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ニュース見出し
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2010-3-10 1:31
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何だったんですか?政権交代って(吉田鈴香の「世界の中のニッポン」)
政権交代から半年がたった。
残念なことであるが、今、日本を失望感が覆っている。
失望とは、事前の期待値と事後の実現値との差が大きければ大きいほど、起きるものだ。
昨年の総選挙前に国民の民主党政権への期待は、非常に大きかった。大き過ぎたのかもしれない。自民党への失望がそのまま民主党への期待に移り、「政権交代すれば自民党よりは少なくとも何かましな政治をしてくれるのでは」「自民党にお灸をすえる」という思いが加わって、バブルを呼び込んだのだった。
ああ、われわれ国民は、この政党を選んでしまったのだ。やりきれない思い、失望と怒りと、またか、の思いが交錯する。
この失望感を、「何だったんですか?政権交代って」と言い表したい。
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2010-3-8 1:42
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中国工場を悩ます三重苦(時事深層)
日系メーカーの中国工場が猛烈な人手不足に直面している。春節休暇で帰省した従業員が戻らず、生産に影響が出ている。最低賃金引き上げも控え、生産コストの増加は避けられない。
4500分の400。
春節休暇明け初日の2月22日、中国・広東省のある日系機械メーカー工場で働く従業員の欠勤率である。欠勤者のうち、連休前に申告していたのは3分の 1。大半は無断か、連休中に連絡してきたものだ。これは特殊なケースではなく、中国沿岸部の工場ではどこも同じような事態に見舞われている。
「部品不足」に「人手不足」
中国では、春節休暇明けの労働者不足は1つの風物詩となっている。内陸部から沿岸部に出稼ぎに来ている「農民工」にとって、故郷に戻る春節が転職の最大の機会となるためだ。
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2010-3-8 1:42
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疲弊する中国現地法人(中国羅針盤)
「これを見てください」
こう言って、机の引き出しから輪ゴムで巻いた飛行機のチケットの半券の束を取り出した。厚さは4〜5センチはあるだろう。
「去年だけで70回ですよ」と疲れ切った声で語るのは、ある電機メーカーで保守サービスを受け持つ日本人幹部だ。
飛行機の機内がオフィスみたいなもの
「中国ビジネスはこれからが本番だ。売って、売って売りまくれ!」と威勢の良い檄が本社から飛んだ。この電機メーカーは、これまで沿岸部の富裕層を対象に、高付加価値の商品を地道に販売していた。
しかし、欧州での販売は総崩れ、米国もダメ、日本は言うに及ばず。「もはや中国しかない」ということで、思い切って中国での商品ラインナップを拡大した。
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2010-3-5 0:00
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ニューヨークを仕切る男ハワード・ルーベンスタイン(茂木崇の「タイムズスクエアに魅せられて」)
ハワード・ルーベンスタイン。
日本のメディアが彼を取り上げることはまずない。だが、ニューヨークのメディアで仕事をしていて彼の名を知らないとしたら、その人はもぐりである。
「パワーブローカー」「ディーン・オブ・ダメージ・コントロール」「ザ・フィクサー」など様々な異名を取るルーベンスタインは、ニューヨークの名士たちがいさかいを起こすと間に割って入り、名士が窮地に追い込まれるとメディア対策に辣腕を発揮する。ニューヨークのパワーバランスを誰よりも深く理解し、いかにふるまえば影響力を行使できるかを確かに理解している男、それがハワード・ルーベンスタインである。
その影響力の源泉はどこにあるのか。
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2010-3-5 0:00
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国際女優チャン・ツィイーの義捐金スキャンダル(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
2008年5月12日、四川省汶川県(ぶんせんけん)を震源として発生したマグニチュード8.0規模の大地震は、四川省を主体として死者6万9130人、負傷者36万7854人、行方不明者1万7824人を出す大惨事となった。この地震はその震源地の地名に因(ちな)んで“汶川大地震”と命名されたが、日本ではこの地震を「四川大地震」と呼ぶ。
どの程度、被災者の手に届いたのか分からない
地震の発生後、中国政府は被災者に対する救援活動を展開したが、これに呼応する形で、被災地区に対する義損活動も活発に行われた。2009年8月14日付の全国紙“中国青年報”が報じたところでは、清華大学公共管理学院のあるグループが半年間を費やして調査した結果では、四川大地震に対する全国各地からの義損総額は767.12億元(当時のレートで約1兆1500億円)であり、その内訳は義捐金が653億元(同約9800億円)、義損品が金額に換算して114億元(同約1710億円)であった。
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2010-3-5 0:00
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「世界の工場」に人手不足再来(中国発 経済観察報)
「加薪季来臨 仁宝電脳漲薪15%」
経済観察報記者 万暁暁
中国工場での従業員の採用難に対処するため、台湾系大手EMS(電子機器の生産受託サービス)のコンパル・エレクトロニクス(仁宝電脳)は、生産ラインで働く作業員の賃上げに踏み切った。同社はノートパソコンのOEM(相手先ブランド生産)では世界最大手。賃上げ幅は最高で15%に達すると見られている。
同社のCFO(最高財務責任者)を務める呂清雄は、2月25日、本紙(経済観察報)に対して賃上げの事実を認めた。「確かに基本給を引き上げた。これは当社の生産コストにいくらかの影響を与えるが、その程度は大きくない」と、呂清雄は説明する。
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2010-3-5 0:00
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国際政治の表舞台に戻ってきた「詐欺師」(オバマと戦争)
あの男が国際政治の表舞台に衝撃的なカムバックを果たした。
アフマド・チャラビ。イラク国民会議(INC)を率いるシーア派のイラク人政治家だ。イラク戦争前には、在外イラク人亡命者を組織して反サダム・フセイン運動を展開し、はじめは米中央情報局(CIA)に雇われ、次に国務省から金を貰い、最後には国防総省をスポンサーにつけて米国をイラク戦争に駆り立てた男。
ブッシュ前政権のネオコンに寵愛され、「イラク大量破壊兵器」情報や「サダム・フセインとアルカイダの関係」を示唆するイカサマ情報を米国に提供し、米国のイラク侵攻に一役買ったあの人物である。
チャラビは、戦後のイラクにおいて、サダム・フセイン体制を支えたバース党員を徹底的に公職から追放することを狙った「非バース党化政策」を強引に推進し、事実上イスラム教スンニ派を政治プロセスから排除することで、シーア派・スンニ派の宗派抗争に火をつけ、戦後イラクを泥沼の内戦に陥れた張本人の1人である。
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2010-3-4 0:11
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日立金、永久磁石を中国生産(時事深層)
磁石最大手の日立金属が、中国への進出を検討している。中国内で生産することにより、特許切れのリスクなどに備える。ハイブリッド自動車などの中国生産が加速する可能性もある。
非鉄大手の日立金属が、ハイブリッド自動車の駆動モーターなどに使われる、高性能永久磁石「ネオジム磁石」の中国での生産を検討していることが明らかになった。2010年春に発表する中期経営計画に盛り込む方向で調整を進めている。
同社はネオジム磁石の基本特許を保有する業界最大手。世界出荷量でトップシェアを握る。磁石の製造工程で使われる合金を中国で生産するケースはこれまでもあったが、磁石メーカー自らが中国に進出するのは国内大手では初めてとなる。
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2010-3-4 0:11
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「仲間のために働くことこそ、スランプに耐える方法だ」(ルポ:“弱者”として生きるアメリカ)
1975年7月20日にアメリカ空軍基地で産声を上げた少年は、親の配属に伴い、ドイツ、イギリス、米国内ではオクラホマ州、カリフォルニア州、サウス・キャロライナ州などを転々とした。5人きょうだいの3番目。
父親は空軍内で、溶接のスペシャリストと呼ばれていた。母親はアーカンソー州の綿花畑で土まみれになって働く幼少期を過ごしている。彼女が空軍に入隊した理由は外の世界を覗いて、視野を広げてみたかったからだ。空軍は、ほぼ3年ごとに転属となる。彼女にとって、新しい土地で生活することは冒険であり、刺激でもあった。
両親が軍人であったから食うには困らないし、基地内の教育は充実している。そんな状況下で少年はバスケットボールと出会い、腕を磨いた。
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2010-3-4 0:11
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中国の謝罪会見が穏やかだった理由(坂田亮太郎のチャイナ★スナップ)
会場に着くなり「しまった」と舌打ちした。
3月1日の午後6時から中国の首都北京で開催されたトヨタ自動車の記者会見。北京でも超高級にランクされるJWマリオットホテルで行われた会見には、中国メディアを中心に多数の報道関係者が詰めかけた。
念のため30分前に到着したが、それでも甘かった。既に会場は、足の踏み場もないほどカメラマンや記者でごった返していた。
記者の目算ではテレビカメラが大小合わせて50台以上、スチールカメラは100台以上あったのではないか。集まった報道陣は優に300人を超える数だったに違いない。
日本で数え切れないほど謝罪会見を取材してきたが、ここまで大規模なのは初めてである。
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2010-3-4 0:11
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北朝鮮崩壊のシナリオ(韓国発 毎経エコノミー)
「朝鮮の輝かしい未来を照らす太陽」「絶対に信じて従うこと」−−。2月16日、金正日総書記の誕生日を記念し、北朝鮮の労働新聞が書いた社説の一部である。
ところが、こうした北朝鮮の国民に対する宣伝とは異なり、北朝鮮内部及び北朝鮮を取り巻く環境に確かな変化の兆しが見られる。
1人独裁体制の北朝鮮で、金総書記の健康問題は最大の関心事だ。最近、旺盛な活動ぶりを見せているものの、健康不安に対する噂は絶えない。世宗研究所のジョン・ソンジャン主席研究員は、「金正日総書記の健康に問題があるのは確かだ。今後の寿命は5年ほどだろうと予想されている」と語る。
健康問題は後継問題に直結する。
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2010-3-3 0:47
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21世紀の“朝鮮特需”を狙え(時事深層)
電機・自動車など世界で躍進する韓国メーカーへの脅威論が高まっている。しかし日本の部品・装置メーカーにとって、韓国勢の好調はむしろ追い風だ。日本の技術で、韓国が作り、中国に売るトライアングルが特需を生んでいる。
日本企業が業績低迷に苦しむ中、韓国メーカーの躍進が著しい。2009年12月期、電機大手のサムスン電子は日本円換算で売上高が約11兆円、営業利益は9000億円近くに達した。2009年に中国や米国でシェアを高めて販売台数で世界5位になった現代自動車も、大幅な増益になっている。
韓国メーカーはソニーやパナソニック、トヨタ自動車など日本勢を脅かすライバルと見られがちだ。
しかし日本の産業全体を俯瞰すると違う風景が見えてくる。
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2010-3-3 0:47
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中国にワインブーム到来(時事深層)
中国が空前のワインブームに沸いている。上海市にはワイン専門店が急増、高額品に投機の動きも。サントリーやアサヒも現地のワイン戦略を急ぎ、果実を狙う。
中国の中華料理レストランでメニューに並ぶ酒類といえば、かつてはビールか紹興酒、白酒と相場が決まっていた。そこに最近、新たな顔ぶれが加わっている。それが、ワインである。
北京や上海といった大都市にある高級ホテルの中華料理レストランに行けば、大抵はワインセラーが置かれている。現地の富裕層が中華料理を楽しみながらワイングラスを傾ける、といった光景が、珍しくなくなっているのだ。
富裕層向けに会員制セラーも
ワインと一口に言っても、フランスやイタリアといったワイン大国の製品ばかりではない。
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2010-3-3 0:47
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番外編【最終回】 中国<A男>に会ってみた(中国“A女”の悲劇)
「中国“A女”の悲劇」を連載している間、私はたくさんの<A女>(高収入、高学歴、容姿端麗、でも結婚できない女性)たちの生の声を記事にしてきたが、その男性版、<A男>の話はご紹介したことがない。喧嘩両成敗というわけではないが、最後に男性側の意見も聞いてみないと不公平だ。
遠藤誉の新刊が
当サイト連載をベースに登場!
『拝金社会主義 中国』
中国は、「共産党が支配する社会主義国家」がこの地球から消えていくのを防ぐため、個人による金儲けを解禁、奨励してきた。その結果、中国経済は大躍進を遂げ、人々はリッチになった。しかし、その一方で、職に就けない大卒者が七百万人にも達し、階級差が生まれ、農民たちは最下層で貧しさに喘いでいる。
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2010-2-26 0:40
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「中国を感動させた人物」受賞式典(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
2010年2月11日夜8時、中国の“中央電視台(中央テレビ局)”の総合チャンネルは、“2009年感動中国人物評選頒奨典礼(2009年中国を感動させた人物授賞式典)”を放映した。
画像をクリックするとサイトにジャンプします
この番組は“感動中国”という略称で呼ばれ、2003年2月に“2002年感動中国”を放映して好評であったことから旧暦年末の恒例番組となり、毎年“春節(旧正月)”の前に放映されているもので、今回が通算8回目であった。
“感動中国”はその年(旧暦)に社会で広く関心を集めて人々を感動させた人物を選出して賞を授与する番組であり、その選定基準は以下の要件を備えていることとなっている:
[1]
社会の進歩や時代の発展に傑出した貢献を行って大きな栄誉を獲得したこと。
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2010-2-26 0:40
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北京郊外に出現した高学歴低所得者のコロニー(中国発 経済観察報)
「唐家嶺的新年」
経済観察報記者 胡芳潔/陳文雅
黄楊は床に敷いたマットレスを持ち上げると、部屋の壁に立てかけた。そうしなければ、隣人から借りている小さな食卓と腰掛けを置くスペースもないほど部屋が狭いのだ。彼と同棲しているガールフレンドの小李(「小」は年下の人物の姓の前につける呼称)は、部屋の入り口の前にある練炭コンロで食事を作っている。濃い煙がうっかり目に入ってしまい、彼女は何度も涙をぬぐった。
四川省出身の黄楊は今年26歳、大学を卒業してもう3年になる。彼は北京のCBD(中央ビジネス地区)の近くにあるIT(情報技術)企業の社員だが、住んでいるのは中関村*の北の郊外にある「唐家嶺村」だ。
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2010-2-26 0:40
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変貌するアジアのサプライチェーン(マニラ便りアジア経済の現場から)
中国を含む東アジアが世界の工場といわれるようになった現在、それを可能にしているアジアのサプライチェーンがいま変貌を遂げようとしています。
世界経済が欧米の消費需要と住宅需要に引っ張られる形で成長し、東アジアが世界中に繊維雑貨、自動車、エレクトロニクス製品などを供給する状況が飽和点に達したうえ、2007年夏に始まった世界金融危機が世界経済の構造変化をもたらしたからです。
世界金融危機の影響を一番大きく受けたのは自動車やエレクトロニクス製品の輸出に依存する日本や韓国でしたが、中国や東南アジア諸国も相当な影響を受けました。いま東アジア経済が急速に回復しつつあるのは財政金融の思い切った緩和によるものであり、必ずしも持続可能なものではありません。
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2010-2-25 0:21
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賢く強く健気な子に、何もしてあげられないのか?(ルポ:“弱者”として生きるアメリカ)
(前回「「僕はママが好きです!」競い合うように日本語を話す少年たち」から読む)
教室の空気が重かった。前方で、テイラー・ハーパーが腰に手をやりながら、大声で少年Aに説教をしている。Aは下を向いたまま微動だにしない。
私が荷物を置くと、テイラーが振り向きながら話した。
「ソウイチ、今日、この子にはあなたのレッスンを受けさせない。Cだけみてやってくれる?」
Aは授業にまともに参加せず、課題もこなさず、宿題にも手を付けずに登校した。そのペナルティーとして〈飴の時間〉を奪われたのだ。
「あなたが決められたことをきちんとこなしていれば、こんな事にはならないのにね」
巣立った筈のOpportunity Schoolに戻り、更に問題を起こしてしまうA。
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2010-2-25 0:21
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存在感増すインド企業(インド発 Business Today)
「India Inc to spread wings via takeovers」
西欧諸国が新興国の経済成長に頼って景気後退を脱却しようと考えている中、インド企業による外国企業のM&A(合併・買収)の動きが活発だ。その勢いはすさまじく、M&Aの専門家は、2015年までにインドの多国籍企業は世界経済の中で重要な位置を占めるようになると予測する。
インドの創薬支援会社、GVKバイオサイエンシズのD・S・ブラー会長は、「アジアにおけるGDP(国内総生産)の成長を担っているのは、今やインドや中国だ。資金力のあるインド企業には今、大きなチャンスが訪れている。先進国市場の資産は現在、低価格でお買い得なだけに、技術を手に入れる上でも買収をする絶好のタイミングだからだ。
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2010-2-24 0:39
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番外編その3 40歳以上で恋愛経験「一度きり」以下が5割以上(中国“A女”の悲劇)
「セイントセイヤが大活躍」する大手婚恋サイト。その一つ「百合網」(網はネット)が2010年1月9日、「2009年中国婚恋状況調査報告」なるものを公表した。協力したのは国家機関である全国婦女聯合会中国婚姻家庭研究所と中国社会工作協会婚姻紹介業委員会で、約1年間をかけた大規模な調査だ。
遠藤誉の新刊が
当サイト連載をベースに登場!
『拝金社会主義 中国』
中国は、「共産党が支配する社会主義国家」がこの地球から消えていくのを防ぐため、個人による金儲けを解禁、奨励してきた。その結果、中国経済は大躍進を遂げ、人々はリッチになった。しかし、その一方で、職に就けない大卒者が七百万人にも達し、階級差が生まれ、農民たちは最下層で貧しさに喘いでいる。
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