韓国の「離米従中」が金融の世界でも始まった。韓国は弱点の外貨不足を中国に助けてもらう。かわりに人民元の国際化を後押しする。真田幸光・愛知淑徳大学ビジネス学部長と、鈴置高史編集委員が深読みした。

中国の作家、陳冠中さんの小説『しあわせ中国　盛世2013年』は2009年に香港、台湾で出版され、発禁扱いであった中国国内でも、かなり話題になった。陳さんの話も参考に、中国の近未来について、考えをめぐらしてみたい。

日本のイチゴをインドで栽培して販売する。こんな実験に挑戦する岩佐大輝さんを紹介する。発端は、被災で震災した、故郷のイチゴ栽培を復興することだった。しかし、夢はインドへ、そしてその先の中東へと膨らむ。

習近平氏と李克強氏は、江沢民−朱鎔基コンビ以来の「二頭体制」といえる。前政権が積み残した諸難題を突破するための政治基盤を確保できた李克強氏は、朱鎔基氏を超える「剛腕総理」になりそうだ。

インドネシアのある日本企業の幹部が、解雇した従業員から呪いをかけられた。海外でビジネスをすると、どこの地でも異文化にぶつかるもの。愚痴っぽく、内向きになりがちな日本人だが、あえて寛容に受け入れてみてはどうだろうか。

痛ましい事故が起こった。11月24日夜、バングラデシュの首都ダッカ郊外に立地する縫製工場「タズレーン・ファッションズ」で火災が発生。当時、工場には従業員が多数残業していた。

銘酒“酒鬼酒”が重大な危機に直面している。11月19日、経済ニュース専門の“21世紀網”は「致命的危機、酒鬼酒の可塑剤は基準の3.6倍」という記事を報じた。

ネットビジネス市場は、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンが4強の座を占める。しかし、彼らの地位は盤石ではない。傲慢な態度を取ることなく、技術革新を続けることが、規制当局を遠ざけ、ユーザーの支持を獲得する術である。

長引く欧州危機は、世界経済における欧州経済のプレゼンスを低下させる。ユーロ圏のGDPが世界全体に占める割合は2010年には14.5％だったが、2017年には11.9％に低下する。欧州企業が生き残る道は「隠れたチャンピオン」になることだ。

「欧州は、日本と同じ『失われた10年』を経験するかもしれない」。欧米でこんな懸念が高まっている。ユーロ危機が根本的な解決に至る気配を一向に見せないからだ。南欧諸国は、製品を輸出するだけの競争力を身につける必要がある。