語り合う。
初回は、日本の家電産業を牽引してきたソニーとパナソニックでトップ交代が相次ぎ、日の丸半導体の最後の砦だったエルピーダメモリが会社更生法の適用を申請する事態を受けて、日本企業が競争力を再び取り戻すための条件を探る。
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2012-3-2 0:00
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必要なのは「社会保障と税」と「政治」の一体改革(消費税30%時代)
消費税引き上げによる税収増の使い道に疑問の声が上がっている。裏にあるのは政治の弱体化。社会保障と税の一体改革を実現するには、政治改革も伴う必要がある。政治経済学に詳しい土居丈朗・慶応大学教授に3つの一体改革の処方箋を聞いた。(聞き手は本誌編集委員 田村賢司)
社会保障と税の一体改革は、財政再建も大きな狙いにしている。消費税引き上げが実行できたとして、効果をどう見ているのか。
土居 丈朗(どい・たけろう)
専門は公共経済学、財政学、政治経済学など。東京大学社会科学研究所助手、慶応義塾大学経済学部専任講師などを経て2009年04月 慶応義塾大学経済学部教授。
土居:政府は、税収で国債費を除く政策的経費を賄えるかどうかを見る指標であるプライマリーバランス(PB)の赤字を2015年に現在の半分に下げ、2020年に黒字化することで財政再建を本格化するとしている。
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2012-3-2 0:00
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10月入学と大学の競争力を考える(宮田秀明の「経営の設計学」)
東京大学が提案した10月入学案が注目を集めている。これは1つの制度の変更である。入学・卒業の時期を欧米の大学に合わせようという取り組みだ。しかし制度を変更するだけでは、競争力を取り戻すことはできないだろう。
日本の大学の国際競争力は落ちる一方である。日本のGDPの推移と似ている。私の感覚では、過去20年間、日本の大学の国際競争力は落ち続けている。
海外から来る留学生の質を見ればよく分かる。かつては中国の数学オリンピックで入賞した学生が東大に留学していた。韓国からは、ソウル大やプサン大の卒業生が東大の大学院を目指していた。だが現在は、そのような韓国からの留学生は激減し、東大キャンパスには約700人の中国人大学院生が学んでいる。
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2012-3-2 0:00
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立ち止まることは現状維持ではなく転落の始まり(青山フラワーマーケット流 成長する経営)
(前回から読む)
前回は、青山フラワーマーケットを主力事業とするパーク・コーポレーションという会社の骨格を形成している「5つの資産」を説明した。
企業の資産は、現金・預金、売掛金、在庫、土地、建物など財務諸表に記載されるものだけでなく、従業員や顧客など財務諸表に記載されないものも含まれる。当社の場合は、財務諸表に記載される資産として(1)Finance(ファイナンス=業績)と(2)Shop(ショップ=店舗)、財務諸表に記載されない資産として(3)Spirits(スピリッツ=さまざまな想い)、(4)Partner(パートナー=仲間)、(5)Customer(カスタマー=顧客)の5つ資産がある。
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2012-3-2 0:00
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「レゴ」のようにクルマを作る(トレンド・ボックス)
「レゴブロックのようにクルマを作るコンセプト」。日産自動車で開発を担当する山下光彦副社長は2013年以降に発売する新型車から導入する、新設計手法についてこう説明する。これまで日産を含む多くのメーカーは、重量や大きさ別に定めた「プラットフォーム」ごとに、クルマの基本設計を共通化する戦略を採用してきたが、これを根本から変える。
部品の共用範囲を4割から8割に
「コモン・モジュール・ファミリー(CMF)」と名づけた新手法に転換すると、部品の共用範囲は、従来の4割から8割に倍増するという。自動車市場を巡っては中国など新興国が急拡大する一方で、環境規制が強まっており開発費が上昇している。「環境技術関連の開発費は2015年には2010年比で2倍に増える」(坂本秀行執行役員)という状況の中で、開発・生産コストの削減が喫緊の課題となっていた。
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2012-3-1 14:48
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「空飛ぶ電車」ピーチに乗ってきた(後編)(トレンド・ボックス)
(前編から読む)
タラップを登ると、客室乗務員が笑顔で乗客を迎えてくれた。
真新しい機材に、紫色を基調とした空間が広がっている。機内に足を踏み入れると、ちょうど正面には鮮やかなピンク色を地にしたピーチ・アビエーションのロゴも見える。紫を多用したインテリアに、客室乗務員の鮮やかなピンク色のユニフォームが映える。
「クール・ジャパンを体現するデザインに」「キュートでクールな、女性が好むデザインに」と、井上社長は折りに触れて説明してきた。
実際に見てみると、確かに今までにないポップな印象を受ける。
「制服や内装が変わるだけで、こんなに印象が違うんですね。外国の航空会社みたいだ」。
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2012-3-1 0:00
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森信茂樹・中央大学法科大学院教授に聞く 改革なければ、消費増税は無駄に(消費税30%時代)
消費税引き上げをしても社会保障の充実や財政再建が自動的に出来るわけではない。むしろ社会保障の見直しや自営業者の正確な所得捕捉など大胆な改革がなければ引き上げの効果は薄れる。森信茂樹・中央大学法科大学院教授に、消費税引き上げとともに必要な改革を聞いた。(聞き手は本誌編集委員 田村賢司)
消費税引き上げについて民主党内には異論もあるが、野田佳彦政権は法案提出に動き出した。
森信茂樹(もりのぶ・しげき)氏
1973年4月、大蔵省入省。主税局総務課長、東京税関長、財務省財務総合政策研究所長などを経て、2006年9月、中央大学法科大学院教授、日本租税総合研究所所長に。税制のエキスパートとして知られる(写真:柚木 裕司)
森信:政治的にどうなるかは予断を許さない面もあるが、野党も含め、誰が政権についても、結局、消費税上げは不可避なのだろう。
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2012-3-1 0:00
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育休フィーバーの影で犠牲を強いられる“正直者”たちの鬱屈(河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学)
日本生産性本部の調査で新卒社会人の72.8%が「育児休暇を取得したい」と回答し、滋賀県大津市で開かれた“パパ首長サミット”では、育休を取得した経験を持つ広島県の湯崎英彦知事ら7人のイクメン首長が「育休は労働だ。『育労』とでもしたらイメージが変わるのではないか」と主張した。
さらに長崎県佐世保市では、「我が子との触れ合いの大切さは、たとえ環境が変わっても変えることのできない不変のもの」として、育休取得などを促す「市長からの手紙」が、市内の3000カ所の企業に送られたという。
子育てと仕事。男性の育休取率は、いまだに2%未満にとどまり、一向に改善されていない。女性についても、育休取得率が全体では9割近くになる中、それでも取れない環境に置かれている女性たちが依然として少なくない。
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2012-3-1 0:00
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「日本一所得が低い県」に学ぶ国内サバイバルのヒント(記者の眼)
高知県が2月に発表した県民経済計算によれば、2009年度の同県の一人当たり県民所得は201万7000円だった。これは前年最下位だった沖縄を抜いて全国ワーストだ。
「ここを本拠地にする企業は少ないし、工場もほとんどないからね。仕方ないんだよ」。東京から取材に訪れた記者に、市内で営業するタクシー運転手は寂しそうに呟いた。2010年にNHKが大河ドラマ「竜馬伝」が放映すると、暫くは全国から観光客が高知に殺到した。だがその姿も今はめっきり少なくなったという。取材の途中で坂本龍馬ゆかりの地、桂浜を訪れたが、人はまばらで波の音ばかりが響いた。タクシー運転手のため息が思い出された。
「高知で商売する企業は、さぞかし厳しく苦しい戦いを強いられているだろう」。
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2012-2-29 13:00
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パナソニック新社長に「冷徹な切れ者」55歳(ニュースを斬る)
パナソニックは28日、6月27日付で大坪文雄社長(66)が退任し、津賀一宏専務(55)が社長に昇格する人事を発表した。大坪社長は会長に就任し、中村邦夫会長(72)は代表権を持たない相談役に退く。パナソニックは2月3日に2012年3月期の連結最終損益が7800億円の赤字に膨らむと発表したばかり。赤字の主因となった薄型テレビ事業の建て直しやリストラは急務だ。松下電器産業時代を通じて、創業家出身以外では最年少となる津賀氏に再建を託すことになる。
27日午後4時、社長交代の記者会見案内がマスコミ各社に伝わった。だが驚いたのはむしろ当のパナソニック社員のほう。2月3日の決算記者会見では、巨額の赤字に対する経営責任を問われた大坪社長は、顔を紅潮させ、「グループ一丸となって乗り切る」と語気を荒げたからだ。
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2012-2-29 0:00
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第17話「カンパニー制に移行したことで強みが消えてしまった。私はそう考えています」(熱血! 会計物語〜団達也が行く season3)
前回までのあらすじ
MTCで働いていた金子順平は、マレーシアのタンの会社に移り、タンのもとで暮らしていた沢口萌と再会した。金子は、タンの会社で新たな研究を始めるつもりでいた。
金子のもとにUEPCの間中が訪れた。金子を自社にスカウトしようと考えていたのだ。間中は「マレーシアで団を待ったって、来やしませんよ」と金子に言った。
日豊自動車の社長に復帰した湯浅は、会計士の西郷と定期的に話をする機会を作っていた。湯浅は、電機大手の不振のサニック社とアップルの決算を見て、両社の営業キャッシュフローの差が8倍近くもあることについて疑問を持っていた。
西郷は、「スピード」がその差の理由だと語り、「現金循環化日数」という管理会計の考え方を使って詳しく説明を始めた。
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2012-2-29 0:00
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大増税時代、専門店の成長は続くか(消費税30%時代)
消費増税が直撃する流通業界で、相対的に体力があるのが専門店大手。専門分野での強みを生かし、増税にどう立ち向かうか。しまむらの野中正人社長とケーズホールディングスの遠藤裕之社長に聞いた。(聞き手は伊藤 正倫)
消費税10%に向けて、現在考えている対応策を教えてください。
しまむらの野中正人社長(写真:都築雅人)
野中 現在の政府案によると、まず2014年4月に5%から8%に上がります。今年前半には方針を決めて、後半にやるべき対応を詰めます。基本的には、付加価値や嗜好性の高い一部の商品は増税分の価格転嫁を目指しますが、値ごろ感が売りとなっている多くの商品は増税分を価格にそのまま上乗せすることはないでしょう。
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2012-2-29 0:00
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「ドイツから、東欧EC市場を攻める」(楽天は世界を制するか)
昨年、流通総額1兆円を突破し、大手流通業に比肩する規模になった楽天。円高を背景に次々と海外拠点を作り、その数は今や10の国・地域に及ぶ。危機に直面しても変われない日本の産業界を断ち切って、世界企業を目指す楽天に今、何が起きているのか。三木谷浩史会長兼社長をはじめ、楽天の各国の経営を担う幹部たちに語ってもらった。(これまでのインタビューはこちら)
楽天が買収した海外企業の中でも、特に楽天とビジネスモデルが似ていたドイツ・トラドリア(現:楽天ドイチェランド)。CEO(最高経営責任者)のトビアス・コビヤー氏は、買収前から楽天の存在を知っていたという。2011年7月に楽天グループに入り、何が変わったのか。
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2012-2-29 0:00
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退任会見に見るソニーのストリンガーCEOの限界(ニュースで読みとく英語のツボ)
2012年2月1日、ソニーがCEO(最高経営責任者)の交代を発表した。12年3月期まで4期連続の最終赤字という事態を受けて、7年間同社のトップを務めた米国人のハワード・ストリンガー氏は退くことになった。
ストリンガー氏の退任を、CNNやウォール・ストリート・ジャーナルは“step down”という言葉で表現していた。
筆者が在学中のモントレー国際大学院(MIIS)で、共に通訳・翻訳を学ぶ英語ネイティブの学生に確認したところ、step downは辞めさせられたのではなく、本人の意思で辞めたことを表す言葉だという。とはいえasked/ forced to step down といった形で使われることも多いので、「周囲からの圧力があったのかな、とも思う」と答えた学生は多かった。
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2012-2-29 0:00
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エルピーダの“剛腕”坂本社長が“敗戦”の弁〜「日の丸半導体」の終焉(時事深層)
エルピーダメモリが会社更生法の適用を申請した。負債総額は4480億円と、製造業としては過去最大。急場しのぎの公的支援が、国民負担を招いた側面がある。
東京証券取引所で記者会見する坂本幸雄社長(左)
半導体業界に精通した再建請負人と言われ、過去に何度も資金難を乗り切ってきた“剛腕”経営者も、ここに至っては用意した紙を読み上げるのが精いっぱいだった。
2月27日に東京地方裁判所に会社更生法の適用を申請し、同日夕から東京証券取引所で記者会見した半導体大手、エルピーダメモリの坂本幸雄社長は冒頭、言葉を詰まらせながら、「(関係者の皆様に)多大なるご迷惑とご心配をかけることになり、心よりお詫び申し上げる」と陳謝した。
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2012-2-29 0:00
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1票の格差放置、本音は「解散先送り」(ニュースを斬る)
衆議院議員選挙区画定審議会(区割り審)設置法が定めた2月25日の勧告期限が過ぎ、衆院の「1票の格差」が是正されないまま「違法状態」に入った。議員定数削減や選挙制度改革を巡る思惑の違いから与野党協議が膠着状態に陥っているのが原因だ。
区割り審設置法は10年に1度の国勢調査に基づき、小選挙区の線引きの見直し案を勧告するよう定めている。1票の格差を原則2倍未満にするためで、2010年の国勢調査を踏まえた今回の期限が25日だった。
さらに、最高裁は09年衆院選の1票の格差(最大2.30倍)を違憲状態と判断。是正に向け、47都道府県にまず1議席を配分する1人別枠方式の廃止を求めている。今回の格差是正に向けた作業は二重の意味で重要だったにもかかわらず、与野党協議は暗礁に乗り上げている。
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2012-2-29 0:00
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会計士と税理士の“恩讐”の裏にあるのは…(ニュースを斬る)
オリンパス事件などで再び公認会計士への視線が厳しくなりつつある。会計士への税理士資格自動付与を止めようとの動きもある、会計士への逆風は何が原因なのか。自身も公認会計士で、監査と税務の現場に詳しい岡崎一浩・愛知工業大教授に聞いた。(聞き手は、田村賢司=日経ビジネス編集委員)
今年、税理士法を2001年以来、10年ぶりに改正する動きがある。公認会計士資格を取得すると税理士資格も付与される現行制度の廃止を日本税理士会は訴えている。この動きを巡って会計士と税理士の間で“業際紛争”が起きようとしている。
岡崎:その通りだ。税理士は国内に約12万人、一方会計士は約3万人だが、その内、約2万人は税理士業務で主な収入を挙げている。
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2012-2-29 0:00
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「将来世代のため」どころかもはや「現世代」の問題?(小峰隆夫のワンクラス上の日本経済論)
(日本経済・世界経済の展望(上)から読む)
(日本経済・世界経済の展望(中)から読む)
(日本経済・世界経済の展望(下)〜日本の財政危機編その1から読む)
前回は、日本の財政状況が深刻な状態であることを確認し、景気頼みでなく政策的に財政再建のための努力をすることが必要だということを述べた。ではその再建の歩みはどうなっているのかを評価してみよう。
財政の維持可能性(サステナビリティー)の議論
財政再建の基本は、財政を維持可能(サステナブル)なものとすることである。この「維持可能性(サステナビリティー)」という考え方は、経済社会の諸問題を考える上で大変重要な概念なので、最初にこの点を説明しておこう。
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2012-2-29 0:00
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第3回 インパクトのある発言力を身につけよう(グローバル時代を生き抜くための術を伝授する)
グローバル人材の要件の1つに「発言力」がある。今回は、この発言力を磨いた人の事例を紹介しよう。磨くプロセスでコーチングを活用した事例なので、コーチングの事例としても同時に紹介したい。
さて、英国在住の日本人男性でコンサルタントのジン(仮名)にしばらく前に会った時、僕(キャメル)とジンはこんな話をした。
ジン:「しばらく前からコーチを雇っているんだ」?
キャメル:「ゴルフとかテニスのコーチ?」
ジン:「違うよ。僕は1年前にパートナー(役員)に昇格したんだけど、唯一の外国人(日本人)で、パートナー会議に出ると一言も話せないことが分かった」
なぜか最小限のことしか言えない
ジンは高校時代から欧州に住んでいて、英国の大学を卒業したこともあり、日本人離れしたオックスフォードシュイングリッシュを話す。
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2012-2-29 0:00
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津波で酒蔵を失った男の再起への誓い〜そして今、彼は(敗れざる酒蔵たち)
「お酒の瓶を持って撮りましょう」
そう言うと、鈴木酒造店の専務、鈴木大介さんは、傍らのケースから1本の酒を取り出した。
「季づくり しぼりたて磐城壽」
2011年3月11日、東日本大震災に襲われた鈴木さんが、唯一持って逃げることができたのと同じ酒だ。
山形県長井市に移った鈴木酒造店の専務、鈴木大介さん
鈴木さんは、福島県浪江町にあった酒蔵すべてを津波で失った。原発事故のため、故郷には帰れなくなっている(関連記事「津波で酒蔵を失った男の再起への誓い」)。だが今、鈴木さんは、新天地である山形県長井市で新たな夢を紡ぎ始めている。
取材の終わりに、家族そろって写真を撮ろうと声をかけた。
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