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ニュース見出し
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2012-1-5 0:00
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グローバル人材欠乏症に悩む日本企業(「先端グローバル経営」に舵を切れ)
製造業や一部の流通業を中心に多くの日本企業は、グローバル展開を加速しようとしている。だが、人材の確保が追いついていない。日経BPビジョナリー経営研究所が実施した経営者調査「企業のグローバル化と人材育成に関する調査」で明らかになった。グローバル人材の育成プログラムを作っている企業はまだまだ少ない。外国人社員に対してキャリアパスを明確に提示している企業もあまり多くない。
経営者調査と並行して、2011年11月、ASEANや中国に出張し、元気な日本企業の現地法人を取材した。共通点は、現地の社員が要職を占めていること。進出当初こそ、経営陣や幹部の多くは日本人社員だったはずだが、現地の社員が育つなかで次々と重要なポストを任されるようになった。
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2012-1-4 0:00
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地熱発電に沸くケニア、日本勢のチャンスは?(ケニアに商機あり)
今、ケニアは地熱に沸いている。
2011年11月7日、首都ナイロビにある高級ホテルで、ケニア電力公社(KenGen)が進める地熱発電所の新規プロジェクトの調印式が行われた。受注したのは豊田通商と韓国・現代エンジニアリングのチームでタービンや発電機などの主要機器は東芝が納入する。ナイロビの北西約120キロメートルに位置するオルカリア地域に、発電容量14万キロワットの地熱発電所を2か所建設する計画だ。工費は3000億円で2014年4月の完成を目指す。
ケニアは現在、総発電容量の12%に当たる16万キロワットを地熱によって発電している。今回の新規プロジェクトで一挙に3倍近い発電量になるが、さらにケニア電力公社は2030年までに30倍以上の500万キロワットまで引き上げる。
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2012-1-4 0:00
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2012年、世界経済の不均衡続く(時事深層)
欧州も米国も日本も中国も、景気回復が困難な状況にある。財政赤字、経常収支の不均衡は解消されず、貿易戦争に発展する恐れも。金融政策も財政政策も手詰まりで、荒れる1年を覚悟しなければならない。
ノリエリ・ルービニ氏
ニューヨーク大学スターンビジネススクール教授。経済分析を専門とするRGEモニターの会長も務める。米住宅バブルの崩壊や金融危機の到来を数年前から予測したことで知られる。
2012年の世界経済の見通しはクリアだ。しかしそれは、決して素晴らしい見通しではない。欧州では景気後退、米国ではせいぜいわずかなプラス成長、中国をはじめとする大半の新興国では景気に急ブレーキがかかる。
ラテンアメリカ諸国は(中国や先進国の景気減速による)コモディティー価格下落の影響を受ける。
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2012-1-4 0:00
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「笑い」が社会を変える(日本と韓国の交差点)
環境財団(Korea Green Foundation)が2011年12月12日、「世の中を明るくした人たち」の7回目の表彰式をソウルで行った。環境財団は2002年11月に設立された環境団体で、環境と生命を守り、持続可能な社会をつくるための活動を行っている。「世の中を明るくした人たち」は、寄付、献身、挑戦、情熱、感動、笑いで韓国社会を明るくしてくれた個人や団体を表彰するもの。ウェブサイトで推薦を受けつけ、環境財団が選んだ審査委員による審議を経て33人の受賞者(団体)を選ぶ。歴代受賞者は主にスポーツ選手、市民運動家、芸能人、学者だった。
2011年度の受賞者には、政治風刺で人気を集めているお笑い芸人たちと、同じく政治風刺のポッドキャスティングに出演しているチョン・ボンジュ前民主党議員が33人の中に含まれた。
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2011-12-28 0:00
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2012年、金利低下で生損保に逆ざやリスク迫る(震えるマーケット)
年末年始の休暇シーズンが到来し、このところ世界の株式・債券相場の動揺が一服している。欧州中央銀行(ECB)が12月21日、初の銀行向け3年物資金供給オペを実施。これがひとまず市場の不安心理を和らげた。
ECBのオペに対して、市場予想を大きく上回る資金需要が集まり、過去最高となる4891億9000万ユーロ(約50兆円)を供給した。ユーロ域内の銀行は厳しい資金繰り環境は来年も続くと見られているが、この日の欧米の株式市場は「資金面で不安を抱える金融機関は、まだこれほど多くあるのか」と驚く一方、「ECBがクリスマスプレゼントをくれた」として底堅く推移。欧州で新たな信用収縮が発生するとの懸念は、オペの結果を受けてひとまず後退した格好だ。
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2011-12-28 0:00
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アマゾンってもう古い!?デザイナー商品のショッピングサイトが大躍進(アメリカから見る未来)
「オンラインの買い物と言えば、やっぱり価格が安いアマゾンだよね」と話していたのも束の間。デザイナー商品を扱うオンラインショッピングサイトが急拡大し、また別の市場を作り出している。その流れを牽引するのが、ニューヨークを拠点とするデザインプロダクトを扱うFab.comだ。今年6月に始まった、スタートから僅か6ヶ月のこのサイトは、すでに140万人の会員を獲得し、60万点以上の商品を売り上げている。
Fab.comのウェブサイト。会員制で、会員になった人だけが商品を見る事ができる。
今までもデザイナー商品を扱うサイトはあったはずだが何が違うのか?。それは「フラッシュセール」という、時間限定の特価販売のマーケティングを採用している点だ。
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2011-12-28 0:00
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弔問をめぐり激論〜南北関係改善のきっかけ? 蛮行に免罪符を与える?(日本と韓国の交差点)
北朝鮮が12月22日、弔問団に対する立場を変えた。北朝鮮の祖国平和統一委員会は、WEBサイト「ウリミンゾクキリ(我が民族同士)」を通じて、海外、韓国からの弔問団すべてを受け入れると発表した。当初は、海外からの弔問団を拒否するとしていた。それだけではない。祖国平和統一委員会は22日から25日にかけて、韓国政府が弔問団を派遣しないことを猛烈に非難する掲示を同サイトに4件も掲載したのだ。
祖国平和統一委員会はWEBサイトに「(韓国政府の)半人倫的で、初歩的な礼儀と同胞愛までも完全に喪失した処置に怒りを隠せないでいる」「弔問団の訪朝を妨害することは、北南関係において想像できない破局的結果をもたらすことを肝に銘じなくてはならない」「これを機に北南関係改善に対する(韓国政府の)真正性を検討する」「(韓国政府が)どのような態度を見せるかによって、北南関係が改善する可能性もあり、完全に終わる可能性もある」と書いている。
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2011-12-28 0:00
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長男・金正男氏は“隠し球”になり得る(中国新聞趣聞〜チャイナ・ゴシップス)
北朝鮮の金正日総書記が12月17日に急逝した。極東情勢の不透明感がにわかに増している。
聞くところによると、北朝鮮国内の市場は一時的に閉鎖され、まずは人々の生活が以前にも増して圧迫されているという。香港紙・蘋果日報の記者が吉林省延吉の国境付近で取材してきたところ、人民解放軍のエリート部隊が既に北朝鮮内に変装して進駐、永訣式(葬儀)の警護に協力するとともに、クーデターや政変に備えているという。
また、マカオに滞在していた金正日氏の長男・金正男氏は、隠密裏に北京に向かったようである。金正日氏の永訣式の葬儀委員名簿に正男氏の名前はなく、金正恩氏と軍部から敵視されている正男氏を中国が今後、どのように扱うかは気にかかる。
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2011-12-27 0:00
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「当たり前のこと」としての宗教への配慮(日本に暮らすムスリムの日常)
連載を締めくくるに当たり、ムスリムの宗教的ニーズ会社や学校でお祈りができるかなどに対する「理解」や「配慮」について改めて考えてみたい。
前々回のコラムで、日本人ムスリムが周囲の理解を得られるかどうかのカギを組織における決定権者が握っている、と指摘した。しかし、イスラム教やムスリムに対して決定権者が持つイメージだけに影響されるわけではない。ムスリムへの理解を示すべきかどうかの判断を下す人が、その判断を下した時に起こり得る周囲の反応を気にかける場合があるように思える。
宗教について語ることのためらい
この連載の取材を進める上で、ムスリムだけでなく、彼らを受け入れる学校や企業からも話を聞くよう努めた。
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2011-12-27 0:00
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チリ落盤事故、1人だけPTSDを逃れた男の秘密(ハーバード発、ポジティブ心理学最前線)
2010年夏に南米チリで起きた鉱山落盤事故は私たちの記憶に新しい。33人の作業員が69日もの間、地下深くに閉じ込められたが、1人の死者をも出すことなく奇跡の生還を果たした。当時の生還劇で、メディアを通して一躍世界的な英雄となった彼らだが、事故を境にして、一人ひとりの人生は大きく明暗を分けた。
33人のその後の人生に一体何が起きたのか。
鉱山の地下で、33人全員が知恵を出し合い、1つのチームとなって共に生存に尽力した様子は、リーダーシップやリスクマネジメントなどの視点から既に分析がなされている。だが、彼らが救出された後の人生地下に閉じ込められていた日数よりももっと長い人生についてはどうか。
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2011-12-27 0:00
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揺れる中国〜「介入すれば日米韓と衝突」「傍観すれば共産党内で抗争」(ニュースを斬る)
金正日の死によって北朝鮮が今後どうなっていくのかに注目が集まっている。北朝鮮の変化は両隣である韓国と中国にも影響を与え、その影響は日本や米国・ロシアにも広がる。変数が多すぎるため将来の予想は極めて難しい。
それを解くカギの1つが、歴史を遡ることである。金正日が後継者に決まってから父金日成が死ぬまでのこと、そしてその後の流れを考える、と金正日の死と金正恩の後継、そして将来の北朝鮮の姿がある程度見えてくる。
解剖までして、過労による心臓疾患と発表
北朝鮮の国営朝鮮中央通信は2011年12月19日、前日18日付の「医学的結論書」を発表した。
「偉大な指導者金正日同志は、心臓及び脳血管の疾病のため長期間、治療を受けてきた。
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2011-12-27 0:00
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金正恩が「すぐには最高指令官になれなかった」ことが意味すること(ニュースを斬る)
北朝鮮の金正日総書記が死亡した。2011年は、チュニジアの独裁者、ベン・アリ大統領の逃亡で幕を開けた。続いてエジプトの独裁者ムバラク大統領が退任に追い込まれ、リビアの独裁者、カダフィ大佐が殺害された。年の最後に、金正日総書記が消えた。2011年は、「独裁者の終わり」を告げる歴史的な年であった。
北朝鮮は、12月19日に「金正日総書記死亡」を「特別放送」で明らかにした。ニューヨークタイムズ紙など欧米の新聞は「独裁者金正日が死んだ」と報じた。ところが、日本では読売新聞が「独裁17年」との見出しで、「独裁者の終わり」を報じただけだった。
実は、日本の新聞やテレビが金正日総書記に「独裁」の見出しをつけたのは、これが初めてだった。
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2011-12-27 0:00
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アイオワ州で台頭するロン・ポール候補(オバマ再選の行方)
2012年アメリカ大統領選挙の幕がいよいよ切って落とされる。全米最初の共和党予備選・党員集会は、1月3日のアイオワ州だ。その1週間後の10日にはニューハンプシャー州、21日にはサウスカロライナ州、31日にはフロリダ州と続く。
ところが、アイオワ州党員集会まで1週間を切った段階で、「史上最も気まぐれな大統領候補指名争い」(共和党系シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ研究所のカリン・ボウマン上級研究員)にまたまた異変が起こっている。
支持率調査でトップの座を占め、越年すると思われていた保守強硬派のニュート・ギングリッチ元下院議長(69)の支持率が12月中旬に急落。代わって、これまであまり目立たなかった保守中道派のロン・ポール下院議員(76)がアイオワ州で首位に躍り出たからだ。
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2011-12-27 0:00
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米国で「第三のキャリア」は生き残れるか(Tech MomのNew Wave from Silicon Valley)
米国の通信事業者(キャリア)の動きがこのところ、風雲急を告げている。加入者数第2位のAT&Tは、今年3月に第4位のTモービルを買収すると発表していたが、政府認可の壁は厚く、ついに12月19日、買収断念を発表した。
米国では主要モバイルキャリアが4社あり、そのうち2位と4位が合併すると、最下位となる第3位スプリントは一気に転落してしまう。そのためスプリントの「消費者の選択肢が狭まる」という巻き返しが成功した形だが、買収中止になった現在、今度はTモービルが危ない。
このように、米国の大手キャリアの間での「格差」は徐々に拡大し、第3位以下が生き残れるかどうかの瀬戸際になり、これまでのような「強いキャリアの手を縛り、たくさんキャリアを参入させて料金を下げさせる」という政策がますます通用しなくなってきている。
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2011-12-26 0:00
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アフリカ発、“ローテク”でもイノベーションは起こせる(ケニアに商機あり)
ケニアの首都ナイロビには、至る所にサファリコムの大型広告がある。
「Niko na Safaricom(ニコ・ナ・サファリコム)」
現地、スワヒリ語で「サファリコムと一緒に」という意味のメッセージが、ケニアの美しい風景と人々の写真とともに広告に掲載されている。
サファリコムはケニア最大の携帯電話会社だ。市場シェアは8割を超え、2011年11月時点の加入者は1810万人。ケニアの人口は約4000万人なのでその半数近くが同社の携帯電話を利用して「サファリコムと一緒に」いることになる。
サファリコムを10年間牽引してきたマイケル・ジョセフ前CEO(最高経営責任者)。
日経ビジネスの独占インタビューに応じて、ケニアでビジネスを成功させる秘訣を明かす
2000年7月から2010年11月まで10年間にわたって、同社を率いてきたマイケル・ジョセフ前CEO(最高経営責任者)は南アフリカ共和国出身のエンジニアだ。
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2011-12-26 0:00
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米自動車市場、復活か(細田孝宏のニューヨーク街談巷説)
米誌「タイム」12月19日号(米国版)の表紙タイトルはこうだった。「なぜアメリカで再びクルマが売れ始めたのか」(写真)。
米国の自動車市場復活をテーマにした米「タイム」誌の表紙(米国版)。2012年に向け業界でも期待が高まっている
デザインは、整然と並ぶたくさんの自動車を上から眺めたCG(コンピューターグラフィックス)によるもの。メーンタイトルの下には「自動車産業はガス欠状態で走っていたが、今や新しい成長のエンジンだ」との文字が続く。
金融危機に端を発する自動車市場の崩壊から3年が経過した。震源地だった米国の雑誌にこんな表紙が登場したのは、自動車市場の復活に自信を持ち始めたからかもしれない。
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2011-12-26 0:00
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CIAも「お手上げ」の北朝鮮の秘密主義(隠された戦争)
金正日総書記の死去にともない、北朝鮮が「新しい顔」を立ててイメージ・チェンジをはかり、米中韓から援助を獲得して息を吹き返す可能性がある。米国、中国、韓国そして日本は、北朝鮮に対してそれぞれ政策上の優先順位が異なっている。各国がそれぞれ自国の国益を優先させて北朝鮮と取引をすれば、金正恩新体制の基盤固めに貢献するだけでなく、日本にとって重要な懸念事項が取り除かれないまま、北朝鮮が息を吹き返す可能性がある。2012年は、日本の北朝鮮外交にとって正念場になりそうだ。
CIAも「お手上げ」の北朝鮮の秘密主義
12月17日正午に北朝鮮の朝鮮中央テレビが特別放送で伝えた「金正日総書記死去」は、日本国民だけでなく、世界各国の政府の中枢にいる指導者たちにとっても寝耳に水の衝撃的なニュースだった。
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2011-12-22 0:00
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2012年、「不作為の緊縮財政」を回避できるか(Money Globe- from NY(安井 明彦))
2012年の米国は大統領選挙の年。米国民にとっては次の4年間を託す指導者を選ばなければならない年だが、重大な決断を下さなければならないのは政治家も同じである。政治の機能不全が続けば、米国経済は「不作為の緊縮財政」のショックに襲われかねないからだ。
無策でも進む財政再建
「2015年度の財政赤字は約2000億ドル。GDP(国内総生産)比では1%程度にまで縮小する」
2011年度の財政赤字は3年連続で1兆ドルを超え、GDP比でも9%近い高水準を記録した米国に、こんな予測がある。根拠のないバラ色の見通しではない。中立性に定評のあるCBO(議会予算局)が、今年8月に発表した予測である(図)。
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2011-12-22 0:00
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トヨタ社長に笑って苦言を呈する中国流挨拶(記者の眼)
今年(2011年)10月22日、私は江蘇省常熟市でトヨタ自動車主催の式典を取材していた。同社は常熟市の東南経済開発区に独資の研究開発拠点を設立するため、この日定礎式を実施した。式典には豊田章男社長や研究開発トップの内山田竹志副社長も出席、来賓には中央政府や江蘇省の幹部などが顔を揃えた。
主催者として挨拶した豊田社長は、ハイブリッド車(HV)や家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)に使用する部品などを中国で開発していく計画を発表。そのための戦略拠点となるのが今回の「トヨタ自動車研究開発センター(中国)」だ。
定礎式には最新のプラグインハイブリッド車も展示された
豊田社長の話が終わると、来賓による挨拶が続いた。
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2011-12-22 0:00
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金正日の死去で北朝鮮政権は崩壊しない(ニュースを斬る)
北朝鮮の最高指導者だった金正日(キム・ジョンイル)総書記が12月17日に死去した。北朝鮮は同氏の死去を発表した19日午前に東海岸沖で短距離ミサイルを発射し、国際的な緊張も高まってきた。
今後の焦点となるのは、金総書記なき後の政治体制と核開発問題の行方だ。北朝鮮情勢に詳しく、『北朝鮮 飢餓の政治経済学』(共著、中央公論新社)などの著書もあるステファン・ハガード・米カリフォルニア大サンディエゴ校教授に、北朝鮮の今後について見解を聞いた。
(取材・構成は加藤靖子=在米ジャーナリスト)
── 金正日総書記の死去が報じられて、後継者である三男の金正恩(キム・ジョンウン)氏がスムーズに政権を継承できず、政治的な混乱が起きるのではないかと懸念されています。
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