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ニュース見出し
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2010-7-6 1:04
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中国スト、労務後回しのツケ(時事深層)
ホンダ子会社に端を発した工場労働者のストライキ連鎖。その波は巨大な賃上げ圧力となり中国全土に広がりつつある。工場が停止したトヨタ自動車もグループ全体で対策に動く
「総経理が現場とうまくコミュニケーションできていますか」。
6月中旬、中国各地にあるトヨタ自動車のグループ企業と、取引のある部品メーカーの元に一斉にアンケートのファイルが配布された。
その内容は細かく、かつ幅広い。従業員の日々の出勤記録や待遇の状況に始まり、現地法人のトップと現場とのコミュニケーションのあり方に至るまで、至急報告させるものだった。
トヨタグループ挙げての緊急対策
自動車メーカーの調達部門は常に取引先のリスクを管理している。
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2010-7-6 1:04
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サムスン 最強の秘密()
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2010-7-6 1:04
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技術より“人づくり”で負けた日本(サムスン 最強の秘密)
半導体、薄型テレビ、携帯電話などで、世界トップクラスのシェアに君臨する韓国のサムスン電子。後追いでも日本メーカーに圧勝する原動力は、厳しい競争の中で鍛え上げられた社員たちだ。サムスン流の人材活用術にはどんな秘密があるのか。
サムスン電子の日本人の元常務が内側から見た強さと死角を語る。
(聞き手は山崎良兵=日経ビジネス記者)
吉川良三(よしかわ・りょうぞう)氏1940年生まれ。64年日立製作所に入社後、ソフトウエア開発を担当し、CAD/CAMに関する論文を多数発表した。日本鋼管(現JFEホールディングス)を経て、94年に韓国サムスン電子に入社。常務としてデジタル技術を活用した設計・開発の業務革新を担当した。
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2010-7-6 1:04
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日本という国に首相は必要なのか?(コネチカットの庭から見た日本)
日本という国に、果たして首相という存在は必要なのか?
おもしろ半分にこんな質問を投げかけているのではない。
日本の有権者が、首相という職になにも期待していないことは、この半世紀のあらゆる事象が示している。エネルギーを費やし、真剣に首相を選んでいるわけではないのではないか。1年ごとに社長が変わる企業を想像してほしい。監督が毎シーズン代わる野球チームでもいい。そんな企業に投資したいと思えるだろうか? あるいは、そんな野球チームが勝てると思えるだろうか? 「トップという存在は、その組織の在り方に何の影響も与えないものだ」という発想がない限り、普通はそんな企業には投資しないし、そんな野球チームが勝つとは思えない。
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2010-7-2 0:01
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高齢化社会を突き進む中国(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
2010年4月1日、安徽省太和県李興鎮の程寨村で程保平という85歳の老人が餓死しているのが発見された。貧困のために結婚もできずに程保平の世話をしていた1人息子の程好山が3カ月前の1月に60歳で病死した後、程保平は誰からも忘れられ、2年前に火事で焼けた自宅の跡に建てたバラックの中で空腹を抱えたままあの世に旅立ったのだった。
病死した程好山には900元(約1万2000円)の現金が残されていたが、村役人はこれを程好山の葬儀費用として使い果たしただけでなく、その父親が存命であることも失念したため、程保平はなんらの保護を受けることもなく、誰からも見取られることもなく、一人寂しく孤独の死を迎えたのだった。
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2010-7-2 0:01
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広州デンソー、ストライキの内幕(中国発 経済観察報)
「広州電装停工72小時事件」
経済観察報記者 呉ウェイティン 陳勇
6月21日、広東省広州市南沙区にある広州デンソー(正式社名は「電装広州南沙」)で、従業員1100人によるストライキが起きた。
スト発生とともに、デンソーはもちろん最大の取引先である広州トヨタ(中国の広州汽車とトヨタ自動車の合弁会社)、広州市政府の関連部門の幹部らが工場を訪れ、問題の早期解決のため直ちに職場復帰するよう従業員に呼びかけた。労使および政府の代表者は、6月23日午後から本格交渉に入り、工場は24日午前1時から操業を再開した。本紙(経済観察報)は、スト開始から職場復帰に至る72時間の経緯を現場の従業員たちに取材した。
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2010-6-30 0:43
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極めて異例 クビになった「暴走司令官」(オバマと戦争)
スタンリー・マクリスタル駐アフガニスタン米軍司令官が更迭された。
戦争最中に、しかも今後の戦争の行方を左右する決定的に重要な時期に、現地司令官を解任するという事態は、米国の戦史史上でも極めて異例のことである。そんな異例の事態が起きた背景には何があったのだろうか。なぜマクリスタルはこの時期に「政権批判」を行ったのだろうか。
「暴走司令官」騒動の背景を分析していこう。
インタビューではなく私的な会話
「米アフガン戦略 不協和音 政権批判の司令官 更迭も」
6月24日付『朝日新聞』はこのような見出しで、この問題を大きく報じた。欧米各紙ともに「マクリスタル司令官が政権上層部を批判し、政権内部の亀裂の深さが明らかになった」という文脈でこの問題を報じた。
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2010-6-30 0:43
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「日帰り手術」で成長するインドベンチャー(インド発 Business Today)
「A day date with the surgeon」
インドでは、健康保険に加入しているのはごく一部の国民に限られるため、ほとんどのインド人にとって大病院での手術は高くつく。
また、当然のことながら大病院では軽症患者の手術を後回しにして、重症患者の手術を優先することが多い。そのため、ヘルニアや血管を縛って血行をとめる比較的簡単な手術でさえ、多くの患者が入院したまま治療の順番待ちを余儀なくされている。
こうした事態に着目し、デイケアセンターや小規模外科医院において軽症患者に対する手術を行うことを思いついたのが整形外科医のマヘシユ・レディ医師だ。
レディ医師は、米ベンチャーキャピタルのGTIグループから出資を受け、ノヴァ・メディカル・センターをインド南部のバンガロールに設立し、チェーン展開を始めた。
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2010-6-29 0:39
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機を逸した「元切り上げ」(時事深層)
中国が「人民元相場の弾力性強化」を発表、切り上げに動き始めた。インフレ懸念が高まる中、中央銀行と共産党の食い違いもささやかれる。11月に中間選挙を控えた米国から、さらなる切り上げ要求も予想される。
なぜこのタイミングなのか。
6月19日、中国の中央銀行である中国人民銀行は「人民元の為替形成メカニズムをさらに改革し、人民元相場の弾力性を強化する」との声明を発表した。米国からの有形無形の圧力をはねのけ続けてきた中国が、ついに人民元レートの柔軟化を決断したのだ。
人民銀行は2005年7月に対ドルで約2%の切り上げを発表し、管理変動相場制に移行。それを機に約2割の元高・ドル安となったものの、2008年秋の世界金融危機後は為替介入で事実上の固定相場制を維持してきた。
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2010-6-29 0:39
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現金貸さない消費者金融(時事深層)
チェコ発の消費者金融会社が中国で急成長している。低所得者向けに家電などの購入資金を無担保で貸し付ける。内需拡大を急ぐ中国政府も消費者向けローンの促進に動く。
家電量販店の携帯電話売り場で若者がため息をつく。お目当ての最新機種は1500元(約2万円)。どうしても欲しいが、買えば1カ月分の給料がすべてなくなる。すかさず店員が「分割払いなら今すぐ持って帰れますよ」と声をかける。割賦販売についての説明を受け、青年は購入を決断する。
今、中国全土でこうした光景が広がりつつある。仕掛けているのはチェコの大手金融グループ「PPF」(登記はオランダ)だ。傘下の消費者向け金融会社「ホームクレジット」が広東省深セン市に中国法人「捷信消費金融」を設立したのが2008年。
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2010-6-29 0:39
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サムスン幹部の半分は、「グローバル企業でない」?(コリアン・グローバル・カンパニー 〜韓国企業に学ぶな!)
FIFAワールドカップ南アフリカ大会も、決勝リーグが始まった。アジア勢では、日本と韓国が予選を突破することができた。残念ながら韓国はウルグアイに敗れ、ベスト8入りを逃した。後は日本の活躍にアジア各国からも注目が集まっている。
ただ、実は、日本と韓国ではプロサッカーリーグを支える社会システムが異なる。日本は、プロチームの下にユースなどを抱えるクラブのシステムが本格的に機能するようになったのは、Jリーグが発足した1993年頃になってからだ。以前から存在している大学、高校、中学などのサッカー部が、人材育成面ではいまだに非常に重要な役割を果たしている。
一方、韓国では、中学校や高等学校では、サッカー部の活動はあまり本格的に行われていない。
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2010-6-25 0:42
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母の強さが支えた娘の大学受験(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
2010年6月7日は中国の全国統一大学入試、“全国普通高等学校招生入学考試”(略称:“高考”)の初日であった。最初の試験科目は9時から始まる“語文(国語)”であり、受験生たちは緊張した表情で8時半頃にはそれぞれ指定された試験会場に続々と到着していた。
6月10日付の重慶市のポータルサイト“華龍網(CQNEWS NET)”は、その“高考”初日の6月7日に起こった不幸な事件の詳細を次のように報じた。
石段で、頭を鉄パイプが直撃
6月7日の朝8時30分、重慶市涪陵区実験中学の高校3年生である18歳の黄佳燕(こうかえん、以下“佳燕”)は、父親の黄涛(こうとう)が運転し、母親の冉紅霞(ぜんこうか)が同乗する自動車で“高考”の試験会場である“涪陵第五中学”に到着した。
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2010-6-25 0:42
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華麗なる雑誌「ヴァニティフェア」(茂木崇の「タイムズスクエアに魅せられて」)
月刊誌「ヴァニティフェア」のページをわくわくしながらめくるのは、私の月に一度のお楽しみである。
だが、日本には類例のない雑誌なので、この雑誌の魅力を語ろうとすると困難を覚えることが多い。一言でいえば総合雑誌なのだが、それでは何も説明したことにならない。
「ヴァニティフェア」2010年5月号
「ヴァニティフェア」にはラグジュアリアスなファッション広告がたくさん載っているが、ファッション雑誌ではない。美しくダイナミックな写真に目を奪われるが、記事もまた読み応えのある長文記事が並んでいる。しかも、金融危機についてのドキュメントを掲載する一方で、芸能ゴシップ記事も掲げている。
「ヴァニティフェア」はいかなる哲学のもとに生み出されているのか。
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2010-6-25 0:42
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ワールドカップに見る“メードインチャイナ”の限界(中国発 経済観察報)
「代工利潤率从30%降至2% 世界杯里的中国制造辺縁化曲線」
経済観察報記者 姜雷
「今年は利益率が本当に低い。商売にならないよ」
そう嘆くのは、広東省汕頭市の玩具メーカー、佳楽玩具で営業を担当している蔡野である。汕頭市澄海区は、プラスチック製玩具の世界最大級の生産地として知られ、大手から中小まで数百の工場がひしめく。サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で競技場に鳴り響いている「ブブゼラ*」は、実はその多くがここで作られている。
*南アフリカ発祥のスポーツ応援用のラッパ(チアホーン)。一般のチアホーンより大きく、大音響を発する。プラスチック製のブブゼラは、そのほとんどが中国で生産されている。
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2010-6-24 0:50
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インドに賭ける独ダイムラーのトラック事業(インド発 Business Today)
「Daimler's made for India mission」
今年2月の涼しいある朝4時。アジア最大と言われるインド南部チェンナイの青果市場に何百台ものトラックが積み荷を載せてやってきた。これは日常の風景だ。
だがその日はいつもと違った。独ダイムラーのドイツ人幹部3人がそこにいたのだ。彼らはインド人社員を通訳にして、トラック運転手たちの意見を熱心に聞いて回っていた。
衝撃を吸収するステアリングやエアバッグ、正面衝突しても緩衝材となって運転手の命を守るフロントにあるハニカムパネルについてどう思うかを聞くことで、彼らは運転手たちの安全に対する考え方をよく理解したようだ。
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2010-6-23 0:17
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家電ネット販売で風雲児に(時事深層)
中国ネット通販市場には「淘宝(タオバオ)」以外にも注目企業がひしめく。「本物」と「安さ」を売りに家電販売で急成長した京東商城。米ファンドから獲た巨額融資で、物流・サービス網も拡充する。
成長性の高さが注目を集める中国のインターネット通販市場。その代名詞とも言える最大手サイト「淘宝(タオバオ)」は、ヤフーと提携したことで日本での知名度も一気に高まった。ただ、今年の市場規模が5兆円を超えると予想されるこの市場には、多くの成長企業が存在する。家電販売で頭角を現した京東商城(チントンシャンチャン)はその代表格だ。
今やBtoCでは最大手
タオバオの柱はCtoC(個人対個人)取引で、ネット上での売買仲介で成長した。
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2010-6-22 0:08
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「婚活」ビジネス、どないでしょう?(熱い!インドビジネス実践講座 現地から日本から専門家がアドバイス)
インド駐在歴20年超を誇るコンサルタント、自称“インドマスター”の鈴木秀一先生のところに、これからインド進出を考えてあれこれ戦略を練るベンチャー企業の田島春男社長が相談にきました。前回の外食や小売りに続き、今回はサービス産業の可能性について話が広がります。現地ならではの街角情報が満載です。
登場人物:
・田島春男社長
:インド進出を切望する情熱あふれるベンチャー社長。大阪出身。腰が低く、追い風には乗りたいタイプ。
・鈴木秀一先生
:インド駐在歴20年を超える進出支援コンサルタント。自称“インドマスター”。
・インディラ先生
:経営マスター。豊富な知識量もさながらに、そこから無尽蔵のアイデアを生み出す美人カリスマ・コンサルタント。
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2010-6-18 1:41
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NY発! ビジネス最前線 米国初の洋上風力発電(時事深層)
米国初のオフショア風力発電にようやく認可が下りた。「景観を損なう」という富裕層の反対で9年間も塩漬けだった。先行する欧州や中国に対する追撃がいよいよ始まる。
元大統領ジョン・F・ケネディの弟で、46年間上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)を務めた故エドワード・ケネディ氏は、こと「オフショア(洋上)風力発電」に関しては頑強な抵抗勢力だった。
「米国初のオフショア風力発電所を米東海岸のコッド岬沖に建設したい」。米ケープウィンドが連邦・州政府に認可を申請したのが2001年のこと。だが、コッド岬は資産家が豪勢な別荘を構える全米有数の高級保養地。景観を損ねる、と住民は即座に反対に回った。
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2010-6-18 1:41
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『笑わないで、私の大学入試の作文は零点』(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
2010年の全国統一大学入試“全国普通高等学校招生入学考試”(略称:“高考”)は6月7日から9日まで3日間の日程で行われた。今年の“高考”の受験志願者数は全国で957万人となり、昨年より65万人減少した。ちなみに、地域別の受験志願者数は、北京が8万人強で昨年より2万人の減少、上海が6万6000人で過去10年の最低、広東省は61万5000人で初の減少に転じている。今年の合格者数は657万人となる予定で、当初の計画より増大されたのと同時に志願者数も減少したので、平均合格率は7%近く上昇することが予想されると言う。
何点取れるかは採点者の胸先三寸
“高考”の日程は、初日の6月7日が、午前(9時〜11時30分)の“語文(国語)”、午後(15時〜17時)の数学、2日目の8日は、午前の文科総合と理科総合の選択、午後の外国語であり、一般の受験生はこの2日間で終了した。
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2010-6-18 1:41
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賃上げだけが労働者の望みじゃない(中国発 経済観察報)
「后富士康時代的労資調査」
経済観察報記者 汪言安
6月9日午後5時25分、合肥統一企業*の正門の前には作業服を着た男性従業員たちが車座になってしゃがみ込み、煙草を吸いながら雑談に興じていた。同社は安徽省の省都、合肥市の経済開発区にある同市最大の台湾系企業である。
*台湾最大の食品・流通企業グループである統一企業の中国子会社の1つで、即席麺と飲料を生産している。
この時はちょうど、工場の2回目の休憩時間だった。工場の敷地内は禁煙なので、喫煙者はいったん外に出てまず煙草を吸い、それから食堂へ夕食を取りに行く。夕食後は再び生産ラインの持ち場に戻り、さらに4時間の残業が待っている。
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