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ニュース見出し
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2010-4-23 0:06
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北朝鮮、金剛山観光事業の資産を凍結(韓国発 毎経エコノミー)
北朝鮮は4月8日、(韓国との南北共同事業の象徴である)金剛山(クムガンサン)観光事業の見直しを発表、金剛山にある面会所と韓国観光公社が所有する資産を凍結するなど4つの強硬措置を発表した。3月に宣言した「特段の措置」を実行に移した格好だ。
北朝鮮の「朝鮮アジア太平洋平和委員会」は3月4日に、「3月末までに金剛山観光を再開することはない」という前提で、資産凍結を含めた一連の措置を予告させる発言をしていた。
このような強硬策に出てきた北朝鮮の真意がどこにあるのかを測ることは、簡単ではない。事業再開を狙った単純な措置なのか、資産凍結後、南北経済協力の中断までも念頭においた措置なのか。
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2010-4-23 0:06
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中国最後の「ダムのない大河」は守れるか(中国発 経済観察報)
「上書発改委 怒江水電開発“復活”潜流」
経済観察報記者 陳勇
雲南省の山間部にある怒江リス族自治州*。中国のどの地方より、この自治州ほど経済発展を渇望しているところはないだろう。特殊な地理的位置と豊富な天然資源を背景に、自治州の為政者は代替わりを重ねても意欲の衰えを知らない。目指しているのは、十年にわたり論議を呼び続けている水力発電所の開発だ。
*雲南省北西部のミャンマー国境沿いにあり、人口の9割以上を少数民族が占める。チベットに源流を発する怒江(サルウィン川)が自治州を北から南に流れ、中国有数の深い峡谷を形成している。
自治州政府は、今年3月の両会(全国人民代表大会と中国政治協商会議)の雲南省代表団に水力発電所開発への提案を託した。
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2010-4-22 0:41
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アフリカがBRICsに熱視線(時事深層)
アフリカとBRICs諸国の距離が急速に縮まっている。貿易は急拡大し、最大手銀は中国やロシアの金融機関と提携。この新潮流に日本はどう向き合うか。戦略が問われている。
今年6月11日から「FIFAサッカーワールドカップ」が開催される南アフリカ共和国で、経済構造が大きな転換点を迎えている。昨年、輸出・輸入ともに、中国が最大の貿易相手国として躍り出たことが明らかになった。
南アの主要貿易国はこれまで、米国、日本、英国、ドイツの4カ国だった。特に日本は輸出先として2008年まで、トップの座を米国と争ってきたが、先進国が景気後退に陥る中で、一気に中国が浮上した格好だ。
アフリカ大陸全体で見ても、中国向け輸出は1992年時点で10億ドル(約930億円)未満だったが、2008年には540億ドル(約5兆220億円)以上に拡大し、米国に次ぐ第2位。
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2010-4-22 0:41
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ダンクシュートを決めたら、自分はどんな夢が掴めるだろう?(ルポ:“弱者”として生きるアメリカ)
日曜日の度に、バスケットコートに息子を連れていくのが楽しみだった。5歳から中学生までが思い思いに1つのコートでボールを追う。
少ない日は30人弱、多い日は200人もの若者が、年代別に分かれてトレーニングに励む。私にバスケットボールの経験はないが、毎回のように「これが本場の選手育成なのだな」と感心した。
火曜日は紅白戦ないし、練習試合が行われ、6歳の息子はパワーフォワードのレギュラーを掴んだ。やがて、週に4度プレーするようになった。
ご多分にもれず、私もカメラを担いで応援席に座る“熱血お父さん”となった。
息子のひとつ年上に天才少年がいる。お祖母さんがプロのテニス選手だったという、黒人の少年だ。
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2010-4-21 1:11
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留年するなら留学も(時事深層)
サウスパシフィックフリーバード(東京都新宿区)は一風変わった語学留学仲介事業を展開している。
英語を学ぶために留学するとすれば、渡航先としてどこを思い浮かべるだろう。英語発祥の地である英国か、あるいは米国か。ところが同社が提供する留学コースの渡航先は、南太平洋の群島国家・フィジー。人口およそ82万人、平均気温は年間を通じて23〜28度と過ごしやすい。この国、旧英国領の歴史を持ち、英語を公用語としているため「英語を習得するための留学」が可能というわけだ。
フィジーを留学先に選ぶ最大の利点は安さだ。月曜日から金曜日まで週25時間の授業料、入学金、4人部屋の寮の宿泊費など諸々含めて12週間で20万 1000円。
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2010-4-21 1:11
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みんなの願いは、なぜ官邸、自民党に届かないか(吉田鈴香の「世界の中のニッポン」)
前回、誌上で募ったウィッシュリストの結果を発表した。この結果を、平野官房長官にお渡ししたいと、電話をした。
「郵送してください」
官邸にある官房長官秘書官に電話をした。
「どの秘書官ですか」と、電話に出た方。
「お名前は分かりませんが」と前置きして、私は用件を述べた。
「お待ちください」といわれてつながったのが、報道課だった。
私はまた用件を述べた。
「日経に書いたのでしたら、日経新聞の人に渡してください」と先方。
「これは日経ビジネスオンラインという別のメディアで、個人名で行ったことなので新聞社の方針とは違います。だから、私個人でうかがいたいのです」と、私。
「では郵送してください。
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2010-4-20 0:52
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インドで攻める先行企業の勝算(時事深層)
インドで高いシェアを持つ先行企業が、相次いで大型投資に動いている。ブリヂストン、スズキが代表例だが、後発の追い上げだけが理由ではない。用地取得、販売網構築、輸出規制など、インド特有のハードルが背中を押す。
最近になって日本メーカーが、インドで大型投資を続々と決めている。とりわけ目立つのが、現地で既に高いシェアを持つ先行企業だ。後発の追い上げに対する“焦り”に思えるが、そこにはしたたかな勝算も透けて見える。
自動車用タイヤで世界トップのブリヂストン。1998年から現地生産を始めており、現地で3割弱の高いシェアを握る。スズキ系のマルチ・スズキ・インディア、韓国の現代自動車など多くの主要メーカーと取引がある。
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2010-4-19 0:45
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騒乱のキルギス、タイをめぐる大国の思惑(ニュースを斬る)
4月7日、中央アジアのキルギスの首都ビシケクで騒乱が発生した。クルマンベク・バキーエフ大統領は首都を脱出し内閣は総辞職、国会は解散し翌8日、女性のローザ・オトゥンバエワ元外相が臨時政府の樹立を宣言した。
バキーエフ政権の汚職・腐敗ぶりに国民の不満は募る一方であり、3月からは抗議行動も表面化していた。4月7日も首都で約5000人のデモ隊が治安部隊と衝突するとともに各地で暴動が起こったという。しかし、ろくな武器も持たない単なる群衆が国軍によって守られている国家元首を放逐できるわけはない。映像では治安部隊とデモ隊の衝突する様子だけが繰り返し映し出されるが、そこには映像に映らない背後の真実が隠されている。
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2010-4-16 0:23
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CNBCの人気アンカー、マリア・バーティロモの10の法則(茂木崇の「タイムズスクエアに魅せられて」)
3月末に刊行されたThe 10 Laws of Enduring Success
米国のビジネスニュース専門のケーブルチャンネル「CNBC」の看板アンカー、マリア・バーティロモ。彼女がライターのキャサリン・ホイットニーの協力を得て、The 10 Laws of Enduring Success(Crown Business刊)と題する著作をこのほど刊行した。
本書は、金融危機を経て経済が落ち込み、ウォールストリートも変革を迫られる中、「真の成功とは何だろうか」という問いを探求したものである。
この本は自分の人生において転換点になる仕事だと語るバーティロモに、CNBC本社でインタビューした。
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2010-4-16 0:23
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中国の建物、平均寿命は30年(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
2010年4月5日、中国人民放送局「中国の声」は夕方に放送された「全国のニュース」で、浙江省杭州市で新築分譲マンションの検査・引渡しが行われたが、500人以上の住宅購入者が品質欠陥を理由に購入物件の引き渡しを拒否するという事態が発生したと報じた。
報道によれば、問題のマンションは不動産開発業者“杭州中投置業有限公司”が建設・販売した住宅団地“中興和園”の中のマンションで、今回引渡しを予定していた住宅数は合計1000戸であった。清明節休暇(4月3〜5日)ということで、多数の住宅購入者が購入物件の点検・引渡しに参加したが、4月5日午前中までに物件引き渡し拒否リストに署名した人は500人を超えたという。
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2010-4-16 0:23
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吉利汽車のボルボ買収、課題は人材(中国発 経済観察報)
「缺編数千吉利“招兵買馬”」
経済観察報記者 王秋鳳
スウェーデンの高級車ブランド「ボルボ」の買収交渉を進めていた中国の吉利汽車は3月28日、ボルボの親会社である米フォード・モーターとの合意文書調印にこぎ着けた。吉利は6カ月以内にフォードからの資産譲渡を完了し、ボルボの経営権を握ることになる。
だが、吉利の創業トップである李書福にとって、これは1つの通過点でしかない。彼の面前には、次なる困難な課題が既に突きつけられている。それはほかでもない。将来のボルボ経営に必要な大量の人材の確保である。
中国にボルボをもう1社作る
中国企業同士の買収や合併と違って、今回吉利が買収したのは世界各地で事業を展開する有名ブランドだ。
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2010-4-16 0:23
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全世界の赤字の3分の1を抱えるインド航空業界(インド発 Business Today)
「Weakening headwinds」
インドの航空旅客数は今年1〜2月、昨年同期の実績を大幅に超え、昨年1〜3月の合計をも超えた。さらに過去最高だった2008年1〜2月の旅客数も大きく上回った。これは、インド航空業界にとって久々の朗報だ。
20億ドルの赤字抱えるインド航空業界
だが、万々歳かといえば話はそれほど単純ではない。インドの航空各社を覆う暗雲はまだ晴れそうにないからだ。
国営のエアインディア、民間最大手のジェットエアウェイズ、ビール会社ユナイテッド・ブリュワリーズ傘下のキングフィッシャー航空といったインドの代表的な航空会社は、昨年計上した巨額赤字にまだ苦しんでいる。
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2010-4-15 0:02
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世界チャンプと息子、貧民街での誓い(ルポ:“弱者”として生きるアメリカ)
「子供を育てるようになってみて、親父がどんな気持ちで、お前さんの成長を見守っていたのかが、よく分かるだろう?」
「痛いほどに」
「キミらを守るために45歳までリングに上がって、血みどろになっていたんだぜ」
「はい、理解しています。父は僕の誇りですよ」
ペンシルヴェニア州フィラデルフィアで生まれ育った25歳のボクサーと向かい合っていた。彼の名はティム・ウィザスプーン・ジュニア。元世界ヘビー級チャンピオン、ティム・ウィザスプーン(52)の長男である。
間もなく第2子が誕生するジュニアは、結婚を控えていた。第2子はボーイだそうだ。2006年12月に長男が生まれた時、ジュニアは息子を「ティム・ウィザスプーン3世」と名付けている。
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2010-4-13 0:40
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VW、コスト構造悪化の懸念(FINANCIAL TIMES)
2018年までに自動車販売台数世界1位を目指す独フォルクスワーゲン。親会社ポルシェを買収し、スズキの筆頭株主になるなど拡大戦略をひた走る。だが、高コスト体質の改善が図られなければ、逆効果となりかねない。
欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は、販売台数で2018年までに競合のトヨタ自動車を追い抜こうと意気込んでいる。だが、そのために既に高いコスト構造が一層悪化し、今後収益性が損なわれる恐れがあるとアナリストや業界幹部は警告する。
同社は今後3年間で266億ユーロ(約3兆3782億円)の巨額投資をする。独高級スポーツ車メーカーのポルシェ及びザルツブルクのポルシェの販売会社を160億ユーロで買収し、小型車に強い日本のスズキに17億ユーロ出資する。
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2010-4-12 0:30
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国民の声「希望、挑戦、オープンな機会を!」(吉田鈴香の「世界の中のニッポン」)
前々回、読者の皆様に自由回答でご意見を願ったウィッシュリストは、3月31日で締め切った。非常に多くのご意見をいただいたことに、深く感謝したい。
その集計をようやく終え、今回は、それを報告する。
「世論」ではない「声」を集めた
前回末尾でお断りしたように、この試みは、本欄にお答えいただいた読者の皆様と私との協働で作り上げる1つの世論であって、決して、絶対的な「世論」だとは思っていない。
国民と政府とのチャネルがないことをかんがみ、ならば、読者の皆様の声を集め、政府に届けてみようではないか、と提起したのが動機だ。
「世論」といわないのは、1つには、本音を自らの言葉で述べていただきたいために、傾向が読めない自由回答にしたこと。
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2010-4-12 0:30
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グーグルの「決断」に暗雲(FINANCIAL TIMES)
中国が義務づける自主検閲を拒み、本土を撤退したグーグル。香港経由で新たに検索サービスを始めたが、不具合が続く。原因は不明だが、広告主や利用者のグーグル離れが目立つ。
インターネット検索最大手、米グーグルの中国事業が崩壊の兆しを見せている。(3月22日に香港経由で始めた中国向け専用)サイト検索サービス(*1)に不具合が発生し、広告主やユーザーからの信頼が揺らいでいるためだ。
グーグルは3月30日、サービス遮断の原因は中国政府にあると非難した。障害は翌31日も続いた。中国当局はコメントを拒否しているが、アクセス数が減少しており、広告主は別の検索サイトへの乗り換えを検討している。
同社の中国での広告アクセス数は、「香港経由になって30〜50%減った」(北京の調査会社アイリサーチのアナリスト、カオ・ジュンボ氏)。
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2010-4-9 0:40
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清明節から見た中国葬祭業界(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
中国では4月3日から5日の3日間が“清明節”連休であった。“清明”というのは、1年を24等分した“二十四節気”という季節の移り変わりを示す区分けの中の1つである。春の訪れを示す“春分”の次に位置するのが“清明”であり、“清明”はその次に来る“穀雨”までの期間を言う。ちなみに、日本でも陰暦が載っているカレンダーには“清明”という記載があり、2010年の“清明”は4月5日となっている。
“清明”は“春分”が過ぎて春が本格化する頃で、中国では“清明節”に先祖の墓に詣でて、雑草を取り、墓を清め、線香や紙銭を燃やして、先祖を供養する。これは春分と秋分の彼岸に墓参りを行う、日本と同じと考えればよいが、中国には秋分の墓参りの習慣はないようだ。
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2010-4-9 0:40
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北京天津間の高速鉄道が7億元超の赤字に(中国発 経済観察報)
「大躍進経済算帳京津高鉄運行一年虧7億」
経済観察報記者 温淑萍
2008年8月1日に開通した中国初の高速旅客列車専用線*「京津城際鉄路(北京天津都市間鉄道)」。その運営収支が7億元(約98億円)を超える赤字に陥っていることが明らかになった。
*中国では既に各地で高速列車が運行されているが、それらは在来線を改良して高速化したもの。京津城際鉄路は高速旅客列車のみが運行される初の専用線として新たに建設された。将来は北京上海間の高速鉄道の一部になる。
運営会社では当初、開業年度の収支をほぼトントン、うまくいけば黒字もあり得ると算盤をはじいていた。しかし実際には、建設費が予算をオーバーしたうえ、開業後の収入が予測を下回り、赤字が避けられなくなった。
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2010-4-8 1:03
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最後の日は近づく挑戦に敗れ、ボランティア現場を去らねばならない私(ルポ:“弱者”として生きるアメリカ)
「どうだった、Aの母親?」
私の顔を見るなり、テーラーが訊ねてきた(前回「『クレイジー』な母親との意外な会見」参照)。
「思ったより普通の人に思えたよ。彼女自身も、大学に復学したい、一緒に学びましょうよ! ってAの手を握っていた」
テーラーは左右に首を振りながら言った。
「ショーね。他者に同情されたい、あるいは“いい母を演じている”だけよ」
そうかもしれない。数時間の面談で、人間の素顔が見える筈もない。だが私は、努めて明るく話した。
「Aはいつになく真剣な表情をしていたから、少しはこちらの気持ちが通じたんじゃないかな」
「そうね。彼が一番長い付き合いだし、あなたとの別れるのは辛いでしょう」
実は私は、13年半過ごしたリノを離れることを決めていた。
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2010-4-7 0:38
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サムスン電子 李健熙会長が復帰(韓国発 毎経エコノミー)
サムスングループの元会長である李健熙(イ・ゴンヒ)氏が、サムスン電子の会長として、経営の第一線に復帰した。李会長は実質的に、CEOのポストに就いたと考えていい。
肩書きこそ「サムスン電子会長」だが、実質的にはグループ全体の会長として活動すると見られているだけに、今後の李会長の役割に注目が集まっている。サムスンコミュニケーションのイ・インヨン副社長は「今はグループ全体で、投資や事業調整においてスピードを上げていくべき時だが、今の構造では(成長に)限界がある」と話す。同副社長の発言は、李会長の復帰によりサムスングループにおいては今後、オーナーが率いる強力なシステムが再構築されることを示唆している。
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