世界的な景気の減速と円高の影響で真珠の輸出が落ち込んでいることから、全国の生産者や販売業者で作る業界団体は、値崩れを防ぎたいとして、これまで１２月に始めていた真珠の入札のスタート時期を年明けに延期する異例の措置をとることになりました。

深刻な経営不振に陥っているアメリカ最大手の自動車メーカー、ＧＭ＝ゼネラル・モーターズは、７日、ことし９月までの３か月間の最終的な損益がおよそ２５００億円の赤字に陥ったと発表したうえで、政府による支援などがない場合、ことしじゅうに運転資金が最低限の状態に達するとして、資金繰りがきわめてひっ迫した状況にあることを明らかにしました。

アメリカの先月・１０月の雇用統計が７日発表され、失業率は６．５％とおよそ１４年半ぶりの高い水準になって、金融危機の影響で雇用情勢が一段と悪化していることがわかりました。

経営不振に陥っているアメリカの大手自動車メーカー「フォード」は、ことし７月から９月の３か月間の決算を発表し、アメリカを中心に新車の販売が大きく落ち込んだことなどから、最終損益は１億２９００万ドル、日本円で１２５億円余りの赤字になりました。

大手電機メーカーの「パナソニック」は７日、臨時の取締役会を開き、経営再建中の「三洋電機」の株式のＴＯＢ・公開買い付けを行って過半数を取得し、子会社にする方針を正式に決めました。

地球温暖化対策として先月スタートした「国内排出量取引制度」の第１号案件として、東京大学と大手コンビニチェーンのローソンなどあわせて４つのグループが、７日、政府に二酸化炭素の取り引き計画を申請しました。

７日の東京株式市場は６日、トヨタ自動車が業績を大幅に下方修正したことで世界的な景気悪化への警戒感が高まっていることから午後に入ってからも輸出関連銘柄などに売り注文が出て株価は値下がりしています。

ニューヨーク原油市場は、世界経済の減速によって原油の需要が減るという観測が強まったことなどから、先物への売り注文が膨らみ、原油価格は一時、１バレル・５９ドル台後半をつけ、およそ１年７か月ぶりに６０ドルを割り込みました。

６日のニューヨーク株式市場は、アメリカの景気や企業業績の先行きへの懸念があらためて強まり、平均株価は前日に続いて４００ドル以上の大幅な値下がりとなって、再び９０００ドルを割り込みました。

ヨーロッパ中央銀行とイギリスの中央銀行は、６日景気を下支えするため大幅な金利の引き下げに踏み切りましたが、今後も金融緩和が進み日本との金利の差が縮小するものとみられることからユーロ売りが進んで円高基調が続くことも予想されます。