先月末時点の国内の投資信託の残高は、世界的な景気の悪化に伴い株価の下落や円高に歯止めがかからず、運用に伴う損失が膨らんだことから、３年３か月ぶりに５０兆円を割り込みました。

大手ビール各社の去年１年間の決算が出そろい、国内のビール系飲料は伸び悩みが続いているものの、海外企業の買収や広告費の削減を進めたことなどから、４社のうち３社が過去最高の利益を上げました。

中堅の不動産会社「ニチモ」が、マンションの売れ行きが急激に悪化して資金繰りに行き詰まり、１３日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、受理されました。負債総額は７５７億円に上るということです。

インターネットの仮想商店街を運営する「楽天」の去年１年間の決算は、景気が悪化するなか、ネットで割安な物を探して買い物しようという消費者の傾向が強まったことで、出店者や利用者が増加し、期間中のもうけを示す経常利益が過去最高を記録しました。

トヨタ自動車は大規模な減産を実施している北米の工場で、１人当たりの労働時間を減らして雇用を確保するワークシェアリングをことし春から導入する方針を明らかにしました。

環境への負担が少ないとして、世界的に鉄道が見直されるなか、「日立製作所」は、イギリスで導入される最新型車両の大量受注に向けて、優先的な交渉権を獲得しました。実現すれば、９６００億円に上る巨大プロジェクトになります。

日本の大手電機メーカー東芝とヨーロッパ最大の自動車メーカー、フォルクスワーゲンは、電気自動車のエンジンの開発で協力することになり、覚書に調印しました。
　　　　　　　　　

急激な景気悪化を受け、自国の産業を守ろうと、輸入品に対する関税を引き上げる動きが各国で相次いでいることから、経済産業省は、世界各地に拠点を持つジェトロ・日本貿易振興機構などと連携して、保護主義的な動きを監視する体制を強化することになりました。

麻生総理大臣は、日銀の白川総裁らと会談し、来週、発表される、去年１０月から１２月までのＧＤＰ・国内総生産の伸び率の速報値が厳しいものになることも予想されるとして、世界的な金融危機や低迷する国内経済の現状に、連携して対応していくことを確認しました。

大手映像・音響機器メーカーの「パイオニア」は、世界的な景気の悪化で赤字幅が拡大している主力のテレビ事業から全面的に撤退し、これに伴って国内外で正社員６０００人を含む１万人を新たに削減すると発表しました。