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ニュース見出し
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2009-7-8 0:12
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6カ国協議に翻弄される街〜遼寧省丹東(北朝鮮国境)(日経ビジネスが描いた日本経済の40年 中国辺境)
2007年9月10日号より
公安警察に捕まって、しばし拘束。今まで訪れた国境地帯と勝手の異なる緊張感は、核問題に揺れる北朝鮮や6カ国協議の膠着状態と無縁ではなかった。北朝鮮を裏玄関から支えつつ手綱を引く中国。外交巧者の駆け引きを垣間見た。(香港支局 谷口 徹也)
「おまえ、何やってんだ!」。駆け寄ってきた公安警察の男に、カメラを持っていた手をグイとつかまれた。
遼寧省丹東市。北朝鮮と国境を接する街のゲートで、通過するトラックの写真を撮っていた時のことだ。特に機密があるとも思えない単なる「物流の風景」だが、それでもダメらしい。慌てて周囲の人が取りなしてくれたものの、男は収まらない様子で畳みかけてきた。
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2009-7-8 0:12
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日経ビジネスが描いた日本経済の40年 中国辺境()
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2009-7-8 0:12
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暴走する“銀信政”の錬金術(前編)(中国発 財経)
「“銀信政”錬金術」
財経記者 張宇哲/張曼/方会磊
5月初め、河北省農村信用社聯合社*が計画していた総額300億元(約4200億円)規模の金融商品が、当局からストップをかけられる事件が起きた。その理由は、農村信用社の貸付用途にそぐわないというものだった。
*農村信用合作社は中国の農村部で預金や融資を行う地方金融機関。日本の信用組合や農協の金融部門に相当する。聯合社は複数の合作社による省や地域レベルの連合機関。
それは、よくある見慣れた金融商品ではなかった。投資家から集めた資金を、一種の迂回ルートを通じて最終的に河北省各地のインフラ建設プロジェクトに投資する。300億元のうち80億元(約1120億円)は石家荘市(河北省の省都)のプロジェクトに向けられるはずだった。
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2009-7-8 0:12
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隣の「軍事政権」支える深い意味〜雲南省瑞麗(ミャンマー国境)(日経ビジネスが描いた日本経済の40年 中国辺境)
2007年7月30日号より
急成長する中国経済の象徴として脚光浴びる沿岸部。その対極にある内陸部は発展に取り残された貧しい地域として注目される機会も少ない。
だが、国境地帯ともなると、中国の動静を知るための貴重な観察対象になる。
辺境貿易を通じた隣国との密接な経済関係や、国境をまたがった民族による社会や政治のつながり、そして軍事動向に至るまで、アジアや世界における中国の位置づけも浮かび上がる。
では、中国経済をそんな“裏玄関”からのぞいてみよう。(香港支局 谷口 徹也)
雲南省最西端の町、瑞麗市へ向かう道のりは、良い天気が幸いして快適なドライブになった。小高い丘の中腹を真っすぐに走る国道320号線。
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2009-7-8 0:12
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インドシナ南下政策、起点は「パステルの街」〜雲南省磨カン(ラオス国境)(日経ビジネスが描いた日本経済の40年 中国辺境)
2007年8月6日号より
ラオスとの国境ゲートは数年後、中国にとって交通の要所となる可能性が大きい。メコン川に架ける橋と高規格道路でタイと直結し、インド洋に抜けるメドも立った。中国政府はラオス、タイの交通インフラ建設も支援、自らの「南下政策」を積極化している。(香港支局 谷口 徹也)
ラオス国境の街、雲南省の磨カンに着いた時、思わず「砂漠のオアシス」という言葉が思い浮かんだ。そこに至る道の険しさと、ようやく到着した小ぎれいな街の風景は好対照をなしていたからだ。
空港のある都市、景洪から200km余りの道のりを6時間かけて走破した。そのほとんどは大型車がやっと擦れ違える程度の道幅しかない曲がりくねった山道である。
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2009-7-8 0:12
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暴動で150人超死亡「新彊ウイグル」の素顔(今日のトピックス)
「ここまで来ると中国語が通じることが不思議に思えた」。新彊ウイグル自治区に5日間滞在して書いた「中国辺境・第5回」は、現地で湧き起こった率直な感想で書き出した。
その区都、ウルムチで7月4日、大規模な暴動が起きた。市民と警察隊が衝突し、150人を超す死者が出たという。この地区は、以前から紛争の火種が絶えなかった。「侵略してきた漢族が富を略奪、支配している」と言うウイグル族に対し、「暴力は不法行為」として取り締まりを強める当局側。この緊張関係は、1949年、この地にあったイスラム国「東トルキスタン」を、中国共産党が併呑した時から続いている。…いや、ここで歴史的論評は避けよう。
新彊ウイグル自治区のリポートは、写真をふんだんに使った写真集風に仕立ててある。
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2009-7-8 0:12
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「侵略の戦車道」を電子部品が走る〜広西チワン自治区(ベトナム国境)(日経ビジネスが描いた日本経済の40年 中国辺境)
2007年8月27日号より
世界の工場、総本山の広東省とベトナム北部を結ぶ国境ゲート「友誼関」は、「チャイナプラスワン」でハノイ周辺への展開を図る日系メーカーにとって注目の物流ルートだ。急ピッチで進むインフラ整備は、中国の対アセアン対策とも密接に関係している。(香港支局 谷口 徹也)
浦寨国境ゲート近くの物流センター
画像のクリックで拡大表示
よりによってこんな場所の名前が「友誼関」とは、ベトナムに何とも皮肉な──。以前、ハノイに駐在する日本人からそんな話を聞いたことがある。
中国とベトナムを結ぶ国境ゲートの1つである友誼関は、広西チワン族自治区の憑祥市とベトナムのランソンの間にある。
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2009-7-7 0:14
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自国の才能をテレビで発掘! 「スターズ・オブ・サイエンス」(世界を小窓から 〜設定考証マンが覗いた国際社会のあれこれ)
ゴスペル・シンガーのルーベン・スタッタード、カントリー・シンガーのキャリー・アンダーウッド、R&Bシンガーソングライターのジョーダン・スパークス、この名前でピンと来るのは、ケーブルTVなどで海外のTV番組を熱心に見ている人に違いない。
彼らは現在活躍中のアメリカのミュージシャンだが、いずれもFoxテレビの新人アイドルオーディション番組「アメリカン・アイドル」の優勝者たちなのである。
シーズン8まで放送されている「アメリカン・アイドル」は、アメリカだけではなく世界で最も有名なリアリティーTV番組の一つと言えるのではないだろうか(オフィシャルサイトはこちら)。
簡単に言ってしまえば、毎年1〜5月の火曜日と水曜日の夜に放送される巨大規模の「スター誕生」番組なのだが、アメリカでの人気や熱狂ぶりには驚くべきものがある。
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2009-7-7 0:14
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問われる銀行の“適正規模”(FINANCIAL TIMES)
国際的な大手銀行は、適正規模に縮小させるべきだろうか。米ベアー・スターンズの破綻以来、この問いは金融業界にぼんやりとつきまとってきた。
だが6月中旬まで、政策当局者の多くは大手銀行の規模について、大っぴらに攻撃することに及び腰だった。結局のところ、ここ10年というもの、世界のリーダー、言葉を換えれば悪名高い“ダボス派”の人々は自由市場、資本主義、グローバリゼーション、そしてイノベーションといったものを金科玉条のごとく唱えてきたのだ。
崩壊した“ダボス派”の論理
ダボス派では長年、民間銀行には市場が許す限り巨大化する権利があるとされてきた。規模拡大は金融市場を効率化し、結果的にイノベーションを活発にすると考えられていたためだ。
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2009-7-7 0:14
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政府より強い自民党。問題は「党則」にあり(吉田鈴香の「世界の中のニッポン」)
どうやら麻生太郎首相は、解散の勝負に出ることなく、「流れ解散」する気配濃厚である。判断力がないために解散すべき時期を読めず、党人事の改革も結局着手できずに終わった。首相の無能ぶりを見るたびに、有権者の心は揺れる。自民党はダメ、さりとて民主党も郵政復活などと言い出すし、金がらみの汚点が見える。さて、どうするか。
視線を少し先に置けば分かる。この局面は、歴史的な政界大再編を一気に進める好機だ。ホップ、ステップ…などではなく、一気呵成に「政界ガラガラポン」である。今回から数回のシリーズ「政界ガラガラポン」で、その「勝負の世界」に足を踏み入れていきたい。
現憲法施行から現在まで、内閣総理大臣の任期満了に伴って総選挙に突入したのは、ただ1度だけである。
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2009-7-6 18:13
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現代モービスと現代オートネット合併の真相(韓国発 毎経エコノミー)
現代自動車グループの系列会社である現代モービスと現代オートネットを合併することがこのほど正式に決まったことから、起亜自動車のチョン・ウィソン(鄭義宣)社長(同氏は、現代自動車会長のチョン・モング=鄭夢九=氏の長男)の今後に関心が集まっている。
起亜自動車のチョン・ウィソン社長
現代モービスは5月22日の臨時株主総会で出席株主の93.4%の賛成を得て、現代オートネットとの合併案を決議した。同社のキム・ドンジン(金東晉)副会長は臨時株主総会で、「第1四半期の業績が過去最高となったのは為替の効果が大きいが、オートネットとの合併が決まったことで今後は自動車部品メーカーとしてさらなる成長を実現できるだろう」と語った。
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2009-7-6 0:33
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ジョブズ氏抜きでも大丈夫(FINANCIAL TIMES)
病気療養中の米アップルのスティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)が肝臓移植を終えて、6月下旬復帰した。投資家や顧客は単なる同情心だけでない多くの理由から彼の復帰を歓迎した。
アップルの健康維持にジョブズ氏の存在は欠かせない。これは社会通念だ。
だが元幹部らによると、優れた経営チーム作りに彼が尽力してきたことが正しく評価されていないという。この誤解はジョブズ神話によって一部助長された。従って彼の健康状態を巡る憶測で株価が乱高下したことは行き過ぎだった、と言うのだ。
人材が豊富な経営チーム
ジョブズ氏の素晴らしさはデザインセンスと優れたマーケティング、壮大な構想の実行力にある。事実、彼はパソコンや音楽、電話のあり方を変えてしまった。
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2009-7-6 0:33
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役人が喜ぶ「公共投資漬け」の景気対策(中国羅針盤)
「これは計画経済の強みです。日本や欧米も、中国を見習ったらどうですか」
先月、北京の目抜き通り、長安街にある高級会員制クラブの一室で、中国人の友人を介して国家発展改革委員会の幹部(次官クラス)に会った時のことだ。経済政策に話が及ぶと、その幹部は得意げに話し始めた。そして、こう続けた。
「今回の景気対策は、ゼロから作り上げたものではなく、もともと5カ年計画に盛り込んであったプロジェクトを一気に前倒しして実行しただけのことです。だから、これだけ素早い対応ができたのです」
「エコポイント」は中国の真似?
幹部の怪気炎は止まらない。
「日本政府は、1人当たり、どれだけ現金をばらまくかを決めるだけで、半年近くも時間を浪費しました。
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2009-7-3 0:09
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24万円「カンニング機器」を26台売りさばいた女性教師(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
吉林省の中西部に位置する松原市は、人口約280万人、省都・長春から北へ約150キロメートルに位置し、松花江河畔の風光明媚な都市である。
2009年5月末、週刊紙「南方週末」は、その松原市の市民の大学受験に対する見方を示す「戯歌(ざれうた)」を掲載した。
一等国民はお金もあれば勢力もあり、子供を推薦入学に向かわせ、難関を迂回して名門大学へ入学させる。
二等国民はお金もあれば人脈もあり、子供のために身代わり受験を画策し、多少費用はかかっても大学へ入学させる。
三等国民はお金もあれば手段もあり、子供に大学入試の解答を買ってやり、心血を注いで大学へ入学させる。
四等国民は何もない、子供の実力に頼るしかなく、戦々恐々で結果を待てど、結局は不合格。
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2009-7-3 0:09
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農村部で若手の人材開発進む(インド発 Business Today)
「Growing a new crop of talent」
インドで地方人材の開発が進んでいる。今年1月、大手清涼飲料メーカーがインド南東部のアンドラプラデシュ州内の7つの地域で、営業開発担当職に若い女性70人を募集した。
それ以来、インド企業における人材需要に大きな変化が生じていると、医薬品製造のドクター・レディー財団のジテンドラ・カルラCEO(最高経営責任者)は指摘する。
州内のハイデラバード、ヴィザグ、ヴィジャヤワーダなど大都市での今までの人材ニーズとは異なり、ネロール、カルヌール、カリームナガル、プラカサム、ティルパティ、ワランガル、グントゥールといった地域で人材需要が発生しているのだ。
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2009-7-2 0:13
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デリー、インフラ整備の障壁は縦割り行政(インド発 Business Today)
「Race aginst time」
「デリーの社会インフラは全面改修され、道路や電力・水道設備は生まれ変わる。古びた都市は、これで活気づくだろう」。デリー州政府のラケシュ・メータ首席事務次官は、こう主張する。同氏は、2010年10月3〜4日に開催予定であるイギリス連邦競技大会*が市民にもたらす利益を期待している。
*:イギリス連邦に属する国や地域が参加して4年ごとに行われる総合競技大会
メータ氏の席は、「プレーヤーズ・ビルディング」の中にある洞窟のようなオフィスにある。この建造物は、1982年にデリーで開催されたアジア大会の参加者の宿泊施設になるはずだった。しかし、期限までに完成せず、(デリー州の)シェイラ・ディクシット政権が官房を移すまでそのまま放置されていた。
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2009-6-30 0:20
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ラオックスにいまだ利用価値(時流超流)
経営再建中の家電量販・ラオックスが、中国の家電量販業界で店舗数2位、売上高トップの蘇寧電器(南京市)に資本提携の締結を打診していることが明らかになった。実現すれば、1973年に東京・秋葉原に地上8階建て本店を構えた老舗家電量販店が、事実上、外資の傘下に入ることになる。
ラオックスはここ数年、営業不振に苦しみ続けた。3度の延期の末にようやく発表された2009年3月期決算は8期連続、125億円の最終赤字。2010年3月期も赤字を見込んでいる。
出資を受けた投資ファンドの主導の下、およそ60店舗を一斉に閉鎖する強烈なリストラを進めているが、店舗閉鎖により仕入れ量が減ってメーカーとの価格交渉力が弱まり、残存する優良店の販売力も損なう“負のスパイラル”に陥る可能性も少なくない。
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2009-6-29 0:37
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こうして日本ブランドは“排斥”される(中国羅針盤)
「日本ブランドも中国ブランドも、品質は全く同じです。日本ブランド製品の値段が高いのは、日本の会社が作っているからですよ」
北京市朝陽区にある家電量販店「大中」。テレビ売り場の販売員は涼しい顔をして、こう言い放った。
「協力金」と称する訳の分からない支払い
店内を見回すと、日本ブランド製品の売り場は、目立たない場所に押し込まれている。中でも気の毒だったのがエアコンだ。エアコン売り場の一番奥にある3畳ほどのスペースに、名だたる日本メーカーの製品が一緒くたに展示されている。担当している販売員はたった1人しかいない。
中国内陸部で盛り上がる消費を獲得するのは容易でない(雲南省昆明市の繁華街)
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「量販店での販売は儲からない」と嘆くのは、ある日系大手家電メーカーの営業担当部長である。
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2009-6-29 0:37
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GM中国事業、好調の陰の不安(中国発 経済観察報)
経済観察報記者 周潔
「中国業務に実質的な影響を与えることはない」。
米ゼネラル・モーターズ(GM)が破産法適用の申請を発表した日、中国法人のGMチャイナは直ちに声明を出した。GMチャイナ総裁のケビン・ウェールは、次のように強調した。
「投資プロジェクトは今後も計画通りに実施する。生産、販売、アフターサービス、そして研究開発も、すべてこれまで通りだ。傘下のサプライヤーやディーラーへの支払い、従業員の各種福利厚生にも全く影響はない」
同時に、中国事業を積極的に拡張することでユーザーの信頼を維持することや、今後5年以内に年間販売台数200万台を目指し、新車30モデルを投入する計画を変更しないと宣言した。
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2009-6-26 0:35
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「処方薬、高く買い取ります」が横行する不気味(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
“看病難、看病貴”。これは「診療を受けるのは難しいし、受けられても医療費は高い」という意味で、中国の医療体制の問題点を的確に言い表している言葉である。
信頼できる医者や設備が揃っている大病院では診察を待つ人々が長蛇の列を作り、診察には一定額の前金の支払いが不可欠。救急患者でも前金の支払いなくば診療拒否。診療費も薬代も庶民の所得水準に比べてべらぼうに高い。
同じ発音の“向前看(xiang qian kan=前向きに考える)”をもじった“向銭看(拝金主義)”に毒された医者は、利益重視で患者を薬漬けにしようと薬を過剰に処方する。この結果、患者は診察のたびに処方される高価な薬を飲み残すことになる。
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