インド政府と同国のコングロマリットは、両輪となって同国の経済を牽引してきた。だが、その蜜月関係が問題視されるに従い、経済政策は停滞、企業は投資を控え始めた。成長軌道への早期回復は難しそうだ。

中国で2010年1月頃に“孩奴（がいぬ）”という新語が生まれた。「我が子のために懸命に働いて金を稼ぎ、自分の欲望を抑えて奴隷のような生活を送る父母」を意味する。

韓国のデパートがあのてこの手で売り上げを高めようとしている。底値セール、奇抜なチラシ、飲み物のサービス。「毎日がセール」と言えるほどセールを頻発している。しかし、それでも消費意欲は高まらない

高田馬場はリトル・ヤンゴンと呼ばれる。周囲に1000人のミャンマー人が住む。多くは80年代以降の民主化に参加した人々。弾圧を逃れて来日した。彼らはテイン・セイン政権の民主化に頭を痛めている。在外ミャンマー人に帰国を促し始めたからだ。

ギリシャ議会の再選挙で緊縮策推進を掲げる新民主主義党（ND）が勝利した。しかし、この先はいばらの道だ。緊縮に対する国民の不満が爆発する前に、実現可能な「明るい未来像」を提示する必要がある。

韓国はこれまでずっと酒に寛大な社会だった。深夜に徘徊する酔っぱらいは「安全の証し」との見方もある。しかし現実には犯罪の芽になっている。ソウル市警察庁がついに取り締まりに乗り出した。

心理的にも地理的にも日本に近い東南アジアで、どのように事業を成功させるかを考える連載の最終回。世界中の女性に大人気のサンリオのキャラクター「ハロー・キティ」はなぜこれほど愛されるのか。

国連が「沖ノ鳥島」を「島」と認める勧告をした。これに対して中国と韓国が猛反発している。同島が「島」であれば、レアメタルなど、周辺にある海洋資源に対する日本の権益が認められるからだ。これはいわば、国際法を使った法律戦である。

スペインが、欧州連合（EU）に銀行救済を仰ぐことになった。ユーロ圏4位の大国に、何が起きているのか。問題の根底には、先送りされてきたバブル崩壊後の処理がある。

スペインの銀行危機に臨んで、銀行連合を創設する案が浮上している。銀行連合は、将来できるかもしれない財政同盟の要に位置づけられる施策だ。欧州の政治家は、スペインとユーロを本当に救いたいのなら、具体策を示す必要がある。