ニューヨーク株式市場は、アメリカやヨーロッパの６つの中央銀行が協調利下げに踏み切ったものの、金融危機を食い止める効果は限定的だという懸念が強まり、平均株価の終わり値は１９０ドル近く値下がりしておよそ５年ぶりに９３００ドルを割り込みました。

日銀は、欧米の６つの中央銀行が協調して金利の引き下げに踏み切ったことを支持する声明を発表するとともに、金融機関の資金繰りを円滑にするために実施している短期金融市場への資金供給の拡充を検討する方針を明らかにしました。

アメリカとヨーロッパの６つの中央銀行は、緊急に共同声明を発表し、金融危機で広がる市場の動揺を抑えるため、協調して政策金利の引き下げに踏み切ると発表しました。共同声明によりますと、アメリカのＦＲＢ＝連邦準備制度理事会とヨーロッパ中央銀行それにイギリスのイングランド銀行など米欧の６つの中央銀行は、協調して政策金利をいずれも０．５％引き下げるとしています。

ヨーロッパの株式市場は、東京やアジアの市場で株価が大幅に値下がりしたことを受けて、取り引き開始直後から売り注文が集まり、ロンドンやフランクフルトの市場では株価指数が大きく下落しています。

世界的な株安の影響で、上場を見合わせたり新たな株式の発行を取りやめたりする企業が相次ぎ、ことし４月からの半年間に日本の株式市場で企業が調達した資金の総額は、前の年の同じ時期より６０％以上減って、過去１０年間で最も少なくなったことがわかりました。

急激なウォン安が続いている韓国の外国為替市場は、８日もウォンを売ってドルを買う動きが止まらず、１ドル１３９５ウォンと通貨危機以来１０年ぶりの安値となりました。

８日の東京外国為替市場は、金融危機の長期化によって欧米の実体経済も一段と悪化するのではないかという懸念からドルを売る動きが一気に広がり、円相場は、ことし４月以来およそ半年ぶりに、一時、１ドル・１００円台を突破しました。

８日の東京株式市場は、午後に入って外国為替市場で円相場が１ドル１００円台を突破するなど円高ドル安が急激に進んでいることなどから一段と売り注文が膨らんで全面安の展開となりました。日経平均株価は９５０円以上の値下がりを記録し、５年２か月ぶりに９２００円台まで急落しました。

８日の東京外国為替市場は、金融危機の長期化によって欧米の実体経済も一段と悪化するのではないかという懸念からドルを売る動きが一気に広がり、円相場は、ことし４月以来、半年ぶりに１ドル・１００円台を突破しました。

８日の東京株式市場は、アメリカ発の金融危機に端を発した実体経済悪化への懸念から、午後に入って一段と売り注文がふくらんで全面安の展開となり、日経平均株価は５年２か月ぶりに９５００円台を割り込んでいます。