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ニュース見出し
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2009-5-19 1:41
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episode:7「今日から大日本鉄鋼にいることを忘れろ」(第三企画室、出動す 〜ボスはテスタ・ロッサ)
まさか、なんてこと?
一気に麻美の鼓動が高まった。
「おい、そんなにびっくりした顔するなよ。……なんていっても無理か。なにしろ〈あの〉大日本鉄鋼だからな」
真っ赤な髪を逆立てたその男は、旭山隆児と名乗った。
「机はここ」
旭山は5つあるデスクのうち、自分にいちばん近い机を指さした。
「パソコンは箱から出して自分でセットして。できるよね?」
「ええ、たぶん」
「一応、ここで仕事を始める準備として、最低限なにをすればいいかは、これに書いてある」
初期設定の仕方、メールの設定、スケジュール管理のためのグループウエアの使い方……。プリンタで打ち出された4枚のマニュアルになっていた。
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2009-5-19 1:41
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主要工場をダイナマイトで爆破し、全社中継した企業(鈴木義幸のリーダーシップは磨くもの、磨けるもの)
ニューヨークで開かれたカンファレンスに出席したときの話を思い出します。エグゼクティブコーチングを受けることを通して企業変革に成功した経営者が、その成果について語るという会議でした。
衝撃的だったのは、ある製造会社のCEOが紹介していた事例です。その会社は、これまで収益を上げてきたある事業から撤退し、別の事業に乗り出すことになっていたのですが、そのシフトのさせ方がすごい。
事業撤退、爆破開始
事業の象徴であった工場を、爆破したというのです。ダイナマイトを仕掛け、生産現場をあとかたもなくする。しかも、その映像をリアルタイムで各オフィスに流し、全員で見る。
CEOは、次のように話します。
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2009-5-19 1:41
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そのリーダーシップで、人はついてきますか?(30秒で読める日経ビジネスオンライン)
おはようございます。昨日に引き続き、今週のナビゲーターを務めさせていただきます。
わたしが今日選んだテーマは、「リーダーシップ」。ご紹介するのは、この5本です。
「名門の出」だからといって“彼ら”にリーダーを任せていいのかと指摘するのは、国際支援ジャーナリストの吉田鈴香さん。「あの2人の孫がリーダーに? 恥ずべき日本の血統主義」で、鳩山民主の新体制と今後を批評します。
経営者や管理職のコーチング研修を行う鈴木義幸さんは、ある企業が事業から撤退する時のケースを紹介。なんと「主要工場をダイナマイトで爆破し、全社中継した企業」があるとか。次なる創造のために破壊は不可欠と説く鈴木さん。
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2009-5-19 1:41
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【時代のリーダー】槙原 稔・三菱商事会長(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。
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1999年8月30日号より
総会屋の排除、含み損の一掃など、日本的な経営慣行を次々と捨てた。
国際標準化が進むなか、結果で「意外な人事」との世評を吹き飛ばす。
「英語を社内語に」など物議を醸す発言で「宇宙人」と呼ばれたが、
我慢強く調整役をこなし、義理堅く、友情に厚い和風な一面もある。
自ら“世界の常識”を示す羅針盤となり、三菱グループを導く。
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2009-5-18 13:08
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鳩山・民主誕生は波紋を起こすか緊急読者アンケート実施(ニュースを斬る)
民主党の新代表に、鳩山由紀夫幹事長が決まった。新執行部には、幹事長に岡田克也副代表が、選挙担当の代表代行に小沢一郎・代表、代表代行に菅直人氏と輿石東氏が再任される予定と、結局は現執行部と大きな人の入れ替えはない。
代表選に際しては世論の支持は岡田克也氏に流れ、小沢氏が代表辞任を表明した後の11日夜から12日午後にかけて日経ビジネスオンラインが調査したアンケートの結果でも、岡田氏を代表に推す声が強かった。
しかし、衆参両院の議員による投票では、党内基盤が脆弱な岡田氏ではなく鳩山氏を選んだ。日経ビジネスオンラインの連載「衆院選「候補者A」かく闘わんとす」で密着する同党のある代議士は、小沢憎しや選挙で有利に運ぶことに固執して岡田氏に流れるのはいかがという気持ちから、鳩山氏に投票した。
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2009-5-18 1:13
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ソニーvsアマゾン“異種格闘技戦”に身を投じた男(日経ビジネス リポート)
日経ビジネスでは2009年5月18日号で「激安デジタルの脅威」という特集記事を掲載した。日本では32型液晶で地上デジタル放送に対応したノーブランド5万円テレビがヒット、画質は国内大手テレビメーカーに見劣りしない。新興国市場に目を転じると、中国では海賊版ケータイ「山寨機(さんさいき)」に満足する消費者の姿がある。まさに「デジタル機器は誰でも作れる」ようになった。
この現実は、新たな競争軸を生む。参入障壁が低くなったのを機に、米マイクロソフトや米インテル、米グーグルといったIT(情報技術)業界の強者が、家電市場に乗り込んできたのだ。家電メーカーにしてみれば、突如現れた思考回路の異なる競争相手。
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2009-5-18 1:13
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episode:6「目の前に現れたのは、髪を真っ赤に染めた男」(第三企画室、出動す 〜ボスはテスタ・ロッサ)
エスカレーターで地上に出ると、風間麻美の頭上に青空が広がった。5月や8月の連休には、工場が止まり、自動車が少なくなるせいで東京の空も青さを増す。不景気のせいか今年は空の美しさが際立っている。
本社のある品川とはうってかわって開放的な場所。
今朝は、家を出る時から悪い気分ではなかった。意気揚々とまではいわない。とにかく今日から新しい生活が始まるのだ。ある日を境に急に重苦しくなった人間関係から解放される。
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手元のメモを確認する。
横浜市西区みなとみらい4丁目。
初めて訪れる事務所はどんなところだろう。国内に30あまりある大日本鉄鋼の事業所のリストにその場所はない。
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2009-5-18 1:13
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トップが「健全な危機意識醸成」のため全国行脚(危機の中で明日を拓く CFO“新論”)
改革推進本部発足からJT PLAN-V発表まで7カ月を要したことから、計画策定のスピード感に欠けるのではないかとの疑問を持つ読者の方もおられると思います。しかし、このJT PLAN-Vの内容の重さゆえに、社員をはじめとするさまざまなステークホールダーの皆さんから、この計画に対する十分な理解と、前向きな評価をいただく必要がありました。私はこのJT PLAN-Vを含め、過去5回の中期経営計画策定に携わりましたが、これほど社内外とのコミュニケーション、対話に留意したことはありませんでした。今回は、このJT PLAN-Vの策定プロセスに触れたいと思います。
深夜にまで及んだ週1回のトップとの議論
改革推進本部のメンバーは、この計画実行を必ず担うことを条件として、国内たばこ事業とコーポレート機能から選ばれた部長、次長級十数名で構成されていました。
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2009-5-18 1:13
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会社の履歴書【2】パナソニック(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
バブル崩壊後、日本企業は好むと好まざるとにかかわらず、大きな「変革」を余儀なくされた。金融部門の痛みは、日本企業の成長を支えた間接金融の縮小、株式の持ち合いの解消を迫り、急速に進展したグローバル化は終身雇用、年功序列の終焉をもたらした。その中で問われたのは企業の変革能力である。劇的に変化する外部環境にどう対応し、組織をどう変えていくのか。それに成功した企業もあれば、依然として対応し切れない企業もある。企業が「失われた15年」をどう生きたのか。1991年以降、「日経ビジネス」で取り上げた日本の代表的な企業の記事を「会社の履歴書」として取り上げる。
(文中の肩書き、名称などは掲載当時のままです)
パナソニック(旧松下電器産業)
米ハリウッドの映画・娯楽会社MCMの買収。
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2009-5-18 1:13
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コミュニケーション、できていますか?(30秒で読める日経ビジネスオンライン)
みなさま、お早うございます。今週のナビゲーターを務めさせていただく、大塚葉(おおつか・よう)です。
1日30本以上の記事を配信している、「日経ビジネスオンライン」。今日から5日間は、わたしが選んだテーマに沿って、いくつかの記事をご紹介していきます。
今日のテーマは、「コミュニケーション」。今日はこの5本をご紹介しましょう。
さて、4月入社の新人もそろそろ会社に慣れる頃。でも、五月病にかかっている人もいるかもしれません。コミュニケーション術に関する人気連載「新人諸君、半年は黙って仕事せよ」で、著者の山田ズーニーさんが今回お勧めするのは、聞き上手になるには「おかん」に学べ!。自分からしゃべるばかりでなく、人の話に耳を傾けるのが大事なのですね。
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2009-5-18 1:13
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【時代のリーダー】堀 威夫・ホリプロ会長(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。
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1999年6月28日号より
自ら興した芸能プロを上場、普通の会社に近づける近代化に尽力する。
小さな運を逃さずにつかみとり、ヒットを連発して今日を築いた。
挫折を糧に「2割5分の経営」を編み出し、リスクを分散。
自ら社長50歳定年説を唱え、早々に会長へと退いた。
夢は21世紀にグループ売上高500億円達成の筋道をつけること。
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2009-5-18 1:13
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出でよ、新時代の「金ぴか」な偉人たち(泥亀サバイバル〜金ぴか偉人伝・2)
(イラスト:茂本ヒデキチ)
大した学問もなく、商店奉公を経て石炭商売で身を起こし、船を持って、人生の激しい浮沈をくり返しながら「海運王」の座を射止めた山下亀三郎。昭和の大恐慌をくぐりぬけ、個人では日本最大の船主となった。
その成功を、たぐい稀な人心掌握術や情報収集力、独特の勝負勘などで説明することも可能だろう。
しかし、第一次大戦バブルで大儲けした船成金は山下ひとりではない。お茶屋遊びの帰りがけ、玄関先が暗いので札束を焼いて靴を探したような成金は、他にもたくさんいた。だが、そのほとんどは恐慌で露と消えた。サバイバルを遂げて、大成したのは山下ひとり、といっても過言ではない。
何が、泡のような成金と山下を分かったのか?
『成金炎上 昭和恐慌は警告する』
※『成金炎上』の主な人物とその相関図はこちら
「ニッポンの1929」。
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2009-5-18 1:13
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袋小路の低価格パソコン(時流超流)
国内パソコン市場で再び地殻変動が起き始めた。昨年、ネット接続に機能を絞り、5万円前後の低価格を実現したノートパソコン「ネットブック」で台湾企業が席巻したのは記憶に新しい。だが、早くも「低価格=低機能」の常識を覆す新潮流が生まれつつある。
エイサーの新たな価格破壊
新機軸を打ち出したのは、やはり台湾勢である。パソコン世界3位の宏碁(エイサー)は、中級機種並みのAV(音響・映像)機能を持つ超小型の卓上型パソコン「アスパイア・レボ」を開発し、5月中旬に海外で、5月下旬には日本市場で発売することを明らかにした。フルハイビジョン映像の編集・再生や、3次元映像ゲームを楽しめる一方、価格は299ドル(約3万円)と驚異的に安い。
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2009-5-16 1:12
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「間違いを起こさなかった人が偉くなる」社会のままでいい?(渋澤 健の資本主義と道徳)
私の父は銀行員でした。子供の頃に、何回も聞かされた父の若き行員時代の昔話があります。勤務先の支店の1日の営業時間が終了した後に残高を照らし合わせる作業があるが、勘定が1円でも合わなかったら、全員が残業して最初から数え直して精算するのだと。私は、自分が大人になったら、絶対に銀行では仕事をしたくないなと思いました。
「どんな人が銀行で偉くなるか知っているかい?」
米国で育ち、大学を卒業した後に日本へ帰国しました。副職で英会話を大学生に教えていましたが、勉強時間が終了すると、その家のお母さんがビールを出してくれて、会話が(日本語で)弾みました。時々、その家のお父さんも一緒にビールを飲みましたが、彼も銀行員でした。
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2009-5-15 1:12
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episode:5「5年経ったら必ず経済はよくなると思うか?」(第三企画室、出動す 〜ボスはテスタ・ロッサ)
「どういうことです?」
大日本鉄鋼を助けて欲しいという松宮会長の思いもよらぬ申し出を聞いて、旭山隆児は首を傾げた。自分が大日本鉄鋼の社員だったのは、もうすでに12年も前のことだ。
松宮賢一は、当時、旭山隆児の上司で、新事業担当の取締役としてボードメンバーの中でももっとも若い58歳だった。そこからとんとん拍子にランクを上げ、昨年、社長を譲って会長職についている。
「わたしなんかが天下の大日本鉄鋼を助けるだなんて。第一、世界経済の波で収益が悪くなっているだけで、会社自体は健全じゃないですか」
「そう、今の赤字は鉄鋼メーカーとしての大日本鉄鋼に大きな問題があるわけではない」
アメリカ発の金融危機から世界同時不況へ、2008年9月のリーマン・ブラザーズ破綻で、世界の経済が一転した。
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2009-5-15 1:12
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戦略の未来を担う「アダプティブ・アドバンテージ」(御立尚資の「経営レンズ箱」)
紀元前7000万〜8000万年頃、地球の空には翼竜の一種、プテラノドンの姿があったという。本当にどれくらい飛べたのかということについては、様々な議論があるようだが、一般的には翼長7メートルを超す(膜のような)大きな羽を使って、長時間滑空することはできたであろうと考えられている。
面白いことに、彼らは鳥の祖先ではないらしい。最近の研究によれば、プテラノドンが存在した時代には地表を這っていた恐竜のうち、羽毛を持つ種類が、後に現在の鳥に進化したとする説が主流となっているようだ。白亜紀の末期、隕石の衝突が契機となって気候が激変。恐竜の大部分は絶滅したとされるが、プテラノドンをはじめとする翼竜は、さらにそれよりも早い時期に絶滅したということだ。
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2009-5-15 1:12
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会社の履歴書【2】パナソニック(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
バブル崩壊後、日本企業は好むと好まざるとにかかわらず、大きな「変革」を余儀なくされた。金融部門の痛みは、日本企業の成長を支えた間接金融の縮小、株式の持ち合いの解消を迫り、急速に進展したグローバル化は終身雇用、年功序列の終焉をもたらした。その中で問われたのは企業の変革能力である。劇的に変化する外部環境にどう対応し、組織をどう変えていくのか。それに成功した企業もあれば、依然として対応し切れない企業もある。企業が「失われた15年」をどう生きたのか。1991年以降、「日経ビジネス」で取り上げた日本の代表的な企業の記事を「会社の履歴書」として取り上げる。
(文中の肩書き、名称などは掲載当時のままです)
パナソニック(旧松下電器産業)
米ハリウッドの映画・娯楽会社MCMの買収。
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2009-5-15 1:12
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成果主義の本質は人材育成にあり(嫌われ成果主義の逆襲)
成果主義の是非がずっと論じられているが、そもそも成果主義とは何かがはっきりしない──。
花王の青木寧執行役員はこう疑問を口にする。さらに、人事制度から評価と報酬だけを切り離して論じることがおかしいとも指摘する。
報酬に結びつける前に、評価を基にして役割の適否や今後の育成のあり方を考える。これこそが真の成果主義ではないかと同氏は問いかける。
成果主義の是非については、かなり前からいろいろと議論されていますね。本もたくさん出ているし、いろいろな大学の先生も発言している。
それでも実はいまだによく分からないんですよ。成果主義とは何なのか。きちんとした定義があるのかどうかさえ、はっきりしない。
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2009-5-15 1:12
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【時代のリーダー】大竹 美喜・アメリカンファミリー生命保険会長(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
先行きが見通しにくい2009年。困難な時代には新しいリーダー像が生まれるはずだ。これまでも企業経営や政治に新しい時代を切り開いたリーダーがいた。そんな時代のリーダーを日経ビジネスが描いた当時の記事で振り返る。
(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。
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1999年5月31日号より
がん保険市場でシェア9割を握る外資系最大の生保会社の創業者だ。
痴ほう介護保険など他社とは一線を画した商品づくりにこだわる。
成長に次ぐ成長を遂げても、気持ちは常に「ゼロからの出発」。
「己が己に溺れてはおしまい」と、万人を自らの指導者とみなす。
幅広い人脈から得た知恵を生かし、次世代の人材育成に情熱を傾ける。
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2009-5-14 1:25
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新ヤンキースタジアム、高収益のカラクリ(鈴木友也の「米国スポーツビジネス最前線」)
松井秀喜選手が所属する米大リーグ機構(MLB)のニューヨーク・ヤンキースが今シーズンから新スタジアムをオープンしたことは日本でもご存じの方が少なくないと思います。ヤンキースの今シーズン開幕戦は、4月6日のボルチモア・オリオールズ戦でした。今年から上原浩治投手が所属している球団です。
ところが、この開幕戦は新ヤンキースタジアムではなく、敵地のボルチモアで開催されました。米国の4月はまだ寒い日も多いため、北部のチームが南部に遠征して開幕を迎えるのが普通です。ニューヨーカーにとっては残念なことではありますが、実は、この日、まだ誰もいないはずの新スタジアムで、あるパーティーが開催されていました。
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