東京に本社がある電子部品メーカー、ＴＤＫは、世界的な景気減速による受注の減少などから、国内の生産拠点である秋田県内の工場や子会社の工場で働くほぼすべての派遣社員、およそ３２０人を削減することを決めました。

経済成長によってヨーロッパ有数の自動車市場となったロシアで、販売台数の急激な落ち込みを受け、工場進出した欧米の自動車メーカーを中心に生産を一時停止する動きが広がっています。

世界的な景気後退で大幅な減産を強いられている岡山県倉敷市の三菱自動車工業水島製作所では、今週から毎週金曜日、軽自動車などを除く自動車の製造ラインを休止し、土日の休みとあわせて１週間の操業日数を４日に短縮することを決めました。

農林水産省の大臣官房の審議官が東海農政局長を務めていた去年６月、利害関係のある団体の職員から接待を受け、費用の一部を負担させていたとして農林水産省は、この審議官を戒告処分にしました。

大手精密機器メーカーの「キヤノン」は、宇都宮市にある工場で生産を減少するのに伴って人材派遣会社との契約を前倒しして解消することになり、これに合わせて解雇される見通しになったおよそ６００人への配慮を求め、補償金として１億円を会社側に支払うことにしました。

世界的な景気の悪化で、半導体が搭載されるデジタル家電の販売が低迷していることなどから、大手電機メーカーの「富士通」は、半導体子会社や関連会社など国内にある７つの工場で、派遣社員あわせて４００人を削減することを決めました。

世界的に自動車の販売がふるわないことから、自動車メーカーのスズキは、国内の車の生産を削減することに伴って、国内６つの工場で派遣社員と期間従業員あわせて３６０人をさらに削減し、製造現場での非正規の労働者をゼロにすることになりました。

世界的な金融危機の影響で資金繰りに行き詰まり経営破たんした広島の不動産会社、アーバンコーポレイションは、会社としての経営再建を断念し、資産や事業を証券会社などに譲渡したうえで会社を清算することになりました。

トヨタ自動車は、世界的な自動車販売の不振や急激な円高の影響で、来年３月期のグループ全体の営業損益の見込みが１５００億円の赤字に転落する見通しを明らかにしました。ことし３月期の決算では、過去最高の２兆２０００億円余りあった営業損益の黒字が、わずか１年で赤字に転落することになり、急激な世界経済の落ち込みを示した形となっています。

トヨタ自動車は、世界的な自動車販売の不振や急激な円高の影響で、来年３月期の業績見込みを下方修正し、グループ全体の営業損益が１５００億円の赤字に転落する見通しを明らかにしました。ことし３月期の決算では２兆２０００億円余りの営業黒字が、わずか１年で赤字に転落することになり、急激な世界経済の落ち込みを示した形となっています。