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ニュース見出し
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2009-2-12 0:48
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【会社の寿命】企業の繁栄は、たかだか30年〜日本の100社ランキング調査−8(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
1983年9月19日号より
“高成長神話”の終焉
48年、降って湧いた石油ショックが、列島改造ブームに浮かれる日本経済の足元を突きくずした。“狂乱物価”、そして不況とインフレが同時進行するスタグフレーションの大波に翻弄され、翌49年には戦後初のマイナス成長を記録する。政府による躍起のテコ入れにもかかわらず、景気は「V字回復」どころか、落ち込んだままヘビのようにのたうつ「ん」の字不況。興人の倒産(50年)、安宅産業の破綻(52年)といった事件が、「企業・冬の時代」の到来を告げた。
やがて「減量経営」の合言葉のもと、景況はやっと上向くが、業種別・企業別に格差の開く「まだら模様」の回復を解読すれば、「ハードからソフトへ」「重厚長大から軽薄短小へ」と、産業構造の新しい変化の方向が浮かび上る。
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2009-2-12 0:48
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【時代のリーダー】前川春雄・日本銀行総裁(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。
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1984年11月26日号より
5年前には「前川?Who?」と言われたこともある。だが現在,前川春雄日本銀行総裁(73)の政策手腕に疑問を差しはさむ向きはほとんど見当たらない。職業的心配屋といわれる日銀の中でも,その“心配職人”ぶりは一頭地を抜いていた。円の価値を守ることだけを純粋に考え抜くシンプルさが,切れ味の良さにつながったのだろう。
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2009-2-12 0:48
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「守備の要」が変革に挑む(時流超流)
松沢幸一キリンビール新社長は、生産畑からキリンの変革を見てきた (写真:丸毛 透)
目標が次々と口からあふれ出た。「数字(販売数量)だけでなく、品質もサービスも人材も、国際競争力もナンバーワンを目指したい」。
3月下旬にキリンビール社長に就任する、キリンホールディングス常務の松沢幸一は、就任発表の記者会見で目標を一息で列挙してみせた。
直近では3代前の荒蒔康一郎以来、歴代のキリン社長14人の中では、3人目となる技術畑の出身社長となる。
本場ドイツで醸造の国家資格
北海道大学農学部の大学院で生物科学を専攻した。工場勤務を経て、入社5年目でビールの本場、ドイツのベルリン工科大学でビール作りの体系的な知識と技術を身につけた。
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2009-2-10 1:30
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日本の未来が見える村(この国のゆくえ)
霞が関を頂点とした中央集権的な行政システムが日本の国力を奪っている。霞が関は省益確保に奔走、特殊法人は天下りの巣窟となっている。効果に乏しい政策を検証もなく続けたことで行政は肥大化、国と地方の二重、三重行政と相まって膨大な行政コストを生み出している。
さらに、補助金や法令を通じた霞が関の過度の関与によって、地方自治体は「考える力」と自主性を失った。1990年代の景気対策で積み上げた公共投資の結果、末端の市町村は多額の借金にまみれ、住民が望む行政サービスを手がけることもままならない。国と地方の借金総額は約1000兆円。これが、今の行政システムの限界を如実に示している。
増え続ける社会保障コストを賄うため、増税論議が俎上に上がる。
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2009-2-10 1:30
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【時代のリーダー】吉田忠雄・吉田工業社長(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。
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1984年10月29日号より
「善之巡環」「自作農経営」などで知られる吉田工業(YKK)の吉田忠雄社長(76)は徹底した実践の人。50年間,人より紙1枚余計に努力を重ね,超常識の発想で経営に取り組んだ結果,世界市場の5割近くを握るファスナー王国を実現した。この孤独な求道者には郷里の自然と幼時体験が色濃く投影している。
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2009-2-10 1:30
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人気の東電も案じる学生の心(時流超流)
「整理券が当たった。これで東京電力の説明会に参加できる」
東京都内の大学に通う女子学生は手にしたチケットを握り締め、東京電力と書かれた会場に足を運んだ。400人は収容できる会場は満員で、整理券の抽選に外れた学生は入ることもできない。企業の担当者もてんやわんや。予想を超える数の学生が集まったため、資料を配るのも一苦労であるようだ。
これは、東電の採用活動の一場面。300社以上がブースを設けた都内の展示会場の一角で、大学生に事業内容や理念を紹介していた。ここでは、昨年まで売り手市場だった企業の新卒採用が一転、買い手市場になったことが浮き彫りになっていた。
リクルートが昨年末に実施した調査によると、15.7%の企業が2010年卒業の学生の採用を減らすと回答。
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2009-2-10 1:30
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半導体再編占う東芝の器(時流超流)
「これまで自ら動くことはなかったが、今はそんな状況ではない。今後は積極的に業界再編を仕掛けていく」
1月29日。2009年3月期の連結最終損益が2800億円の赤字(前期は1274億円の黒字)に転落すると発表した東芝。西田厚聰社長は会見の席上、赤字転落の元凶となった半導体事業の抜本改革に乗り出すことを表明した。
半導体大手は軒並み赤字に
フラッシュメモリーを本体に残し、デジタル家電などの頭脳となるシステムLSI(大規模集積回路)と、電力制御などに使うディスクリート(個別半導体)の2事業を分社化。これを軸に他社との事業統合を目指す考えだ。既にNECとの間で、半導体子会社のNECエレクトロニクスと事業統合する方向で交渉に入っているもようだ。
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2009-2-9 1:32
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企業は永遠か()
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2009-2-9 1:32
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資本が作る会社か、人が作る会社かを見極めよ(泥亀サバイバル〜金ぴか偉人伝・2)
(イラスト:茂本ヒデキチ)
(前回から読む)
1914年7月、サラエボでオーストリア大公が銃撃されたのを機に、欧州各国の軍隊は総動員を発令した。そのまま開戦。ドイツ、オーストリア、トルコ、ブルガリアの同盟国とイギリス、ドイツ、フランスを中心とする連合国による第一次世界大戦が始まった。
日本政府は、日英同盟の義理をはたそうと連合国側につき、参戦を表明した。
山下亀三郎は、戦火が欧州を覆ったと聞き、やきもきした。
早耳の情報通らしく、「ここらで一発ドカンと始まりそうだ」と戦乱の臭いをかぎつけて、船腹を急拡大していた。短期間で社有船7隻、受託船5隻の12隻体制へ船腹を拡張していたのである。
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2009-2-9 1:32
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【時代のリーダー】飯田亮・セコム会長(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。
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1985年12月9日号より
安全は商品である。日本で初めて民間警備を商売にした飯田亮は、いまや単なる「ザ・ガードマン」から変身し、情報戦国の梟雄としてはばたこうとしている。ドライにして義理人情の男。「太陽の季節」のモデルともいわれたアプレ・ゲールは、既成の価値観を信用しない。時代を先取りし、世間をアッといわせることを夢みるハードボイルド・タッチの経営者にとって、ビジネスは自己表現の場である。
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2009-2-8 7:31
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職場再生に「無知の知システム」が使える理由(鈴木義幸の「風通しのいい職場作り」)
先日、高校の同窓会がありました。集まったのは12人。卒業して以来23年ぶりの再会なんていう“やつ”もいました(母校は男子校です)。
夜7時に始まった飲み会は、お店が閉店する11時過ぎまで続きました。談笑が途切れることなく、みんなが話したり聞いたりで、あっという間に時間は過ぎました。
同窓会は「知りたい」の宝庫
同窓会の翌日、参加者の間では、「あんなに盛り上がる飲み会は久しぶりだ!」とか「めちゃくちゃ楽しかった! またやろう!」といったメールが行き交いました。みんな興奮さめやらなかったようです。
私は仕事柄ちょっと冷静になって、「なんであんなに楽しかったのだろう」と、行き来するメールを読みながら考えてみました。
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2009-2-7 1:30
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脳が語る「不況だから値下げ」の誤り(日経ビジネスマネジメントリポート)
言葉で言い表せないために現状の消費者調査では把握しきれない人間の潜在意識や深層心理──。それらを脳科学のアプローチを使って解読しようとする「ニューロマーケティング」が注目を集めている。
この新手法への関心が高まるきっかけとなったのが、昨年に米国の研究者グループが発表した1本の論文。人の潜在意識では味ではなく価格がワインの“価値”の決め手になっていることを実証し、価格設定の在り方に一石を投じた。
国内外のマーケティング関係者の間で大きな話題となったのは、昨年1月に米国の「Proceedings of the National Academy of Sciences」という学会誌の電子版に掲載された論文だ。
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2009-2-6 0:51
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自分の居場所を持っていますか(著者に聞く)
物語は利休が切腹した日の朝から始まり、年月をさかのぼっていく形で進行していく。それによって、ある事実が少しずつ明かされていく。利休が大切に持ち続けたものとは、何だったのか。
直木賞を受賞した『利休にたずねよ』(PHP)は、利休が茶の湯で放った特異な美意識の源泉を、ミステリアスに描いた歴史小説。「侘び」「寂び」として形容される、その質素と静寂さを備えた美は、果たして言葉通りのものなのか。
作品を記した作家の山本兼一氏は、真っ黒い漆の水差し(茶の容器の1つ)を見て、侘びとは懸け離れた艶っぽさを感じた。そこに利休が築いた独自の居場所を感じ取り、物語の構想が生まれたという。作者はなぜ、一般にイメージされる茶の湯とは異なる世界を描こうとしたのか。
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2009-2-6 0:51
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【時代のリーダー】小山五郎・三井銀行相談役(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。
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1986年5月26日号より
三井銀行のドンとして君臨する小山五郎ある意味で、これぐらい恵まれた人生を歩んだ男も珍しい。銀行員としては型破りな行動力と発想は戦後の混乱期という絶妙のタイミングを得てキラキラと輝き、高い評価を定着させた。激しい気性、鋭い感受性は絵という格好の趣味によって微妙にコントロールされ、そのカリスマ性に厚味を加えた。
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2009-2-6 0:51
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拍手を信じない、舞台のカリスマ(世界ブランドの日本人を追え クエスト 探求者たち)
一つの世界で、頂点を極めることは難しい。
劇作家であり、演出家であり、自らも俳優を務める野田秀樹は、演劇の世界で、30年以上トップを走り続けている。
1980年代を席巻した劇団〈夢の遊民社〉を覚えているだろうか。76年に東京大学演劇研究会を母体として結成された〈夢の遊民社〉を主宰したのが野田秀樹だ。〈夢の遊民社〉は、「小劇場演劇第3世代」の代表として、常に注目を浴びる舞台を発表し、観客動員数でもトップを走っていた。
30年以上、トップを走り続ける
いわゆる「新劇」と呼ばれる大手の既存劇団のリアリズム演劇のアンチテーゼとして自由な演劇や舞台芸術が目指されるようになったのが、60年代。
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2009-2-5 1:07
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原点に立ち返り、危機と戦うホンダ・福井威夫社長(リーダーの研究「赤字とトヨタに挑む」 ホンダ 福井威夫社長)
日米欧のクルマ販売が大幅な落ち込みを示すす中で、2008年10〜12月期はなんとか黒字に踏みとどまったホンダ。しかし今年1〜3月期は大幅な赤字に転落する見通しだ。生き残りをかけ、F1撤退、生産調整、投資の凍結など対応を急いでいる。日経ビジネス1月26日号「リーダーの研究」連動記事の最終回では、福井威夫社長が、危機感とホンダの原点、環境戦略を語った。
問 自動車産業は、大きな危機に直面している。ホンダを含めたあらゆるメーカーは生産調整を急いでおり、非正規社員を中心に雇用への影響も大きくなっている。一方、環境規制は強化されており、環境車の開発は待ったなしだ。経営トップとして、何に最優先で取り組んでいるのか。
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2009-2-5 1:07
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セブン&アイ鈴木敏文会長が語る自己とともに不況を壊す(成長企業の原動力、トップが明かす)
「底入れの時期がいつになるかというのは、現時点では予想不可能」「世界同時不況の波が日本にもひたひたと押し寄せている」。
この国の経済財政を担当する与謝野馨大臣は、そう言った。
大手企業は相次ぎ業績を下方修正し、今年3月までに12万5000人の非正規労働者が職を失うという。その先に見えるのは、未曾有の消費大不況。国内最大の小売業、セブン&アイ・ホールディングスのトップ、鈴木敏文会長兼CEO(最高経営責任者)の危機感は頂点に達している。
俺が作ったものは、俺が壊す。
そう言わんばかりに、約1万2000店のコンビニエンスストア、約180店の大型スーパー、約220店のスーパー、28店の百貨店などを統率する総帥は、最後の大仕事に取りかかる。
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2009-2-5 1:07
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【時代のリーダー】山下俊彦・松下電器産業相談役(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。
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1987年1月5日号より
あの有名な10年前の大抜擢で松下電産の体質改善の責任者になった山下俊彦は、一途な忠誠心でこの事業を成し遂げた。だが山下の忠誠心の根底には、個人を大切にし企業を客観視するさめた目があった。山下には成功者の名誉より人間の暖みが尊いのだ。社長を退いて1年、山下は本当の自分を取り戻したのかもしれない。
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2009-2-4 1:24
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今の資本主義はもう、やめてくれ(この国のゆくえ)
2009年3月期決算での最終赤字を発表したトヨタ自動車を皮切りに、ソニー、パナソニック、シャープ、東芝など日本を代表する企業が最終赤字や営業赤字に転落しようとしている。実体経済に痛撃を与えた金融危機。これまで繁栄を謳歌したグローバル資本主義経済の1つの転換点と言って過言ではない。
私たちの想像を超える深度で進む危機。一定の周期で訪れるバブルが破裂しただけなのか、それとも既存の社会・経済システムが激変する地殻変動の兆候なのか。その解を探るには、全く異なるレンズを通して今を眺めることも重要なのではないか。数千年のスパンで文明の盛衰を見つめる環境考古学者に聞いた。
数千年のスパンで人間社会を見つめている考古学者が今の金融危機をどう見ているのか。
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2009-2-4 1:24
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第23話「工場は利益を作ると同時に、壊してしまう場所でもある」(「熱血!会計物語 〜経理部長、団達也が行く」)
◎前回までのあらすじ
経理部の細谷真理課長は、経理部長の団達也から課題を与えられていた。
それは「キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)回転速度(日数)を10日以内にして、しかも月当たりの営業キャッシュフローを1億円増やす」こと。
今のジェピーは、毎月900万現金が不足し、いつも58日分の現金が滞留している。言い換えれば、ビジネスに使った現金が再び回収されるまでに58日かかり、しかも回収した時には900万円目減りしているということだ。
真理はそのためには実際に工場を見なければダメだと考え、長野工場への出張を願い出た。
リストラ後、ジェピーは豊橋にあった工場を閉鎖し、長野工場に一本化していた。
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