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ニュース見出し
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2010-1-12 0:18
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雪は降る、リスクは積もる(中国羅針盤)
年明け早々、北京は30年ぶりとも言われる大寒波に見舞われた。1951年からの観測史上、初となる20センチ近い積雪となった。
1月3日は、駐在員の多くが年末年始の休暇を終え、北京に戻る日であるが、飛行機の遅れやキャンセルで戻るに戻れなかった人たちも少なくなかった。マイナス5〜6度程度には慣れていても、マイナス16〜18度となると話は別だ。
大雪に見舞われた北京市内
記録破りの豪雪、寒波の中、ほくそ笑む
正直、仕事どころではない。1月4日は小中学校も休校となった。自動車通勤の社員は、スリップによる事故が怖く、欠勤が相次いだ。スノータイヤを常備しているドライバーなどほんの一握りだから、スリップ事故も頻発した。
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2010-1-8 0:31
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中国で広がる部品不足の恐怖(時事深層)
中国のエレクトロニクス関連工場で電子部品不足が顕在化。最終製品の受注増に部品供給が追いつかなくなっている。中小メーカーは資金繰り悪化と注文キャンセルに怯える。
広東省にある日系メーカーの工場では、部品不足による生産計画への影響が広がっている
世界最大の工場集積地、中国広東省。数多くの日系メーカーが工場を構えるこの地で、ほんの3カ月前には想像すらできなかった、ある懸念が急拡大している。深刻な電子部品不足だ。
東莞市に工場を持つ日系精密機器メーカーの現地法人社長は「ある電子部品が足りないために生産計画が狂っている。ようやく受注が戻ってきたのに部品がボトルネックとなるとは…」と話す。
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2010-1-8 0:31
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ニセ金、目隠し鬼、塵肺…で振り返る1年(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
2009年12月30日、中国の北京で「2009年度中国主要メディア十大流行語」が発表された。
これは“国家語言資源監測与研究中心(国家言語資源モニタリング・研究センター)”、“北京語言大学(北京言語大学)”、“中国傳媒大学(中国メディア大学)”など合計6団体が共同で発表したものである。
中国の主要な新聞16紙、テレビ10局、ラジオ7局、ポータルサイト2つのデータベースから、2009年1月1日から12月20日までに流行したと考えられる言葉を抽出して審査を行い、最終的に選定された。
「ビルが××」「××価格上昇」「かたつむりの家」
当該「十大流行語」は、「総合十大流行語」と「項目別十大流行語」によって構成されている。
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2010-1-8 0:31
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タタ・グループ会長、大いに吠える(インド発 Business Today)
「Tata speaks out on economy and business rivals」
昨年末、「進取の精神に富むインドを変え、世界をリードしよう」と題する討論会がインドで開催された。討論会に参加したタタ・グループのラタン・タタ会長は、「インド国内には、力ある者が真の能力を発揮するのを妨げようとする既得権益者がいる。公正な法の執行の実現への道のりはまだ遠い」と述べ、一部の商慣行について痛烈な批判を展開した。
タタ会長はさらに、「市場が開放され、消費者が自由に商品を選べる時代を迎え、大いに満足しているが、残念なことに経済への過剰な規制はいまだに続いている」とも指摘した。
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2010-1-7 0:20
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「弱者」が弱者を救うことの難しさを知る(ルポ:“弱者”として生きるアメリカ)
「時が経つのは早い。本当に大きくなったね」
ジムのオーナーが、息子の頭を撫でながら言った。小学一年生の息子はこの日、10歳の少年と真剣勝負のスパーリングを2ラウンズこなした。
私は今でも時々、ストレス発散のためにサンドバッグを叩きに行く。原稿に追われて消耗が激しかったり、気持ちが沈んでいる時期には、週に3回ほど通うこともある。
息子が2歳になる直前、ちょっとボクシングを見せてみるかと、オムツの上にトレーニングパンツを穿かせてジムに連れて行った。それから4年半、彼はメキシカン・ジムのジュニア・チームで汗を流すようになった。
一年前のクリスマスの日、ひとつ年上の少年を相手に初めての殴り合いを経験し、息子はかなり打たれた。
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2010-1-6 0:58
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家庭菜園ブームは米国経済復活の瑞兆(コネチカットの庭から見た日本)
先月、私の地元の新聞に2009年を振り返る特集が組まれ、フェンス施工業者のドン・バンクスが紹介されていた。彼は30年間コネチカット州全域にわたって、小さな庭のフェンスから、馬場のフェンス、巨大な農場の周囲を取り巻く長く曲がりくねったフェンスに至るまで、いろいろなフェンスを作ってきた。
新聞によると、彼はここ1年、今までになかったほど多くの家庭菜園用フェンスの注文を受けたという。この地域で家庭菜園用フェンスと言えば、鹿をよけるのに十分な高さがあり、モグラやウッドチャックから守るのに十分なくらい地中深く埋めたもののことだ。
バンクスは言っていなかったが、米国で急激な勢いで家庭菜園が生まれているのにはいくつかの理由がある。
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2010-1-6 0:58
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韓国部品メーカーの活用に動き出したルノーサムスン(韓国発 毎経エコノミー)
「韓国の自動車部品メーカーには世界的技術がある。ルノーサムスン自動車は、韓国部品メーカーの品質を世界に紹介し、彼らが日産自動車にも部品を供給できるよう努力している」。ルノーサムスン自動車のクリストフ・ド・シャラントネ常務はこう話す。
世界的な自動車メーカーが韓国製の部品を使う例が増えている中、ルノーサムスンが韓国部品メーカーとの協力関係を強化している。
画像のクリックで拡大表示
ルノーサムスンの親会社である仏ルノーが釜山に建設していた国際物流センターが11月、竣工した。これはルノーにとって8番目の物流拠点ではあるが、アジアでは最初の物流センターだ。
釜山国際物流センターからは毎月、コンテナ50台分の自動車部品がトルコやルーマニア、スペインなどに輸出される。
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2009-12-28 0:03
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それは幻想です。鳩山「東アジア共同体」(吉田鈴香の「世界の中のニッポン」)
すでに政権交代から100日が経った。当初の国民の熱気もかなり冷めた。その原因は、民主党でも景気後退でもなく、もちろん鳩山首相自身にあることを国民は気づきつつある。
それでは、その鳩山首相の政治方針を生んでいる思想とは、何か。年末にもう1度振り返って、新しい年を迎えたい。
首相の政治思想をもっともよく著しているのは、就任前の8月10日にホームページで発表した「私の政治哲学」である。ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿した鳩山論文の元原稿でもある。これを再度よく読み込み、鳩山政権が何たるかを考えよう。
通貨統合が目標、でも経済政策に言及なし
改めて鳩山論文を読んでみると、次のような言葉が並ぶ。
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2009-12-28 0:03
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次の中国トップは天皇陛下と会見した人?(中国羅針盤)
北京市中心部、東三環路に面した中国中央テレビ(CCTV)の本社ビル。今年2月9日、春節最後の日(中国では「小正月」という)の花火が引火し、ホテルも入ることになっていた複合オフィスビル(北配楼)が炎上した。
それから11か月。ビルは焼けただれた無残な姿をさらし続けた。
大火事の残骸のまま放置されたCCTVビル
ビルの再建工事は来年から始まるといわれている。しかし、建国60周年を迎えた今年、中国は総額300億元(1元=約13.4円)をかけ、慶祝行事の準備を行った。この中には、当然、北京の美化、整備が含まれる。
なぜそれに合わせて、醜いビルの残骸が撤去されなかったのか。
「その件には触れない方が良いですよ。
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2009-12-25 0:03
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東アジア経済共同体の実現に向けて(マニラ便りアジア経済の現場から)
東アジアにおける経済統合については、内外でさまざまな議論が行われています。そこで、今回は、経済統合を進めるうえでASEAN(東南アジア諸国連合)が果たすユニークな役割に注目したいと思います。
ASEANは、1967年に、インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポール、タイの5カ国によって結成されました。当時、深刻化しつつあったベトナム戦争に対応して米国の支援の下に設立されたものですが、その後、ASEANは、ベトナム戦争の終結、米中国交回復、東西冷戦の終焉などの中で大きく変質し、いまや上記5カ国に加え、ブルネイ(1984年加盟)、ベトナム(1995年加盟)、ラオス(1997年加盟)、ミャンマー(1997年加盟)、カンボジア(1999年加盟)を含む東南アジア10カ国の経済統合を目指す組織に発展しています。
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2009-12-25 0:03
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この国に「あしながおじさん」はいないのか?(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
何事にもランク付けをすることが好きな中国には「慈善ランキング」というものがある。慈善を行った金額で順位をつけた番付である。「慈善ランキング」と称するものは複数存在するが、その中で最も有名なのが「中国慈善ランキング」だ。
2009年4月24日、北京で最高の格式を誇る迎賓館である“釣魚台国賓館”で「2009年中国慈善ランキング」の受賞式典が挙行された。式典では「2009年中国慈善ランキング」が発表され、2008年の年間を通じて中国国内の慈善に貢献した上位ランキングの企業と個人が表彰を受けた。
寄贈された現金・物品は年間1兆5000億円
この「中国慈善ランキング」は、“中国社会工作協会”が主催し、“民政部(日本の総務省に相当)”、“中華全国総工会(中国の官製労働組合)”、“共青団中央(中国共産主義青年団中央委員会)”など5つの組織が指導し、“公益時報”という新聞社が集計・発表を行い、“中国紅十字総会(中国赤十字総会)”および中国国内の各種“基金会(ファンド)”が支援しているものである。
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2009-12-25 0:03
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“4兆元”の景気対策が縮小へ(中国発 経済観察報)
「今年中央投資2000億没花 四万億計画縮水?」
経済観察報記者 張向東
国家発展改革委員会(発改委)が2009年第4四半期に予定していた「第5次中央投資*」の通達が、年末がすぐそこに迫った今も下達されていないことが本紙(経済観察報)の取材で明らかになった。総額2000億元(約2兆7000億円)に上る公共投資の執行が、来年に先送りされる可能性が高い。
*中国政府が2008年11月に打ち出した総額4兆元(約54兆円)の公共投資のうち、中央政府の財源から支出される部分。対象となる公共事業は発改委の審査を経て四半期毎に下達される。第1次は2008年末に下達された。
中国政府の“4兆元”景気刺激計画によれば、今年末までに総額6000億元(約8兆1000億円)の中央投資が下達されるはずであった。
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2009-12-24 0:42
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英・仏、高額報酬課税へ(時事深層)
欧米で金融機関が支払う行員への高額報酬を規制する動きが強まっている。英国が50%相当の特別税を銀行に課す方針を表明、フランスも追随する。米国でもゴールドマン・サックスが世論の激しい批判を浴び、妥協を余儀なくされた。
金融危機以降、金融機関を短期的な利益追求に走らせた根源とされてきた「高額報酬」を巡る規制問題がヤマ場を迎えている。9月の20カ国・地域(G20)首脳会議で、金融機関への規制強化で合意したのを受け、英、仏、米の政府が相次いで具体策を発表。高額報酬を巡る議論が熱を帯びている。
英、巨額賞与に特別課税
始まりは12月9日。英国のアリステア・ダーリング財務相が、銀行員に2万5000ポンド(約360万円)を超える高額賞与を払う場合は、超過分の50%相当を銀行から税として徴収すると発表したのだ。
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2009-12-24 0:42
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学ぶことへの一歩 少年は「東京ローズ」への興味を見せた(ルポ:“弱者”として生きるアメリカ)
【今回の少年の、前のエピソード『いじめに耐えかねた小学生は、銃を忍ばせて登校した』から読む】
12月の第2週、リノは4年ぶりの大雪に見舞われた。全ての公立校が閉鎖されるほどのドカ雪である。特別校とはいえ、“公立”であるOpportunity Schoolも休みになった。
一般校が午前8時55分から15時までであるのに対し、Opportunity Schoolは午前7時30分から午後12時半までが学習時間となっている。雪で学校閉鎖となった翌日も、2時間遅れで授業開始となったため、数日間、少年の顔を見ることが出来なかった。
6日ぶりに少年と再会した私は、授業前に10分くらい雑談する時間を持った。
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2009-12-24 0:42
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エミレーツ航空、ドバイショックもどこ吹く風(インド発 Business Today)
「Emirates' Airbus buy to eat up AI biz」
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを拠点とするエミレーツ航空にとって、ドバイを襲った金融危機などどこ吹く風のようだ。同社はこのほど、航空機大手エアバスの大型旅客機「A380」を6機導入するための資金11億3000万ドル(約1000億円)を調達した。6機のうち最初の機体は12月13日に納入され、2機目も年内に、残り4機は2010年中に引き渡される。
これにより窮地に追い込まれそうなのが、国営航空会社のエアインディアだ。国際競争が激しさを増す中、エアインディアは乗客不足のために一部路線からの撤退を余儀なくされている。
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2009-12-21 0:37
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公共投資が増えれば、ニンニク相場が上がる(中国羅針盤)
「1〜9月のGDP成長率は7.9%。これを要因分解すれば、政府部門が7%、民間部門が4%、海外部門(貿易収支)がマイナス約3%だ」と中国のある官庁エコノミストは解説してくれた。
政府の財政支出がなければ「ほぼゼロ成長」というわけだ。11月の工業生産は前年比で19%も伸びた。前年同月の落ち込みが大きかったことにもよるが、これで、GDPは通年で8%成長という目標達成は確実になったようだ。
インフラ投資にけん引され爆発的に売れる自動車
中国経済を見ると、官需の恩恵を受けた「光」の部分と、そうでない「影」とのコントラストが異様に大きいことに気がつく。
まず、「光」の部分。典型的なのは自動車の販売台数だ。
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2009-12-21 0:37
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北朝鮮、貨幣改革の正否が体制維持のカギ握る(韓国発 毎経エコノミー)
北朝鮮問題のカギを握る米国のスティーブン・ボズワース北朝鮮担当特別代表による北朝鮮訪問が12月10日終了した。今回の訪問を通じて、画期的な結果を導き出すことはできなかったとしても、オバマ政権誕生以来、初めて両国の対話が実現したという点は高く評価できる。
最も注目すべきは、米国が要求し続けてきた6カ国協議の再開に対し、米国と北朝鮮の両国が共感を示したことだ。ボズワース氏は「6カ国協議が再開されると、(北朝鮮の)非核化に関する論議に推進力がつき、朝鮮半島の平和体制の構築に対する論議も可能になる」と語った。
しかし、安心するのはまだ早い。今回、北朝鮮が6カ国協議に復帰すると宣言しなかったのは、何らかの条件を要求するためだ、との分析が多い。
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2009-12-18 0:16
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肖敏捷の中国観〜複眼で斬る最新ニュース()
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2009-12-18 0:16
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働けど、働けど「かたつむりの家」(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
中国で『蝸居』という題名のテレビドラマが話題になっている。中国語で“蝸居”とは文字通り「蝸牛(かたつむり)の住まい」を指すが、転じて「狭苦しい家」を意味する。
『蝸居』のポスター
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この『蝸居』の原作は2007年12月に出版された同名の小説『蝸居』である。原作者はペンネームを“六六”という安徽省合肥市出身の女流作家で、1995年に安徽大学国際貿易部を卒業した後、国際貿易に従事していたが、1999年にシンガポールへ移住し、現在は同地で幼児教育に携わっているという。
その女流作家“六六”が中国でますます深刻化する住宅問題に一石を投じたのが小説『蝸居』であり、テレビドラマ『蝸居』(全35話)であった。
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2009-12-18 0:16
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「小沢600人訪中団」のどこが悪い?(肖敏捷の中国観〜複眼で斬る最新ニュース)
12月10日、民主党の小沢一郎幹事長が同党の議員約140人を含む、総勢約600人を率いて中国を訪問した。
テレビで見る限り、中国の胡錦濤国家主席は民主党議員全員と握手し、一人ひとりの写真撮影に応じるなど、異例の厚遇ぶりで小沢さんの訪中団を歓迎した。小沢さんも「議員140人以上で1つの国を訪問することはいまだなかった」と、中国重視の姿勢をアピールした。
「朝貢外交」批判は感情論に過ぎない
これに対し、日本国内では、「朝貢外交」や「高校生の修学旅行」のようなものなど、批判の声が続出した。日本は言論の自由が守られた国であるから、与党や政府に対する批判が出てくるのは当たり前のことで、今回の訪中の成果と課題についても多いに議論すべきであろう。
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