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ニュース見出し
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2009-1-27 0:29
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イラン攻撃、早くも訪れる最大の危機(世界鑑測 菅原出の「安全保障・インサイド」)
バラク・オバマ政権で外交アドバイザーの1人に指名されているリチャード・ハース外交問題評議会(CFR)会長は、オバマ大統領が就任した1月20日に、新大統領に対する米国民の期待があまりに大き過ぎることに触れて、次のようなコメントを出している。
「オバマ大統領にとってこの期待は問題にもなり得る。なぜなら彼がこのすべての期待に応えることは極めて難しいだけでなく、いくつかの問題に関しては全く(期待に沿うことが)不可能だからである」
ケタ外れな制約
その理由の1つは、オバマ大統領が「ケタ外れな制約」に直面しているからであり、100年に1度と言われる経済不況の他にも、ハース氏は次のような問題を挙げている。
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2009-1-26 0:00
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中国は大丈夫か[35]増殖する40万円カー〜中国発自動車大革命(1)(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
2008年、中国における自動車販売台数は前年比6.7%増の928万台だった。それまでの3年間は伸び率が20%を上回っていたから急減速だ。「2010年には1000万台」と言われた巨大市場もバブルにかさ上げされた面が大きかった。巨大な販売台数を前提としていた自動車メーカーは今度、どう変わっていくのだろうか。2006年に掲載した「中国発自動車大革命」。第1回は「3万元カー」
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2006年9月18日号より
中国の自動車販売台数は今年、670万台を超え、584万台の日本を抜き、米国に次ぐ世界2位に躍り出る見込み。原動力となったのが、3万元(約44万円)という値段に代表される民族系メーカーの安価なクルマだ。
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2009-1-26 0:00
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石炭商人の“ジェットコースター”人生(中国発 経済観察報)
「煤販子的“過山車”」
経済観察報記者 汪言安 / 王延春
本紙(経済観察報)の取材に応じた日の午前、付海鈞は少なくとも3組の訪問客と面談した。まず、オーストラリアの鉱山会社の中国駐在代表と、同国での金鉱開発案件について詰めの協議を行い、続いて本紙記者の取材を受けた。さらに、秦皇島(中国最大の石炭積み出し港)から北京に出張してきた石炭流通業界の有力者を慌しく出迎え、目下の危機に対応するための互助グループの立ち上げを話し合った。
中国北部陝西(Shanxi)省Xiaoyiにある炭鉱で、粉じんが舞う中を家路につく作業員(2006年11月30日撮影)©AFP/Peter PARKS
この血気盛んな石炭商人は、機関銃のように早口で話し、身のこなしも機敏だ。
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2009-1-26 0:00
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延べ20億人以上 春節の民族大移動で起きた悲劇(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
“春節”とは旧暦元旦を指し、中国の正月を意味する。春節は中国最大の伝統行事であり、「離れていた家族が再会すること」を意味する“団圓”を実現すべく、家族と離れて暮らす人々、出稼ぎ労働者や大学生などが、老若男女を問わず、家族の待つ故郷へ帰ろうと、春節の数週間前から大移動を始める。
この春節に大群衆が故郷へ向かい、春節後に故郷から現在の生活拠点へ戻るまでの期間約40日間を“春運”(=“春節運輸期間”の略)と呼び、道路(長距離バスなど)、水路(船舶)、航空、鉄道といった公共交通機関は一年中で最も忙しい旅客輸送の時期を迎える。
延べ23億人!日本の総人口の約18倍
2009年の春節は1月26日であり、今年の“春運”は1月11日から2月19日までの40日間である。
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2009-1-23 0:20
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中国発 財経()
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2009-1-23 0:20
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「ビリー・エリオット」、映画「リトル・ダンサー」の鮮やかな舞台化(茂木崇の「タイムズスクエアに魅せられて」)
ロンドンのウェストエンドで大ヒットしたミュージカル「ビリー・エリオット」が、ブロードウェイに上陸して話題になっている。映画「リトル・ダンサー」(原題は「ビリー・エリオット」)のミュージカル版である。ロンドンでこの舞台を見て、ブロードウェイでもこの作品が上演される日が来るのを心待ちにしていた私としては、遂にこの日がやってきたという思いである。
今、この舞台はブロードウェイで最もチケットを取りにくい作品の1つになっており、今年のトニー賞でミュージカル作品賞に輝く可能性も高い。今回はミュージカル版「ビリー・エリオット」についてお伝えする。
サッチャー首相の政策に反対した炭鉱労働者の子、ビリー
まず、この作品のさわりをご紹介しよう。
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2009-1-23 0:20
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中国は大丈夫か[34]アニメは国家事業(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
世界が注目するクールジャパン。だがメジャーデビューで浮かれていると、イチロー、松坂大輔を失って人気低迷に悩むプロ野球の轍を踏む。人材流出と地盤沈下を食い止められない日本のアニメは、圧倒的な数の力で押し寄せる中国アニメの荒波に耐えられるだろうか。
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2007年12月3日号より
中国がアニメを国家事業に位置づけ、日本を猛追し始めた。エリートを大量に大学で育て、国産アニメ制作を加速する。輸入障壁も高く、日本アニメ普及には現地進出するしかない。
(編集委員 大西 康之、吉野 次郎、香港支局 熊野 信一郎)
卒業生はテレビ局やゲーム会社などから引く手あまた
夜8時を過ぎてもそこは活気に溢れている。
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2009-1-23 0:20
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韓国、焼け太る銀行の希望退職者(韓国発 毎経エコノミー)
米国発の金融危機が実体経済にまで広がり、韓国ではリストラの嵐が吹き荒れている。希望退職、特別定年退職など名称こそ異なるものの、人減らしであることには変わりがない。
真っ先に動いたのは金融危機の直撃弾を受けた銀行だ。SC第一(ジェイル)銀行や韓国シティ銀行などの外資系銀行から、国民(ククミン)銀行、釜山(プサン)銀行、大邱(テグ)銀行までもが既に希望退職を実施。国策銀行である企業(キオプ)銀行と輸出入銀行も希望退職者を募集した。過去5年間、希望退職を実施していなかったハナ銀行もリストラをする予定である。
すでに1300人が銀行を去る
写真はソウルの国民銀行支店(2006年3月23日撮影)。
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2009-1-23 0:20
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ネットに「言論の自由」を求める訴訟が起こされた(ネットは「中国式民主主義」を生むか?)
(前回から読む)
幸せってなに? と、柄にもない(?)お話をしようと思っていたら、また大きなニュースが中国から飛び込んできた。
1月19日、中国ではネット上での「言論の自由」に関する訴訟が起こされた。
政府の監視に屈して、一党独裁を批判し言論の自由等を求める文書を封鎖したポータルサイト「新浪網」を「憲法で保障されている言論の自由を守れ」と、訴えたのだ。提訴したのは元安徽省政治協商会議の常務委員だった汪兆鈞(北京にある会社の社長)。
彼は2008年12月31日に「中国全国人民に告ぐ書2009、中国社会形勢転換開始の年」というブログを「新浪網」で立ち上げている彼の個人ブログサイトで発表したのだが、この文書が削除されただけでなく、彼のブログサイト自身も封鎖されてしまったのだという。
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2009-1-23 0:20
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米シティ、夢物語の結末(FINANCIAL TIMES)
1998年4月6日朝、サンディ・ワイル氏とジョン・リード氏は報道陣に揃いの傘模様のネクタイを誇示するようにウォルドルフ・アストリア・ホテルに入った。当時トラベラーズ・グループのCEO(最高経営責任者)であったワイル氏と、シティコープCEOであったリード氏がフラッシュを浴び続ける間にも、両社の合併は「世紀の合併」と称されるようになっていた。
1998年の合併以降は、金融業界を一変させると目されたシティコープだったが…
それまでの10年でワイル氏がすさまじい買収でかき集めた保険、売買仲介、証券業務と、シティの国際的な個人・法人向け融資業務を融合させた新会社は、金融業界を一変させると目された。
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2009-1-23 0:20
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(4)「黒人大統領」が目指す夢(オバマ 勝利の真実)
(前回「(3)歴史の復讐 民族分断とテロの悲劇を越えて 」から読む)
1月20日、バラク・オバマが第44代米国大統領に就任した。
そして就任式当日、首都ワシントンは夜明け前から人々が押し寄せてきた。パトカーのサイレンが鳴り響き、交差点など街の至る所に警官が配備されていた。そんな厳戒態勢の首都で、人々は連邦議会議事堂を目指した。
就任式ゲート前、就任式会場
就任式に用意されたチケットは25万枚。だが、約200万人以上が首都に集まってくる。そこには黒人の姿が目立った。
「黒人初の大統領」
その歴史的瞬間に立ち会おうというわけだ。人混みに埋もれながら、車椅子でやってきた高齢の黒人女性もその一人だった。
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2009-1-22 17:14
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脱「軍事一辺倒」を推進する集団の素顔(世界鑑測 菅原出の「安全保障・インサイド」)
オバマ新政権の外交ビジョンの一端は、2009年1月13日に開催された米上院外交委員会での国務長官指名承認をめぐる公聴会で明らかにされた。新政権で国務長官の要職に指名されたヒラリー・クリントン上院議員は、
「米国はもっとも差し迫った問題を一国だけで解決することは出来ず、一方世界もこうした問題を、米国抜きで解決することは不可能である」
こう述べて、ジョージ・ブッシュ前政権の一国主義的なアプローチとは正反対の、国際協調主義的アプローチを採ることを宣言した。そして、
「我々は“スマートパワー"と呼ばれる外交、経済、軍事、政治、法律そして文化的な手段といった使用可能なあらゆる手法を検討し、状況に応じて最も適切な手段を使っていく」
ヒラリー発言は、軍事に偏重した前政権のアプローチから、外交を中心にあらゆるツールを組み合わせて使っていく「スマートパワー戦略」への転換を明確に打ち出した。
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2009-1-22 15:12
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オバマ演説、盛り上がり8分目の理由(水野博泰の「話題潜行」from NY)
1月20日、米国の首都ワシントンで開催された正副大統領の就任式を見てきた。
その歴史的瞬間を一目見ようと、全米、いや世界から集まってくるのは200万人とも300万人とも言われていた。当然、世界各国からマスコミも押し寄せる。我がニューヨーク支局でも記者証の発給を申請したが、発給数に制限がかかり、送られてきたのは1枚だけ。実際にはマスコミも一般の人も一緒くたの入場チケットである。
そのなけなしの1枚は同僚記者に渡し、筆者はチケットを持たない大多数の人たちに対して今回初めて開放されるという「ナショナルモール」を目指すことにした。モールは米議会の西側に広がる長大な国立公園で、西端にはアブラハム・リンカーンの巨大な石像を収めたモニュメント、真ん中にはワシントンで最も高いワシントン・モニュメントがそびえている。
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2009-1-22 0:52
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中国は大丈夫か[33]「行儀悪すぎ」「ウザすぎ」「出入り禁止」〜中国発ネット大革命(2)(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
2008年末、中国のネット利用者数は1年前に比べて41.9%増え、2億9800万人に達した。利用者が増えれば活性化するのがネットビジネス。ネット先進国である欧米などをしのぐ実力を備える企業も出てきた。
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2007年7月2日号より
中国のインターネット人口は、推定1億5000万人と今や日本の総人口を上回る。年平均2000万人のペースで増え続けており、2010年代の前半には米国を抜いて世界最大のネット大国になると予想されている。
インターネット発祥の地、米国を凌駕する巨大市場の台頭。それは、世の中を変える新たなイノベーションが将来中国から起きる可能性を示唆する。
(北京支局 田原 真司、山崎 良兵)
日中間の「長城」を越えろ
グーグル、ヤフー、アマゾン・ドット・コム…。
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2009-1-22 0:52
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上海汽車が抱えた火種(中国発 経済観察報)
「上汽双龍申請破産保護」
中国自動車業界が史上初めて成功した海外企業の買収案件が、今や風前の灯になっている。
4年前、上海汽車の傘下に入った韓国の双竜自動車は、このほどソウル中央地方裁判所に「法定管理(日本の会社更生法に相当)」を正式に申請し、同時に「経営健全化計画」を策定した。
韓国・ソウル(Seoul)郊外の平澤(Pyeongtaek)にある双龍自動車(Ssangyong
Motor)の工場で、仕事を終え帰宅する社員(2009年1月9日撮影)。©AFP/KIM
MI-OK
「苦渋の決断だったが、最悪の結果ではない」と双竜の取締役会に近い関係者は語る。
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2009-1-22 0:52
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リアリストで固めた新チーム(世界鑑測 菅原出の「安全保障・インサイド」)
米民主党のバラク・オバマ氏が1月20日の正午(現地時間)、第44代のアメリカ合衆国大統領に就任した。建国後、初めて黒人の血を引く大統領の誕生に際し、米国民はこれまでにないほど賑やかな記念式典を開催し、国を挙げて祝った。
この華やかなイベントや期待に胸を膨らませる米国民の模様などはテレビに任せるとして、本コラムでは、ワシントンでのお祭りの熱気とは少し距離を置き、冷静にオバマ新政権の外交・安全保障政策について分析していきたい。
「政権の外交政策の方向性は、通常その人事に表れる」と言われている。だとすると、オバマ政権の外交・安全保障チームの顔ぶれからは、新政権の外交ビジョン、その実現手法が読み取れるはずだ。
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2009-1-21 13:31
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「今度こそ本当の奴隷解放よ」、69歳の黒人女性は言った(話題閑題)
「私、あともう1回誰かが『チェンジ』っていう言葉を発したら、『キーッ』って叫び出しちゃうかもしれない」
取材でワシントンD.C.を訪れた私を、空港まで迎えに来てくれた友達が、開口一番こう言った。
ワシントン近郊の住民である彼女に言わせれば、大統領就任式を目前にしたワシントンのオバマニアの過熱ぶりは、ここ数カ月ずっと「救世主(メシア)降臨」的なノリらしい。
空港にはオバマ・グッズがひしめく
確かに、空港に降り立った途端、売店に山と積まれたオバマ商品が視界に飛び込んでくる。
オバマTシャツにオバマ・マグカップ、オバマ本やオバマ旗はもちろん、アンディー・ウォーホール風のオバマ・イラストが描かれた携帯用ミント飴の小さな缶までが、空港の売店のレジ横にひしめいているのだ。
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2009-1-21 13:31
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底辺高校の卒業生が見た「オバマ」への希望(ルポ:“弱者”として生きるアメリカ)
米国でノンフィクションライターとして働く傍ら、最底辺校に通う子どもたちを教育する現場に立った林壮一氏。過酷な現実と夢を持ち続けようとするたくましさがぶつかり合うアメリカの姿が、「アメリカ下層教育現場」にまとめられている。常に弱者の視点から米国を見つめる林氏に、これまで報じられたことのない、この国のリアルな側面を描いてもらう。その姿は、我々が手をこまぬいていれば、日本の未来の映し絵となるかもしれない。
林 壮一(はやし・そういち)
1969年埼玉県生まれ、東京経済大学卒。大学時代にボクシングジムに所属し、ジュニアライト級でプロテストに合格するも、左肘に怪我を負いプロボクサーを断念。
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2009-1-21 0:00
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中国は大丈夫か[32]米イーベイを3年で抜いた〜中国発ネット大革命(1)(日経ビジネスが描いた日本経済の40年)
2008年末、中国のネット利用者数は1年前に比べて41.9%増え、2億9800万人に達した。利用者が増えれば活性化するのがネットビジネス。ネット先進国である欧米などをしのぐ実力を備える企業も出てきた。
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2007年7月2日号より
中国のインターネット人口は、推定1億5000万人と今や日本の総人口を上回る。年平均2000万人のペースで増え続けており、2010年代の前半には米国を抜いて世界最大のネット大国になると予想されている。
インターネット発祥の地、米国を凌駕する巨大市場の台頭。それは、世の中を変える新たなイノベーションが将来中国から起きる可能性を示唆する。
(北京支局 田原 真司、山崎 良兵)
中国はあらゆる市場の母になる
米グーグル、アマゾン・ドット・コムなどに草創期に投資したことで知られるシリコンバレーの名門ベンチャーキャピタル、クライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズ(KPCB)は今春、初の海外拠点を中国に設立。
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2009-1-21 0:00
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オバマ政権のアキレス腱はソマリアか(吉田鈴香の「世界の中のニッポン」)
20日、バラク・オバマ氏が米国の新大統領に就任した。選挙直前に世界を襲った経済危機が、就任前から彼の方針に注目を集めさせる結果となったが、筆者が注目したのは対外支援の中心をなす政府開発援助の方針と予算額である。この荒れる世界をどう見、どの方向に導いていくかを表す指針でもあるからだ。どうやら対外方針は、経済危機によって大きく変更せざるを得なくなっているようだ。
「開発援助2倍」のはずが
オバマ氏は2007年4月、スピーチでこう述べている。「もし私が当選したら、初めの任期が終了する2012年までに対外援助(政府開発援助)を2倍にします」。
2008年の米国の政府開発援助額は250億ドル。
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