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ニュース見出し
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2011-1-11 0:40
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石炭産地で“石炭不足”の不思議(中国発 経済観察報)
「煤荒真相」
経済観察報記者 于華鵬 温淑萍
今週の読みどころ(ミニ解説)
「中国発 経済観察報」はおかげさまで3年目を迎えました。本欄では現地紙ならではのディープな話題や、日本のメディアが伝えないニュースをセレクトしてお送りしていますが、「一読しただけでは要点がわかりにくい」とのご意見もいただいていました。そこで新年を機に、「今週の読みどころ」と題したミニ解説を併せてお届けします。
今週取り上げるのは、山西省や陝西省など中国内陸部の火力発電所で起きている「石炭不足」の話題です。石炭市場全体では需給バランスが取れているのに、これらの発電所では石炭在庫が払底し、大規模な停電のリスクが高まっています。
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2011-1-7 0:21
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中国5カ年計画、米中逆転の野望(時事深層)
日本を抜いて世界第2位の経済大国となった中国はどこまで高成長を維持できるか。2011年から始まる「第12次5カ年計画」では米中逆転に向けた政策を盛り込む。三菱商事、東芝、キヤノンそして日産自動車の中国事業トップの見方も踏まえ展望する。
2010年10月に開催された中国共産党中央委員会総会(5中総会)。同総会で中央軍事委員会の副主席に選ばれたことで習近平(シージンピン)氏は胡錦濤(フーチンタオ)国家主席の後継者の地位を確実なものにした。順調にいけば2012年の党大会で総書記に、2013年の全国人民代表大会(全人代)で国家主席に選出される見込みだ。
その習氏が2009年12月に来日した際、日本では天皇陛下との会見が特例で実現したことばかりが注目された。
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2011-1-7 0:21
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“蟻族”に続いて“鼠族”が出現(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
2010年12月17日、中国のネットメディアの多くが、「給与が低い大卒者、夜間のゴミ拾いで寒さに失神」という表題で次のような記事を掲載した:
2010年12月15日の夜11時頃、江蘇省南京市の鼓楼区を巡回していた同区の“城管行政執法大隊(都市公務執行大隊)”の趙隊員は、湖南路185号にある“招商銀行”の前を通り過ぎようとして銀行入口の門柱の陰に何かがいるのに気付いた。立ち止まって良く見ると、この寒空に薄着でメガネをかけた学生風の若い男が倒れていた。男の傍らにはずだ袋があり、その開いた口から中には飲料の空き缶やペットボトルが入っているのが見て取れた。
男はと見ると、顔面蒼白で唇を噛みしめている。
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2011-1-6 0:25
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「ブランド・チャイナ」に見る 日本浮上への7カ条()
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2011-1-5 0:07
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加藤嘉一の「脱中国論」現代中国を読み解く56のテーゼ()
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2011-1-5 0:07
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「現地化」に潜む落とし穴(金鋭のなぜ日本企業は中国で勝てないのか)
「金さん、やりましたよ。これでうちの会社も、やっと『本当の現地化』が実現しました」
ある日系企業の財務担当である日本人の方は興奮した様子で私に電話をかけてきました。「本当の現地化とはどういうことですか」と聞くと「ついに総経理が中国人になります。弊社では初の出来事です。中国に進出してから採用して、ずっと頑張ってきてくれたので、彼の努力にも報いることができます。私はうれしくて、うれしくて・・・」。
その方は興奮が冷めやらない様子でした。私も一緒に興奮し「それはよかったですね。ぜひ一度、ご挨拶をさせてください」とその時は電話を切りましたが、その後、予想もしない結果になるとは、想像もできませんでした。
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2011-1-5 0:07
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2011年の中国は歴史のターニングポイントに立つ(加藤嘉一の「脱中国論」現代中国を読み解く56のテーゼ)
一つの時代が終わった。
我々外部の人間が中国を観察するとき、2008年2010年はセットで認識しなければならない。北京五輪、建国60周年パレード、上海万博、広州アジア大会。「国威発揚」を目的としたナショナルイベントが密集した時期だった。
安定第一、効率第二、公平第三、人権第四。
リベラル派の知識人たちは「この3年間で中国は正真正銘の警察国家になってしまった」とため息をつく。彼らは、中国には、グローバルスタンダードで振る舞い、法治主義と民主化を掲げる以外に道はないと主張してきた。
中国政府はナショナルイベントを円満に成功させるために、あの手この手を使って、国内で噴出すあらゆる不安要素を揉み消そうとした。
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2010-12-28 0:02
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日本企業によるモンゴル投資に手応えあり!(「モンゴルと日本」懸ける!駆ける!賭ける!)
民主化から20年を迎えようとしているモンゴルでは、今、世界最大レベルの鉱山や炭田の開発が次々と始まっている。
一橋大学で学び、ユニクロのカシミヤプロジェクトを発案した経歴を持つバットサイハン・バータル・ジャミチョイ氏(以下、バット氏)は、2003年に母国モンゴルへ帰国して財閥や企業でその手腕を発揮。現在は鉱山開発に沸くモンゴルで、その関連分野の企業を対象としたモンゴル初のPE(プライベート・エクイティ)ファンドを立ち上げようと奔走している。
また、モンゴルのトップ企業から成る経済団体「CEOクラブ」の代表も務めている。そんなバット氏の活動を通じて、資源立国として世界の注目を集めるモンゴルの現況をお届けする。
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2010-12-28 0:02
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強烈な成功体験がアダになる(金鋭のなぜ日本企業は中国で勝てないのか)
「最近、会議に出るのも、社員と話すもおっくうで・・・。社員が何を考えているのか、どうしたいのか、どんどん分からなくなってきてしまいました」
その日系企業の総経理(社長)は、見ているこちらが気の毒になるぐらい落ち込み、どんどん小声になって行きました。「いったいどうしたのですか。1年前はあんなに元気に中国事業のことを話していたじゃないですか」。私は元気づけるように話を続けました。
活力に満ちていた1年前
その会社はネット系の事業を営んでおり、著しい成長を続ける市場を取り込もうと中国に進出しました。日本でも急成長しており、30代の若い総経理は会社の命運をかけて送り込まれたエース級の人材です。
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2010-12-28 0:02
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韓流人気ドラマのロケ誘致した鳥取県(コリアン・グローバル・カンパニー 〜韓国企業に学ぶな!)
2010年は、良くも悪くも韓国がこれまでになく世界から注目された年だったといえよう。ソウルで開催したG20の成功、韓国-EUのFTAや韓-米のFTAの締結、バンクーバー冬季五輪やサッカーワールドカップなどスポーツでの活躍は脚光を浴びた。
一方、北朝鮮の相次ぐ挑発により韓国と北朝鮮の関係は混迷を極めており、韓国の政治のみならず、経済や社会に対しても世界が不安視された。いわゆる、南北関係が大きく揺れた1年だったともいえる。
2010年1月の時点では、韓国の玄仁沢(ヒョン・インテク)統一部長官が、「北朝鮮核問題の解決や南北関係発展の重要な転換点を迎えるだろう」と述べ、年内には李明博(イ・ミョンバク)大統領と金正日(キム・ジョンイル)総書記との南北首脳会談が実現するのではないかとまで噂されたほどだった。
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2010-12-28 0:02
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ウェブ2.0のオープンな世界は終焉するのか?(Tech MomのNew Wave from Silicon Valley)
今年も残りわずかとなった。ここ数年、「ユーチューブの年」「フェースブックの年」「ツイッターの年」といったように、影響力の大きいネット企業が毎年1社ずつのペースで登場していたが、今年はそれがない。
前半はソーシャルゲームのジンガ、後半はネット・クーポンのグルーポンの名前が挙がり、ほかにも話題のベンチャーは多いが、上記の3社に比べると小粒である。
ツイッターの共同創業者で会長のジャック・ドーセイ(写真:海部美知)
グルーポンの共同創業者でCEO(最高経営責任者)のアンドリュー・メイソン(写真:海部美知)
ここシリコンバレーを中心とするネット産業が来年以降にどのような方向へ進んでいくのか。
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2010-12-28 0:02
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各地で増殖中「和僑」の覚悟(谷口徹也の「北緯22度通信」)
華僑がいるなら、「和僑」がいたっていいじゃないか。日本を飛び出し、海外で腰を据えて仕事、生活をしようと考える人たちのボランティア組織が「和僑会」だ。3年前に香港で発足した和僑会は、北京、上海といった中華圏だけでなく、シンガポールやタイ、そして日本国内にも支部的な組織があり、ネットワークを広げている。
その1つである上海和僑会で会長を務めているのが、ラーメン店「よってこや」などを現地で展開している藤岡久士氏(38歳)だ。日本で「よってこや」や「大阪王将」をチェーン展開するイートアンド(大阪市、文野直樹社長)の出資を受けて2004年に上海で独立、起業した。
「日本人同士で信頼のおけるネットワークができれば、すごい力になる」と語る藤岡氏に、現在の活動や今後の展望を聞いた。
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2010-12-28 0:02
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サムスングループ、3代目の時代に突入(韓国発 毎経エコノミー)
サムスングループは、このほど社長クラスの大規模な人事を断行した。サムスン電子の李健煕(イ・ゴンヒ)会長(68)の長男である李在鎔(イ・ジェヨン)副社長(42)を同社の社長に昇格させた。同時に李会長の長女で、ホテル新羅とエバーランドの専務を務める李富真(イ・ブジン)氏を両社の社長に昇格させた。このほかグループでは、副会長に2人が昇格、9人が社長に昇格、7人を系列の別会社の役員に配置を転換する、という人事も併せて発表した。
李在鎔副社長と李富真専務の高速昇進は、予想されていた人事とはいえ、サムスングループが3代目による経営の時代に突入したということを意味する。
サムスン電子の崔志成(チェ・ジソン)社長は同社の副会長に昇格。
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2010-12-28 0:02
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CIA長官「暴露された機密情報の影響を調べよ」(シークレット・ファイル 〜ウィキリークスの機密文書)
内部告発サイト「ウィキリークス」が世界を震撼させている。世界中の米大使館や領事館からワシントンに送られた外交機密文書が暴露され、米国政府が本音で何を考えているのか、どのような情報をどのように分析し、どのような外交を展開していたのか、その外交の「手の内」が明らかになってしまったのである。
米国政府はウィキリークスに対する国際的な包囲網を形成して圧力をかけ、創設者のジュリアン・アサンジは2010年12月7日に英国で逮捕。各国政府や民間企業がウィキリークスの「締め出し」に躍起になる中、ウィキリークスを支持するネットの「反乱勢力」が世界規模でサイバー攻撃を仕掛け、世界で初めて本格的な「インターネット戦争」が展開されている。
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2010-12-27 0:09
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劉暁波のノーベル平和賞をめぐるネット上の攻防(後編)(中国の対日外交を読み解く:カギは「網民」の民意)
(前回から読む)
では中国政府はなぜ、ここまで「08憲章」を恐れるのか。
なぜ、ここまでノーベル平和賞を否定するのだろう。
それを分析するために、「08憲章」の正体とその経過を見てみよう(関連情報)。
「08憲章」とは何か
まず、なぜ「08憲章」という名称が付いているかというと、2008年にネット公開したからである。正式には「零八憲章」だが、ここでは便宜のため「08憲章」で統一することとする。発布の日付は2008年12月10日。しかし起草者が、身の危険が迫っていることを予感しただけでなく、発表自体も危ぶんだため、前日の9日に公開した。その懸念は的中した。中国政府は、劉暁波を8日に拘束し、その翌日から彼の家を厳重な監視下に置いた。
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2010-12-27 0:09
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「ジーンズの村」を流れる“黒い川”(中国発 経済観察報)
「グ超標128倍“牛仔之郷”的汚染困局」
経済観察報記者 呉ウェイティン
「ジーンズの村」として有名な広東省増城市の新塘鎮が、中国中のメディアの注目を集めている。原因は産業の発展ぶりでも洒落たファッションでもない。深刻な環境汚染だ。
国際的な環境保護団体のグリーンピースは最近、新塘鎮の河川が重度に汚染されているという報告書を公表した。グリーンピースが新塘鎮で採取した3つの汚泥のサンプルからは、鉛、銅、カドミウムなど、いずれも中国の環境基準を超える濃度の重金属が検出された。そのうち1つのサンプルには、基準の128倍ものカドミウムが含まれていた。
同じ報告書で、グリーンピースは「下着の村」として名高い広東省汕頭市の谷饒鎮でも汚染が深刻だと名指しした。
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2010-12-24 0:09
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地震がないはずの韓国で大きな地震が増えている(日本と韓国の交差点)
日本での地震初体験話で盛り上がる
韓国でも自然災害は例外ではなく、猛暑の後の大雨で家が崩れたりする災害が発生した。ただし、地震の発生回数が増えているというが、体感できるほどの揺れは2005年と2007年の地震しかない。それも、一部の地域だけだった。そのせいか、韓国人が日本に来て期待してしまう体験といえば、地震である。
日本人は地震が発生しても、「あ〜なんか揺れてるね〜」ぐらいで平気でいる。なのに、韓国のマスコミは「東京南部海底で震度○.○度の地震発生! 東京都内の建物が揺れた! 韓国への津波影響は!」と大きく報道する。以前、九州で大きな地震が発生した際に、釜山地域で少し揺れを感じたことがあったからだ。
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2010-12-22 0:04
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インドの農業を微生物が救う!?(インド発 Business Today)
「The friendly fungus」
その微生物は単体だと、顕微鏡を使わないと見ることができない。大きさは髪の毛の直径ほどだ。植物の根にコロニーを形成する性質を持っていることから「mycorrhiza(菌根)」という名が与えられている。「mycorrhiza」はギリシャ語で真菌と根を意味する。化学肥料や農薬の大量使用によって痛めつけられたインドの土地で、この菌根が再び増殖できるかどうか? 今や10億人を超えたインド国民の食料安全保障が、これにかかっている。
菌根コロニーは、植物の根が、水やミネラルをより多く吸収するのを助ける。そして一部の栄養素を、植物が必要とする可溶型に変える。
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2010-12-21 2:39
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人材特性が156項目で赤裸々に(うちのエースはアジア人)
人材コンサルティング会社、オリエスシェアードサービスが日本企業向けに販売している従業員の心理テスト「ハリソン・アセスメンツ(HA)」が注目を集めている。新興国人材の採用や昇格の判断基準として、世界的な大企業で数多く採用されており、信頼性が高いとされるからだ。
オリエスの横田大伸社長に、科学的分析ツールを使った新興国人材評価の重要性について聞いた。
(聞き手は佐藤紀泰=日経ビジネス編集委員)
ハリソン・アセスメンツとはどのようなテストなのでしょうか。
オリエスシェアードサービスの横田大伸社長
横田 米マクドナルドや米ジョンソン・エンド・ジョンソンなど米国の大企業が採用している従業員の心理テストです。
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2010-12-21 2:39
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「社長が大車輪の活躍」は正しいのか(金鋭のなぜ日本企業は中国で勝てないのか)
「最近、社員とたくさん話をしていますか」。進出したばかりのある日系企業の総経理(社長)に尋ねました。
進出前に経営や採用についての相談を受け、いろいろとアドバイスをさせていただいた会社です。中国現地法人の設立から数カ月が経ち、久しぶりにお会いして最近の状況を聞きたいと思って訪問しました。総経理の答えはこうでした。
「いやー金さん、忙しすぎて社員と話す時間は取れていないですね。日本の本社とのやりとりは大変だし、財務も見ないといけない、立ち上げたばかりだから営業も自分でやっているでしょう。まだ採用もしていて面接も全部やっているからね。それから広告企画もですよ。時間はいくらあっても足りません」
私は冗談交じりに「肝心の『総経理の仕事』をする時間がないんじゃないですか」と聞き返しました。
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