発行日時 |
ニュース見出し
|
2011-5-16 0:00
|
「記者160万人革命」〜フェイスブックで報道が変わる(アメリカから見る未来)
アメリカの報道機関で、ソーシャルメディアを利用し、読者・視聴者との双方向性のコミュニケーションを用いた「ソーシャルジャーナリズム」の動きが加速化している。メディアの新たな基盤として急速に拡大しているのがフェイスブックだ。
5億人のユーザー数を抱える世界最大のソーシャルネットワーキングサイトは、メディアにとっても読者獲得の場として大変魅力的だ。しかし、理由はそれだけにとどまらない。
ツイッターはその速報性を武器に報道機関で活用されてきたが、140字という字数制限の縛りの中で情報を発信せざるをえない。だが、フェイスブックでは文字制限もなく、写真や動画を掲載しながら報道機関の資源を最大限に生かすことができる。
|
2011-5-13 0:00
|
中国の「原発安全神話」に温家宝首相が「待った!」(中国の対日外交を読み解く:カギは「網民」の民意)
福島原発事故が起きるとすぐに、3月12日付の『人民網』(『人民日報』の電子版)は中国中央行政省庁の一つである環境保護部(部は日本の行政省庁の「省」に相当)の張力軍副部長(部長は大臣)のメッセージを載せた。彼は、中国で現在稼働中の13基の原発装置はすべて正常に運行しており、安全である。モニタリングの結果、13基の放射性物質放出量は、国際及び国内基準と比べてはるかに低い。運行状況は安全で非常に良好である。
と、中国原発の安全性を強調した。
また3月14日、『新華社』は中核公司(中核集団)の徐継・首席に取材し、次のコメントを掲載した。我が国の核安全基準はIAEA(国際原子力機関)による最新の研究成果を採用しており、原子力発電所建設と運行を安全にコントロールすることができる。
|
2011-5-13 0:00
|
電力・ガス、5年間で3300億ドルの投資見込む(日本企業が狙うならこの分野! 巨大市場インドへの道)
「電力の安定供給」が課題として浮上した震災後の日本。電力の需給ギャップに悩むインドでは、何が課題となっているのか、電力供給の実情と照らし合わせ、日本企業の進む道を考える。
【現地ルポ編】
「安定的な電力供給」とは、相対的な言葉である。筆者は、インド滞在中に多くの工業団地の視察を行った。出迎えてくれた工業団地の担当者は、「我が工業団地の電力供給は非常に安定している。安心して進出してほしい」と口を揃える。
そこで、「どれくらいの『計画停電(Scheduled Blackout)』があるのか?」と水を向けると、「週に1日、電気が来ない日がある」という返答がくることが多い。例えば、商都ムンバイを擁するマハーラシュトラ州では、ほとんどの工業団地で週1回、12〜24時間の停電が発生する。
|
2011-5-13 0:00
|
生命を脅かす食品安全の「三大病症」(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
2011年4月20日、中国政府国務院弁公室は、「食品の違法添加行為を厳しく取り締まり、食品添加剤の監督管理を適切に強化することに関する通知」を公布した。中国では従来から食品への非食用物質の添加や食品添加剤の乱用、禁止されている薬物・物質の家畜の飼料や飲料水および水産養殖への使用が問題となっていたが、今年に入って違法な食品による中毒や摘発が増大し、国産食品に対する国民の信頼度が低下し、不満が高まり、大きな社会問題となっている。このため、中国政府は食品添加物に対する取締りの強化を明確に打ち出すことが必要となったのである。
その翌日の21日には北京で、父親が路傍の屋台で買ったフライド・チキンを帰宅後に1歳半の娘に食べさせたところ、娘が30分後にチアノーゼ症状を発し、病院に運ばれてから1時間後に死亡する事件が発生した。
|
2011-5-12 0:00
|
ビンラディンは“タレント政治家”だった(大竹剛のロンドン万華鏡)
5月1日、米オバマ政権が国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者を殺害した。ビンラディン容疑者は米同時多発テロ事件「9・11」の首謀者とされ、米国が進めてきた「対テロ戦争」の最大の標的だった。
反米を掲げたビンラディン容疑者は、一時はアラブ諸国などのイスラム圏で一部の若者から共感を集めたこともあった。今回のビンラディン容疑者の殺害は、民主化運動が広がるアラブ諸国にどのような影響を及ぼすのか。中東情勢に詳しい東京大学先端科学技術研究センターの池内恵准教授に話を聞いた。
(聞き手は大竹剛=日経ビジネスロンドン支局)
そもそも「ウサマ・ビンラディン」とは何者で、アラブ諸国ではどのような存在だったのか。
|
2011-5-12 0:00
|
儒教の教えだけでは解決できない韓国の高齢化社会の課題(日本と韓国の交差点)
韓国の5月は「家庭の月」と呼ばれる。5日は子供の日、8日はオボイの日(オボイは父母の意味)、第3月曜日は成人の日(9日)、15日は先生の日、21日は夫婦の日と、家族行事が多い。このため、外食やプレゼントで支出が増え、1年のうちで最もお金がかかる月でもある。
2011年は、公休日であるお釈迦様誕生日が5月10日火曜日であるため(韓国では12月25日のクリスマスと旧暦4月8日のお釈迦様誕生日が公休日である)、金曜と月曜を休めば5日の子供の日から10日まで連休になる。韓国には、お正月とお盆以外は連休がない。振替休日もない。めったにない連休ということで、4日から高速道路は大渋滞。海外旅行に出かける人も増えた。
|
2011-5-12 0:00
|
中国版ツイッターの「新浪微博」が中国を変える(加藤嘉一の「脱中国論」現代中国を読み解く56のテーゼ)
2010年10月29日深夜、筆者は、広東省の南端、香港への入り口である深圳市にいた。何人かの仲間とグランドハイアットホテルの最上階にあるバーで、ウォッカを飲みまくっていた。
数時間前、『新週刊(New Weekly Magazine)』中国で最も影響力のある週刊誌が「時代の騎士」を発表したばかりであった。同賞は、中国社会の長期的発展に知識・文化面で貢献した10人に贈る国民栄誉賞である。新週刊が毎年実施している。各界の著名人、専門家の推薦、そして国民投票によって受賞者を選ぶ。幸い、筆者も受賞することができた。
中国における筆者の活動を、日ごろから見守ってくれている文化人、企業家、ジャーナリストたちがいる。
|
2011-5-11 0:00
|
「え、日本人? 体に放射能がくっついてるだろ?」(中国の対日外交を読み解く:カギは「網民」の民意)
2011年4月24日、天津飛行場のタクシー乗り場はいやに混んでいた。この日は成田空港から天津への直行便がなかったので、大連から国内便を使って天津に着いた。そのためか、並んでいる客は中国人ばかりだった。40人ほどの乗客が、まともに列を作ることなく、お団子のようにひしめき合っている。それに対して、タクシーは1台しか来ていない。それも大量の荷物を積み込むと、よたよた揺れるようにタクシー乗り場を去っていった。
さて、どうしたものかと迷っていると、1人の屈強な男が近づいてきた。
「どこまで行くんだい?」
「河東区にある世嘉ホテルまで」
「ああ、知ってる。でも、3人もいて、荷物もこんなに多いんじゃ、大きい車を使うしかないなぁ。
|
2011-5-11 0:00
|
大震災で目覚める“日台民間外交力”(中国新聞趣聞〜チャイナ・ゴシップス)
ゴールデン・ウィークに、元台湾人で今は日本国籍を取得した評論家の金美齢さんと台湾に行ってきた。
台湾の人々は東日本大震災後に巨額の義援金(4月27日の段階で157億円相当)を贈ってくれた。お礼の気持ちを示しに、台湾旅行に行って、お金を落としてきましょうよ、と誘われたのだった。4月27日は民進党の総統候補として蔡英文主席が決定したばかりで、台湾初の女性相当候補の評判を肌で感じるにもいい機会だと思って二つ返事でご一緒することにした。
27日から台北入りした金さんと5月2日に台北のホテルで落ち合った。しかし、そのとき金さんは少々怒りを隠せない表情でいた。何ごとかと聞くと、一部の日本の新聞を示して「これよ!」と天を仰いだ。
|
2011-5-10 0:00
|
電力不足解消のカギを握る「スマート」と「超電導スーパーステーション」(Tech MomのNew Wave from Silicon Valley)
今回もシリコンバレーを中心とするアメリカの「電力問題への挑戦」についてリポートする。
前回は、日本で東京電力・福島第1原子力発電所の事故によって深刻な電力不足が生じ、太陽光などの代替エネルギーに対する関心が高まっていることから、アメリカの代替エネルギーによる発電の実情について、シリコンバレーのクリーンテック・ベンチャー・コンサルタント、Cando Advisorsの安藤千春さんと阪口幸雄さん(ブログはこちら)の2人に解説していただいた。後編となる今回は、電力不足解消のもう1つのカギを握る送電・節電技術の現状について、引き続きお2人に聞く。
2000年のことだ。筆者の住むカリフォルニア州で電気が大量に不足する「電力危機」が起き、日本でもすっかりおなじみになった輪番停電(rolling blackout)が実施された。
|
2011-5-9 0:00
|
金融危機から学ばない世界(時事深層)
戦後の世界経済をつぶさに見てきた元FRB議長のボルカー氏と投資家ソロス氏。金融危機を経た世界が何を学び、どこへ向かおうとしているのか2人が討論した。だが、大手金融機関の「大きすぎて潰せない」問題を含め、大きな進展はないようだ。
ドルを基軸通貨とする戦後の国際通貨体制の枠組みを決めたブレトンウッズ協定ーー。その名は、第2次大戦末期の1944年7月、連合国を中心とする45 カ国の代表が米ニューハンプシャー州東部のリゾート地、ブレトンウッズに集まり、議論を重ね、同協定の締結に至ったことに由来する。
その議論が展開されたブレトンウッズの同じホテルに4月8〜10日、世界の著名な経済学者や政策立案者ら約300人が集まり、「危機と体制刷新:岐路に立つ国際政治経済学」をテーマに国際会議が開かれた。
|
2011-5-9 0:00
|
厳しい財政規律、少ない借金(知られざる韓国経済)
韓国の財政を見ると健全の一言に尽きます。まず国家債務について見てみましょう。国家債務は2009年に360兆ウォンであり、GDP比では33.8%です(図1)。国家債務の対GDP比は1990年代前半には10%を切っていたことを考えると、最近は増加傾向にあることは否めませんが、いまだにOECD諸国の中でも3番目に低い水準です。
さらに韓国の国家債務を見る際には、債務の54%(※1)に相当する額が、融資資金などの対応資産がある金融性債務であることを忘れてはなりません。金融性債務としては大きく2つが挙げられます。一つは外国為替市場の安定のための債務(主に外貨平準債)、もう一つは低所得者の住居安定のための債務(主に国民住宅債)です。
|
2011-5-9 0:00
|
奇怪なビンラディン掃討作戦、「ジェロニモ」で崩壊に向かう米国の戦略(オバマと戦争)
5月1日、バラク・オバマ米大統領がホワイトハウスで緊急声明を発表し、国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディンを殺害したことを明らかにした。米軍の特殊部隊のチームを主権国家であるパキスタンの首都イスラマバードの近郊に送り込み、ビンラディン及びその側近たち数名を殺害したというのである。
謀略渦巻く国際政治の世界をウォッチしている者にとっても、これほど奇怪な事件に出会うのは珍しい。ビンラディン殺害作戦の細部や同氏の隠れ家を発見するに至ったインテリジェンスなど、この事件の詳細についてはいまだ不明な部分が多く、米政府の公式発表も後に訂正されているため、現時点で明らかになっている情報のみを鵜呑みにするのには十分注意が必要である。
|
2011-5-9 0:00
|
酷評と熱視線浴び新生AOLが買収攻勢(水野博泰の「話題潜行」from NY)
AOLというネット企業をご記憶だろうか。1985年創業のパソコン通信会社が90年代のインターネットブームに乗って急成長。97年にコンピュサーブを、98年にネットスケープコミュニケーションズを、2001年にはタイム・ワーナーを約1800億ドル(当時の為替レートで約2兆円)で買収してAOLタイム・ワーナーとなった、あのAOLだ。新興が老舗をのみ込む「世紀の大合併」と騒がれたが、直後にネットバブルが崩壊し、合併効果を出せないまま業績は低迷。2009年12月に合併は解消され、AOLは単独企業に戻りニューヨーク証券取引所に上場していた。
総合コンテンツ企業への転換を急ぐAOLのホームページ
驚愕のハフィントンポスト買収
そのAOLが最近、米メディア業界で話題を振りまいている。
|
2011-5-6 0:00
|
クルマではねた女性を証拠隠滅のために殺害(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
その事件は陝西省の省都・西安市で、2010年10月20日の夜11時頃発生した。同夜、西安音楽大学3年生である“薬家鑫”はワインレッドの愛車「シボレー・クルーズ」<注1>を運転して、市中心から南西の郊外にある西安外国語大学長安校区へガールフレンドに会いに行き、食事を楽しんだ後に彼女と別れて西安市内へ戻ろうとしていた。
車が西北大学長安校区を囲む西側の塀に沿った翰林路と学府大道の交差点にさしかかると、道路は漆黒の闇に包まれた。ほかに走っている車はないと考えた薬家鑫は車の速度を上げたが、音楽CDを入れ替えようとカーステレオに目を向けた途端、フロント部分の右側に衝撃があり、車線の歩道寄りを同方向に走っていた女性の乗る電動自転車をはね飛ばした。
|
2011-5-6 0:00
|
「政治的津波」は国を根こそぎ奪い去る(中国新聞趣聞〜チャイナ・ゴシップス)
東日本大震災発生から49日目の4月29日、ダライ・ラマ14世が東京・護国寺で震災犠牲者のための法要を行った。
私はその日、別のチャリティ・イベントに出席することになっており、法要には行けなかったが、友人の中国語翻訳家の水野衛子さんと作家の茅野裕城子さんが参列するというので、後でリポートを聞かせてとお願いした。水野さんによれば、チベット語で読経し、英語で法話を行った。その法話の内容は既に、日本語の全訳がネットに流れている。
その励ましの言葉には、心打たれた。
「私たちチベット人は国を失った困難な状況で自分を高めることができました。日本の皆さまは第2次世界大戦で非常に多くの損害を受け、国土も多く破壊されました。
|
2011-5-2 0:00
|
党・政府の大学への干渉が深刻化(加藤嘉一の「脱中国論」現代中国を読み解く56のテーゼ)
4月15〜24日にかけて、筆者は中国の5都市広州、深圳、上海、南京、北京を回った。大学、メディア、政府、企業、書店などで、10日の間に合計30回の講演を行った。すべてのスケジュールを無事にこなし、現在は、北京の自室で本コラムを執筆している。
講演の内容は、一貫して「日本の震災をどう見るか、何を教訓とするか」であった。大地震が発生した3月11日、筆者は東京にいた。1カ月が過ぎた4月11日から数日間、被災地を自らの足で歩いた。日本人として、この美しい国土をこれからどう立て直すべきか? 日本再生への切り札は何なのか? じっくり考えた。その過程を中国の国民に伝え、国際交流を通じて、海外からの英知を集結させようと、心がけた。
|
2011-4-27 0:00
|
消えた観光客、「安全宣言」はいつ(時事深層)
「日本全体が、放射能に汚染されている」。海外に広がる風評が、日本の観光業界に壊滅的な打撃を与えている。日本全国の観光地から、まず日本政府による“安全宣言”を求める声が上がっている。
「このまま先が見えなければ、雇用調整が必要になる。福島から遠く離れた四国まで、なぜこんなことになるのか」
道後温泉旅館協同組合の後藤雅俊氏は、そう言って何度もため息をつく。
2010年、道後温泉は多くの観光客で賑わった。観光客の数は前年比4%増。松山市を舞台とするNHKドラマ「坂の上の雲」が人気を博し、外国人観光客の誘致にも積極的に取り組んだ成果だ。
ソウル便、上海便の松山空港就航により、中国や韓国を中心とする外国人観光客は増加傾向にあった。
|
2011-4-27 0:00
|
「さよならスポティファイ」で違法コピーが再び氾濫?(大竹剛のロンドン万華鏡)
「さようなら、スポティファイ。知り合えてよかった。また違法音楽コピーの世界に戻ることにするよ」
「文句を言うのはやめろよ。タダで何でもゲットできるわけじゃないんだから」
4月14日、欧州でクラウド型音楽配信サービスとして注目を集めてきた「スポティファイ」が、サービス内容の変更を発表した。それに対し、ユーザーの間で論争が巻き起こっている。ダニエル・エクCEO(最高経営責任者)が同社のブログに掲載した発表文には、6日間で約6000件(この記事の執筆時点)のコメントが寄せられた。その中身は賛否両論で、冒頭のコメントは発表直後に掲載されたものだ。
無料サービスの制限強化に不満続出
プレミアム会員(月額9.99ポンド)になれば、iPhoneなどのスマートフォンでも利用できる
スポティファイでは、ユーザーは基本的に、音楽をパソコンやスマートフォンに蓄積しない。
|
2011-4-27 0:00
|
地震の原因は「石原都知事の核実験」?(中国新聞趣聞〜チャイナ・ゴシップス)
「香港のネットのニュースサイトでは、東日本大震災は『スーパーフルムーン』のせいだって書いてあったわよ」と、香港在住の日本人の友人が言った。
東日本大震災発生から8日経った3月19日は、月が19年ぶりに地球に大接近する日。その引力の関係で地震が起きたのだ、津波が大きかったのだ、といった言説が流布していたのは知っていた。しかし彼女が続けていった言葉にはのけぞった。「それで、地震の後にたくさんのUFOが出現したって。宇宙人がオバマ大統領と交信したとか。UFOの写真まで載せてあった」。
「本当にUFOの写真?」「ううん、よくみると、ヘリコプターだった」。そう言って彼女は笑ったけれども、今回の東日本大震災にからんで、中国で流れたデマ、風評の多さには本当にびっくりしてしまう。
|
広告
|
広告
|