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ニュース見出し
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2011-6-13 0:00
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今どきの子どもが発揮するリーダーシップとは?(軽井沢にアジアのための全寮制高校を作ります!)
2013年、軽井沢に日本とアジアをはじめとする世界各国の子供が生活を共にする全寮制の高校を作る。これは、アジア、そして日本の未来のための礎をつくろうという教育プロジェクトである。軽井沢インターナショナルスクール設立準備財団代表理事の小林りん氏が、仲間たちと共に、「ゼロから学校をつくる」取り組みを追っていく。
開校に向けて、昨年に引き続き、今年もサマースクールを実施する。4月20日に締め切ったエントリーでは、定員数の倍近い応募者がいた。一体どのような子供たちが日本で行われるサマースクールに関心を示しているのか。
第1回「サマースクールで子供たちに教えられました」から読む
第2回「学校って、どうやって設立するのでしょう?」から読む
第3回「恵まれた環境に感謝、そして社会に恩返ししたい」から読む
第4回「学校設立は、リーダー選びから始まる」から読む
第5回「自分の得意を活かせる人材を育てたい」から読む
第6回「米名門高校の校長が『教師を送りたい』と言った」から読む
第7回「フェイスブック創業者が受けた授業をやります! 」から読む
第8回「“悪い風評”があっても、日本で学びたい子供たちがいる」から読む
軽井沢インターナショナルスクール設立準備財団が開催するサマースクールは、今年で2回目となる。
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2011-6-13 0:00
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先進国と途上国、中国が持つ2つの顔(アジア太平洋「三人行」 日中関係を語り尽くす)
アジア太平洋「三人行」の第2回目は、アジア開発銀行研究所(ADBI)の河合正弘所長においでいただいた。河合氏は、東京大学教授、世界銀行東アジア地域チーフエコノミスト、財務省副財務官という要職を歴任されて現在はアジア全域にわたるシンクタンクのリーダーとして活躍されている。
まずは、河合氏と中国との関わりについてお聞きした。
アジア開発銀行研究所(ADBI)の河合正弘所長
「大学生時代の1960年代後半は、文化大革命が起きていました。私自身も毛沢東の思想や中国に興味を持ちました。第2外国語として中国語を選択し、毛沢東語録を読み込み、中国の歌や京劇を学んだものです。次に中国と関わりを持った大きな機会は、1980年代後半か1990年前後に北京の人民大学で講演したことです。
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2011-6-13 0:00
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「恩義を返される国」が揺らいでいる(ODA削減でいいのか日本)
東日本大震災のニュースは、大きな衝撃波となって世界を駆け回った。そして世界の反応も迅速だった。彼らは次々と救援隊を派遣し、多額の義援金や激励のメッセージを届けてくれた。その数は135カ国以上に達した。
そのうちの少なくとも100カ国以上はアジア、アフリカ、中南米の国々で、日本が半世紀にわたって国の発展に必要な経済・社会基盤整備などの「国造り協力」や、行政、教育、産業人材といった幅広い「人造り協力」をODA(政府開発援助)で支援してきた国々であった。
ブータンで有名な「ダショー西岡」
多くのメッセージには日本への「恩義を返す」という文言があった。改めて、「恩義」はまさに世界共通の価値観であるとの認識を深めた。
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2011-6-13 0:00
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フクシマは“宝の山”(大竹剛のロンドン万華鏡)
日本に派遣された国際原子力機関(IAEA)の福島第1原子力発電所の事故調査団が6月1日、報告書を発表した。その内容に違和感を覚えたのは私だけだろうか。日本政府や東京電力、原子力安全・保安院の事故後の対応を、高く評価しているからだ。
今回の調査は、“フクシマ”の教訓を世界で共有することが目的で、最終報告書は6月下旬に発表される。暫定版が示す調査団が発見した事実や教訓は、日本を評価する3項目から始まる。
まず、調査団への情報提供が“極めてオープンだった”と評価。事故現場の対応も“模範的”で、“高度で専門的な後方支援体制に大いに支えられている”とある。住民避難など国民保護のための政府の対応も“見事に極めて良く組織立っている”と称賛する。
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2011-6-10 0:00
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自ら包丁で「腹部切開手術」の結末(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
2011年5月8日は「母の日」であった。その夜遅く、重慶市九龍坡区石坪橋にある“五一新村”の集合住宅27号棟の31号室に住む“曹雲輝”は、妻の“呉遠碧”から言われて、同じ27号棟にある息子の“曹長城”の家でくつろいでいた。
日付が9日に変わった午前零時過ぎに、曹雲輝は同じ集合住宅の1階に住む妻の弟が「急いで自分の部屋へ戻れ」と切羽詰まった声で叫ぶのを聞いて、慌てて自室に駆け戻った。曹雲輝が自室のドアを開けて部屋に入ると、目の前に妻が気を失ってベッドに横たわっていた。呉遠碧の腹部は大きく切り裂かれ、流れ出た血潮で真っ赤に染まった切り口からは腸もはみ出していた。ベッドから床まで辺り一面は黄色い体液にまみれていた。
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2011-6-10 0:00
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未開発市場の規模はなんと4億4000万人(日本企業が狙うならこの分野! 巨大市場インドへの道)
日本でも今後の成長産業として位置づけられるヘルスケア産業。11億人の民を抱えるインドの実態はどうなっているのか。現地で実際に足を運び収集した生の声をお伝えする。見えてきたのは、所得によって大きく異なるインドのヘルスケア事情である。
【現地ルポ編】
インド西部の都市、ムンバイ郊外のとある住宅地にA氏の住むマンションはあった。当然ながらガードマンがマンションゲートを管理している。
質の高い医療を求める富裕層
中に入ると、マンションの住人専用のプールがある。訪れたのは冬だったので利用している人はいなかったが、水はきれいでゴミも浮いていなかった。
小さな町工場を経営しているというA氏は、聞くと年収100万ルピー(約180万円)ほど。
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2011-6-10 0:00
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グーグルとソニーを悩ませる意外な共通点(Tech MomのNew Wave from Silicon Valley)
5月10日から2日間、サンフランシスコで米グーグルのイベント「Google I/O 2011」が開催された。これは、グーグルのウェブブラウザーである「Chrome(クローム)」や携帯情報端末向けのOS(基本ソフト)である「Android(アンドロイド)」などの開発者を集めて毎年開いているカンファレスンスだ。
初日の基調講演の中で筆者が特に注目したのは、いよいよ登場した「組み込み家電」群である。グーグルの開発パートナーが数多くの製品を発表した。例えば、「CDのバーコードを近づけるだけで楽曲が取り込めるネット対応オーディオ機器」や「勝たないと庭の芝生のスプリンクラーが動かないリアル育成ゲーム」など、楽しい発想の家電がいくつか紹介された。
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2011-6-9 0:00
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重慶のカリスマ政治家・薄熙来が仕掛けた“巧妙なガス抜き”(加藤嘉一の「脱中国論」現代中国を読み解く56のテーゼ)
北京大学時代6年間一緒だったLと久しぶりに痛快に杯を交わした。深夜にもかかわらず、ビールをジョッキで10杯ずつは飲み干した。改めて思う。筆者にとって北京大学で築いた人脈は生涯の財産なんだと。大切にしていきたい。
3時間ほど睡眠をとると、夜が明けた。ジャージを身に着け、シューズに履き替えた。筆者は地方出張の際にも必ずランニング用具を持参する。走ることで見慣れない土地を理解していく。市民の吐息、生活の雰囲気を感じ取るのだ。自らの足で素材を獲りに行く。
街中で交わす世間話は貴重な情報源
時計の針は午前7時を回っていた。Lに勧められた通り、ホテルを出て、ただひたすら走り続けた。重慶市街はくねくねしていて、アップダウンも多い。
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2011-6-8 0:00
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IMF、問われるトップの選び方(時事深層)
女性への暴行容疑で逮捕され、辞任を余儀なくされたIMFのストロスカーン専務理事。後任人事を巡り、各国間の駆け引きが活発になる中、先進国と新興国の対立が鮮明だ。「国際機関のトップ選びには高い透明性が不可欠」という、新興国の主張が高まっている。
ニューヨークのホテルで女性従業員に暴行した容疑で5月14日、国際通貨基金(IMF)のドミニク・ストロスカーン専務理事が逮捕され、19日辞任した。その後任選びを巡り、各国間で激しい駆け引きが展開されている。際立つのは、先進国と新興国の対立だ。
米ピムコ、エラリアンCEOの怒り
英フィナンシャル・タイムズ(FT)はストロスカーン容疑者逮捕から3日後の17日、世界最大の債券ファンドを運用する米ピムコのモハメド・エラリアンCEO(最高経営責任者)の「封建的IMFトップ選びは変わらなければならない」と題する寄稿を載せた。
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2011-6-8 0:00
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言論統制下、知識人の葛藤(中国新聞趣聞〜チャイナ・ゴシップス)
東京・渋谷の小シアター・イメージフォーラムで翰光監督が撮ったドキュメンタリー映画が上映されている(6月10日まで)。タイトルは「亡命」。1989年の天安門事件を契機に祖国を捨てた鄭義(作家)や高行健(ノーベル文学賞受賞作家)、王丹(天安門事件当時の学生指導者)といった14人の“亡命知識人”のインタビューで構成される。
実は作品自体はすでに昨年の同じ季節に試写会で観たのだが、天安門事件22周年の今の時期に合わせて日本で劇場公開された。最初に観た時は正直、えらく地味な構成だと思ったが、改めて観直すと、考えさせられる。やはり今年の中国の状況が「ただならぬ緊迫感」を漂わせており時節にあったテーマだからだろう。
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2011-6-8 0:00
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「ビンラディン暗殺」で勢いづく米軍撤退論(オバマと戦争)
「我々の使命はアルカイダを崩壊させ、その組織を解体させることだ。ビンラディン殺害の例で分かるように、この目標は小規模な特殊部隊で達成できる。アフガニスタンの何十もの地域に陸軍や海兵隊の大隊を駐留させる必要などない」
オサマ・ビンラディンの殺害に成功したことで、米政府内ではこうした議論に拍車がかかっている。
オバマ政権の現在のアフガン戦略では、今年7月にアフガン駐留米軍の一部撤退を開始させることになっている。そして6月中には、どれくらいの規模の米軍を撤退させるのかについて政権内で正式に決定を下し、世界に発表すると見られている。同時に今後のアフガニスタン安定化への道筋についても、これまでの成果を踏まえて新たな方針を示すことが期待されている。
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2011-6-8 0:00
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デマに耐え切れずまた自殺が…(日本と韓国の交差点)
韓国でまたもや、ネット上のデマを苦にして有名人が自殺した。故ソン・チソン アナウンサーは「野球の女神」と呼ばれ、美貌と実力を備えた女子アナとして大活躍していた。野球選手をインタビューした本の出版も目前に控えていた。そんな彼女が、ネット上で広がった根拠のない噂に耐え切れず、5月23日、19階から布団をかぶって飛び降りた。
彼女は自殺する2週間ほど前、自身のTwitterに「神様助けてください。飛び降りるのは怖いし、首を吊ると痛すぎます。お願い。もう楽にさせてください」とつぶやいた。そのつぶやきを見た同僚アナウンサーが警察と消防署に連絡して救助隊が出動したこともあった。
その後ファンが声援を送り続けたのが効いたのか、「もう大丈夫」というつぶやきがあった。
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2011-6-7 0:00
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“フクシマ”が生んだ対立の火種(時事深層)
フランスで開かれたG8サミットは、原発の安全基準強化などで合意した。だが、その直後、ドイツが脱原発を宣言し、原子力政策を巡る対立が浮き彫りに。廃止か、推進か。深まる溝は、原発と向き合う日本の覚悟をも問いかける。
フランス北西部ドービルで開かれた先進8カ国(G8)首脳会議(サミット)は、さながら“原発サミット”とも呼べる内容となった。5月27日、G8各国は、福島第1原子力発電所の事故から教訓を学び、国際原子力機関(IAEA)による安全基準強化などで合意した。だが、その「安全強化」という当たり前の目標の陰で、原発推進国と脱原発国の対立の火種がくすぶり始めている。
「サミットに参加した国の多くは、原子力以外に代替エネルギーはないと考えている」。
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2011-6-6 0:00
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あなたの音楽が世界に広がる(アメリカから見る未来)
音楽の世界は、長らく「特権階級」が支配していた。
古くは中世の音楽家が、宮廷に雇われて音楽を作り、演奏した。そして、米国でブルースやカントリー、ジャズ、ロカビリーが「大衆音楽」として生まれたが、やはり有名となった一部の演奏家がレコードやテレビ、ラジオ、そしてステージで演奏を披露する。
一般人が作った曲が、一夜にして世界を席巻することはありえない。世界に広まるには、それなりのステップが必要だった。
しかし今、ソーシャルメディアやスマートフォンといった新技術の世界が、音楽の構図を覆そうとしている。
Smule(スミュール)。
彼らの作るアプリをダウンロードすると、iPhoneやiPadが、そのまま楽器に変身する。
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2011-6-6 0:00
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クリステンセン教授からの手紙(水野博泰の「話題潜行」from NY)
破壊的イノベーションという陥穽が優良企業をいともたやすく衰退へ導く──。「イノベーションのジレンマ」の著作で日本でもよく知られる米ハーバード大学ビジネススクールのクレイトン・クリステンセン教授から、大震災後の復興に取り組む日本のビジネスリーダーに向けて1通の手紙が届いた。日本に助言を、という本誌の求めに快く応じてくれたものだ。
クリステンセン氏はここ数年、いくつもの大病を患って闘病生活を強いられていた。2007年11月に突然、心臓発作に襲われた。その2年後には悪性腫瘍が見つかる。昨年7月には脳卒中で倒れて言語中枢の機能に障害が残るという三重苦を味わった。いまだに残る障害にもかかわらず、丁寧に打ち込まれた長文の手紙の内容は、極限的辛苦を味わった者同士だけが共感できる「原点」の教えだった。
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2011-6-3 0:00
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ボリウッドとクリケットの強すぎる神通力(インド進出 挫折の本質)
ムンバイ(旧ボンベイ)の映画館で「Patiala House」という映画を見た。インドの国民的スポーツであるクリケットを巡るホームドラマである。ヒンディーでの上映だったが、何とか内容は理解できるものである。インド映画界のトップスターであるアクシャイ・クマール(Akshay Kumar)という男優と、アヌーシュカ・シャルマ(Anushka Sharma)という女優が出演している。
「ボリウッド映画」とも呼ばれるインド映画のスターと、国民的スポーツのクリケット。インドにおけるブランド構築や広告宣伝、プロモーションを語る上では欠かせない2つの要素である。インド庶民の憧れの存在であるスターを、ブランドイメージ構築にどう活用するか。
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2011-6-3 0:00
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酒酔い運転したら即、刑事罰(世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」)
「第8次刑法改正案」は、2011年2月25日開催の第11期全国人民代表大会常務委員会第19回会議で採択されて、5月1日に施行された。今回の改正には、刑法133条に「危険運転行為」の1項を加えて「133条之1」とすることが含まれていたが、その内容を直訳すると次の通りである:
道路上で“機動車(機械を動力とする車両)”(以下「車両」)を運転して速度を競うことを追求し、その状況が極めて悪質な者、あるいは道路上で酒に酔って車両を運転した者は拘留<注1>ならびに罰金に処す。前項の行為があると同時にその他犯罪を構成する者は、比較的重い規定に従って罪を定めて処罰する。
<注>原文は“拘役”、受刑者の自由を剥奪して短期間(1カ月以上6カ月以下)拘留することを指すが、受刑者はこの期間中に毎月1〜2回帰宅が許される。
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2011-6-2 0:00
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重慶からマフィアが消えた(加藤嘉一の「脱中国論」現代中国を読み解く56のテーゼ)
5月21日と22日、4月に中国で出版した拙書『中国的逻辑(The Logic of China)』の全国講演ツアーの一環で、西部にある唯一の直轄市・重慶を視察した。盆地であるため、重慶の夏は暑い。今回筆者が赴いたのはたまたま雨が降った後で、気温は20度前後と涼しかった。だが、2日前までは40度近くあったという。
重慶市民は辛いものを食べる。日本でも知られている火鍋だけでなく、どんな食べ物にもピリ辛唐辛子がたっぷり入っている。
おかげで女性の肌は艶々である。ここの女性は酒にも強い。2010年の夏に重慶を訪問した際、3人の美女が冷えたジョッキのビール(500ミリリットル)を片手に、次々と襲いかかってきた。
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2011-6-2 0:00
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仁寺洞で白昼の戦争!?(日本と韓国の交差点)
ソウルの観光名所として有名な仁寺洞(インサドン)は、美術品や、絵具や墨などの美術道具を売る街として朝鮮初期から栄えている。古書や骨とう品、高美術(朝鮮時代やそれよりも古い時代の絵や陶器といった美術品)を扱う高級なお店もあれば、伝統模様をあしらった携帯電話ストラップや小物入れなどが、手ごろな値段で買える露店(屋台)も並ぶ。浅草の仲見世のように、韓国の伝統文化を楽しみ、ショッピングもできる名所である。
2002年には、全国で初めて文化地区に指定された。このため、店々の看板はハングルだけを使っている。お店も、芸術や伝統文化に関連のある業種を優先してきた。
古い屋敷をそのまま店にした伝統茶室もたくさんあるので、落ち着いた場所でゆっくりおしゃべりしたい女性客に人気が高い。
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2011-6-1 0:00
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韓国にとって日本は信頼に足るパートナーか?(震災が変える日本外交〜米中韓ロの思惑)
地震、津波、原発事故−−3つの打撃が日本を同時に襲った。そんな日本に対して世界中が同情を寄せた。多額の義援金が寄せられただけではない。被災者の捜索要員や原発の技術者など、専門家を派遣してくれた国もある。
しかし、我々は、これを喜ぶだけでよいのだろうか?
世界の国々が寄せてくれた「友情」に、日本は真摯に応えているだろうか? 放射能汚染水を海に流したことに対して、中国と韓国は当惑している。さらに、国際政治は「友情」だけで動いているわけではない。好意の背景には「国益」を維持・増大させるための冷徹な計算もある。“借り”はいつかは返さなければならない。
この連載では、米・中・韓・ロの主要国を対象に、東日本大震災が何をもたらし、日本との関係がどう変わるのか、について専門家の分析を紹介する。
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