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ニュース見出し
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2009-3-24 0:43
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ゴーンが直面する3つの難問(時流超流)
平時であれば、華々しい式典が開かれ、自信に満ちたカルロス・ゴーン社長のスピーチが聞かれたことだろう。
3月27日、日産自動車は仏ルノーとの提携10周年を迎える。自動車業界に再編の波が押し寄せた1990年代後半、極度の経営不振に陥った日産が会社の存続をかけて選んだのがルノーとの提携だった。その契約が結ばれたのが1999年3月27日。「世紀の合併」と称されたダイムラークライスラーが2007年に袂を分かつなど、当時の提携が次々と失敗に終わる中、日産ルノー連合は10年の歳月を数えた。
「自動車業界の提携・合併の中で、ルノー日産のケースは唯一の成功例」。ゴーン社長はしばしばこう自画自賛してきたが、10年という節目を迎える今、想像を絶するほどの逆風が吹いている。
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2009-3-24 0:43
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「越境消費」は救世主か(時流超流)
日本全国、1000円で乗り放題──。ETC(自動料金収受システム)の搭載車に限定した、高速道路料金の大幅な引き下げが3月28日から始まる。
普通車は2011年3月までの2年間、土日祝日の高速道路通行料が、上限1000円になる(大都圏を除く)。平日も、一部の時間帯に適用回数や距離の制限はあるものの、3〜5割引の割引率が適用される。
麻生太郎内閣による景気刺激策の一環だ。いわば政治主導の“官製特需”。その効果はとえば、疑問の声が大きい。「鉄道やフェリーから利用者が流れるだけで、新たな需要は創出しない」「民業圧迫ではないか」。そんな批判の声ばかり聞こえてくる。
しかし、この政策の波頭を捉えて商機に結びつけている会社が既に出始めていた。
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2009-3-24 0:43
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小沢代表秘書刑事処分、注目すべき検察の説明(ニュースを斬る)
前回のこのコラムで、「ガダルカナル」化、すなわち戦線の泥沼化という状況ではないかと推測した民主党小沢代表の公設第一秘書の政治資金規正法違反事件の捜査は、今日(3月24日)、大きな節目を迎える。
総選挙を間近に控え、極めて重大な政治的影響が生じるこの時期に、まさか、逮捕事実のような比較的軽微な「形式犯」の事件だけで、次期総理の最有力候補とされていた野党第一党の党首の公設秘書を逮捕することはあり得ない、次に何か実質を伴った事件の着手を予定しているのだろうというのが、検察関係者の常識的な見方だった。
「逮捕事実のみで起訴」はほぼ確実
しかし、その後、新聞、テレビの「大本営発表」的な報道で伝えられる捜査状況からすると、他に実質的な事件の容疑が存在するとは思えない。
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2009-3-23 1:34
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「企業戦士」たちの苦悩[11]銀の卵 団塊を棄てるな 利益を生む再雇用−3(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
「団塊の世代」の大量退職が既に始まっている。前の世代からは何かと評判の悪かった団塊世代だが、終身雇用の恩恵を一身に受けた彼らは、企業にとってはノウハウの塊でもある。そんな団塊世代を退職後も活用しようと考えるのは当然だろう。現在は経済危機でサラリーマンの雇用自体が危機に瀕しているが、長期的に見れば、若年人口の減少、つまり労働力人口の減少は避けられない。シルバー労働力の活用は、企業にとって中長期的なテーマだ。(注)会社名、肩書きなどは当時のまま
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2006年3月13日号
団塊の世代が大量退職する2007年を前に、「60歳定年制」を見直し、再雇用制度を導入する動きが始まった。
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2009-3-23 1:34
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交渉相手と戦友になる(危機の中で明日を拓く CFO“新論”)
(前回から読む)
交渉と聞くと、関西人である私は、お店での値段交渉をまず思い起こします。それは相手が得すればこちらが損するというゼロサム型の交渉です。
聞いた話ですが、私の知り合いは、大阪の洋服店でブレザーを買うのに5時間粘ったそうです。私も若い時には、家電製品を買うのに秋葉原の店を徹底的に回り、過激な値切り交渉をしたこともあります。今思えば、買いたたかれた側は、あまり面白い思いはしなかったかもしれません。
さて、ビジネスの交渉、特に交渉後に、共に何かを作り上げる場合には、交渉妥結は終着点ではなく始まりです。交渉でお互い気まずい思いを残しては、交渉後に本来しなければいけないことができなくなります。
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2009-3-23 1:34
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【時代のリーダー】川村 茂邦・大日本インキ化学工業社長(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。
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1992年6月1日号より
化学産業の将来を先読みした相次ぐ米企業買収で「ミスターM&A」に。
カリスマ型の岳父の後を継いで辛酸をなめたことが、大器晩成の才を開かせた。
道半ばの国際化戦略の練り直し、将来に向けたオーナー経営の舵取りに注目が集まる。
=文中敬称略(中川 貴雄)
川村 茂邦(かわむら・しげくに)氏
1928年中国・大連生まれ、63歳。
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2009-3-23 1:34
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日立、逆回転の有事対応(時流超流)
サプライズ人事──。この言葉が最もそぐわないとも言える日立製作所がトップ交代でそれをやってのけた。
若手の抜擢でも、グループ外の“血”を入れたわけでもない。4月1日付で社長となる川村隆氏は、古川一夫社長を7歳上回る69歳。2003年に日立本体の副社長を退き、複数の子会社の会長職を渡り歩いた人物のカムバックである。しかも現在、庄山悦彦氏が就く会長職も兼務する異例の体制だ。
古川社長がわずか3年で社長の座を明け渡すことになった背景は単純だ。2009年3月期の連結最終損益が7000億円もの赤字になる見通しとなり、来期の回復も絶望的となったことを受けた“引責辞任”である。
自らの人材不足を露呈
こうした危機的な状況を受けて、なぜ川村氏に白羽の矢が立ったのか。
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2009-3-21 1:37
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市場を通じ「仁義」ある経営の応援を(渋澤 健の資本主義と道徳)
最近の集まりで、親しい女性経営者とお久しぶりに話し込みました。情熱派である彼女は、かなり怒っています。
日本を代表する大企業が、内部留保があれほど積み上がっているにもかかわらず、従業員の雇用調整に頼る経営方針には大変失望していると。
従業員を解雇しないことで忠誠心が高まる
自分が最も尊敬する名経営者の会社では、そのようなことはしない。会社が苦しい時には、皆で踏ん張る。解雇されなかった従業員は事業が回復した時に、そのことを覚えており、会社への忠実心が高まる。だから、その名経営者は、20代で起業してから現在まで1回も赤字決算したことがないのだ、と。
業界の違いによって環境は異なるかもしれません。
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2009-3-19 1:07
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本当に現場が好きでなければリーダーにはなれない(日本はやっぱり現場力)
減益は当たり前、赤字転落も珍しくない2008年度決算。そんな逆風下でも増益企業はある。好業績の裏に現場力あり。不況下で輝きを増す現場力をシリーズで探る増益企業スペシャル。
今回は、2009年3月期、過去最高となる経常利益63億円(前期比22%増)を見込むワタミの後編。居酒屋チェーンの外食事業に加えて介護事業など新規事業の伸びを逆風下での好業績につなげている。
だが、外食から介護や宅食へと事業展開をするうえで、社員に戸惑いはないのだろうか。外食で培った力を介護の場でもスムーズに発揮できる理由を渡邉社長に聞く。
(聞き手は日経ビジネス オンライン編集長 廣松 隆志)
(前編から読む)
経営と現場マネジメントを勉強してきた人間が、渡邉さんの下を離れて中国や台湾に行くと、現場に行かなくなる。
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2009-3-19 1:07
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「企業戦士」たちの苦悩[11]銀の卵 団塊を棄てるな 利益を生む再雇用−2(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
「団塊の世代」の大量退職が既に始まっている。前の世代からは何かと評判の悪かった団塊世代だが、終身雇用の恩恵を一身に受けた彼らは、企業にとってはノウハウの塊でもある。そんな団塊世代を退職後も活用しようと考えるのは当然だろう。現在は経済危機でサラリーマンの雇用自体が危機に瀕しているが、長期的に見れば、若年人口の減少、つまり労働力人口の減少は避けられない。シルバー労働力の活用は、企業にとって中長期的なテーマだ。(注)会社名、肩書きなどは当時のまま
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2006年3月13日号
団塊の世代が大量退職する2007年を前に、「60歳定年制」を見直し、再雇用制度を導入する動きが始まった。
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2009-3-19 1:07
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【時代のリーダー】関沢 義・富士通社長(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。
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1992年2月24日号より
社長になって約1年半。自らパソコンを駆使、若手社員のアイデア吸い上げに力を注ぐ。
合理主義精神にあふれ、技術に対する理解力は抜群。営業センスの良さも折り紙付きだ。
情報通信事業を巡る環境が激変する中、市場対応型の活力ある組織をどう構築していくか。
=文中敬称略(深尾 典男)
関沢 義(せきざわ・ただし)氏
1931年兵庫県生まれ、60歳。
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2009-3-18 1:30
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「企業戦士」たちの苦悩[11]銀の卵 団塊を棄てるな 利益を生む再雇用−1(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
「団塊の世代」の大量退職が既に始まっている。前の世代からは何かと評判の悪かった団塊世代だが、終身雇用の恩恵を一身に受けた彼らは、企業にとってはノウハウの塊でもある。そんな団塊世代を退職後も活用しようと考えるのは当然だろう。現在は経済危機でサラリーマンの雇用自体が危機に瀕しているが、長期的に見れば、若年人口の減少、つまり労働力人口の減少は避けられない。シルバー労働力の活用は、企業にとって中長期的なテーマだ。(注)会社名、肩書きなどは当時のまま
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2006年3月13日号
団塊の世代が大量退職する2007年を前に、「60歳定年制」を見直し、再雇用制度を導入する動きが始まった。
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2009-3-18 1:30
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第28話「売り上げを増やすのは難しい。でも利益を増やすのは簡単です」(「熱血!会計物語 〜経理部長、団達也が行く」)
◎前回までのあらすじ
ジェピー創業者・財部文治の妻で今の社長、財部益男の母であるふみは、心筋梗塞をわずらって東京・飯田橋の病院に入院していた。ふみは文治の死後、その持ち株をすべて相続し、ジェピーの株の大半を所有する実質的なオーナーだった。益男の妹、早百合は母を献身的に看病していた。
経理課長の細谷真理は、長野工場に出張し、現場の様子を自分の目で見てきた。長野工場の金子順平は、仕掛かり在庫が溜まり、売り上げが増えないと真理に言った。真理はその問題の原因が検査工程にあることを知り、その問題について達也に相談した。
飯田橋のふみのマンション
飯田橋駅から程近い高層マンションにふみは暮らしていた。
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2009-3-18 1:30
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【時代のリーダー】細川護熙・第3次行革審・豊かなくらし部会長(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。
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1991年11月4日号より
国政に愛想をつかして地方に下ると、今度は「権不十年」と言い残して身を引いた。どんな世界でも個性美を求め、過激な発言を繰り返すのも「異端貴種」ゆえか。一歩離れた位置で国家デザインを描くが、次に流離する先は。
=文中敬称略(伊集院 敦=日本経済新聞記者)
秋になって、にぎわいを取り戻した東京・四谷の上智大学キャンパス。
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2009-3-18 1:30
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日の丸商品を6兆円市場に(時流超流)
中国インターネット検索最大手のバイドゥ(百度)と日本で通販大手のニッセンホールディングスがネット通販事業で提携した。百度のトップページ下に開設された「日本の窓」というサイトを通じて、ニッセンが扱う約1万点の衣料品や雑貨を販売する。中国におけるEC(電子商取引)の市場規模は拡大を続け、2011年には4060億元(約6兆円)に達するとの予測もある。提携の狙いを百度の陳海騰(チンカイトウ)・日本駐在首席代表とニッセンの佐村信哉社長に聞いた。
(聞き手は坂田 亮太郎)
──中国EC市場の現状は。
陳 2008年時点で利用者が7500万人いると推定され、2011年には2億人まで増える見込みだ。
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2009-3-17 1:36
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「企業戦士」たちの苦悩[10]働き方見つけた−4 個人と会社の新しい関係(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
会社に就職して○十年。日本では当たり前の姿だった。就職ではなく「就社」。会社を選ぶもので自分の職業を選ぶものではない。弁護士、公認会計士などの資格があるなら別だが、自分のタイトルはあくまで「(株)○○の○○課長」。しかし、年功序列、終身雇用が崩れた今、果たしてそれが幸せな働き方なのか。「ハッピーリタイアメント」ならぬ「ハッピーワーキング」は成立するのだろうか。(注)会社名、肩書きなどは当時のまま
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2002年4月29日号
考えてみれば不思議だ。どうして同じ会社に通い続けるのだろうか。わざわざ同じ時間帯に、同じ方向に向かう電車に乗って疲労困憊している。本当は、休みは週に1日でいいから代わりに、連続1カ月の長期休暇が欲しいのに、なぜそれが許されないのか。
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2009-3-17 1:36
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【時代のリーダー】倉内憲孝・住友電気工業社長(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。
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1991年10月28日号より
突出した実績は持たないが、抜群の人望を買われ、9人抜きで社長に抜擢された。若いころから苦労を重ねてきたからか、人当たりが良く、しかもピンチに動じない。業績の拡大と堅実な企業風土の維持。重い責任が小柄な人格者の双肩にかかる。
=文中敬称略(中川 貴雄)
大阪市淀屋橋近くの住友ビル3階に住友電気工業の社長室がある。
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2009-3-17 1:36
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「ガダルカナル」化する特捜捜査(ニュースを斬る)
民主党小沢代表の公設第一秘書の大久保氏が東京地検特捜部に、政治資金規正法違反(政治資金収支報告書の虚偽記載罪)の容疑で逮捕されてからおよそ2週間。衆議院議員総選挙を控え、極めて重大な政治的影響が生じるこの時期に、比較的軽微な政治資金規正法違反の事件で強制捜査に着手した検察側の意図、捜査の実情、今後予想される展開が、おぼろげながら見えてきた。
捜査は当初から想定された展開ではない
この時期に検察があえて強制捜査に着手したことについて、「国策捜査」などの見方もあったが、どうやら、今回の検察の強制捜査着手は、これ程までに大きな政治的影響が生じることを認識したうえで行われたのではなく、むしろ、検察側の政治的影響の「過小評価」が現在の混乱を招いているように思える。
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2009-3-16 0:46
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「企業戦士」たちの苦悩[10]働き方見つけた−3 個人と会社の新しい関係(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
会社に就職して○十年。日本では当たり前の姿だった。就職ではなく「就社」。会社を選ぶもので自分の職業を選ぶものではない。弁護士、公認会計士などの資格があるなら別だが、自分のタイトルはあくまで「(株)○○の○○課長」。しかし、年功序列、終身雇用が崩れた今、果たしてそれが幸せな働き方なのか。「ハッピーリタイアメント」ならぬ「ハッピーワーキング」は成立するのだろうか。(注)会社名、肩書きなどは当時のまま
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2002年4月29日号
考えてみれば不思議だ。どうして同じ会社に通い続けるのだろうか。わざわざ同じ時間帯に、同じ方向に向かう電車に乗って疲労困憊している。本当は、休みは週に1日でいいから代わりに、連続1カ月の長期休暇が欲しいのに、なぜそれが許されないのか。
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2009-3-16 0:46
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投資銀行に任せられないM&Aの本質(危機の中で明日を拓く CFO“新論”)
(前回から読む)
M&A(合併・買収)は、1+1を2ではなく、3にも4にもしていくための手段です。そのために、最要なポイントとは何でしょうか。
CFO(最高財務責任者)在任中、潤沢な手元現預金の使途として、M&Aの可能性について、投資銀行、投資家など外部から質問や意見を数多く受けました。その中には、正直、会社のM&Aを商品の売買と錯覚しているのではないかと思いたくなる意見もありました。
事業のコアコンピタンスと「人材」の理解が重要
自身で事業を成功に導くコアコンピタンス(価値を産み出す中核となる競争力)や事業のMomentum(勢い)を持たずして、M&Aを実行しても、1+1が単に2になるだけ、いや下手をすると2未満にすらなってしまいます。
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