働く人たちに景気の実感を聞く先月の景気ウオッチャー調査は、高速道路料金の値下げなどを背景に、景気がよいか悪いかを示す指数が前の月に比べて大幅に上昇し、内閣府では景気悪化のテンポが、より緩やかになっていると分析しています。

海外との貿易に配当のやり取りなどをあわせたことし２月の日本の経常収支は、世界的な景気悪化の影響で輸出が大きく減少したことなどから、黒字額は１２か月連続の減少となりました。

アメリカの大手投資ファンドが、去年１０月に経営破たんした投資家から集めた資金を不動産で運用するＲＥＩＴ＝不動産投資信託を支援することになり、地価が大幅に下落するなか、新たな資金の出し手が現れたことで、今後不動産市況の回復につながっていくか注目されます。

政府は、近くまとめる新たな経済対策の中に、厳しい経営状況に直面している中堅・中小企業を支援するため国が借入金を全額保証する「緊急保証」の枠を、今の２０兆円から３０兆円に拡大することなどを盛り込むことになりました。

動物の生き生きした生態が間近に見られることで全国的に人気を集めている北海道の旭山動物園ですが、この１年間の入園者数は２７７万人余りと、景気の悪化などを受けて１２年ぶりに前の年を下回りました。

政府は、世界的な金融危機の影響でインドネシアの経済が混乱に陥るのを避けるため、インドネシア政府が日本で発行する「サムライ債」と呼ばれる円建ての債券に、最大で１５００億円規模の保証を付けることになりました。

天然ガスの埋蔵量が世界で３番目に多い中東のカタールで、日本の企業が建設を請け負ったＬＮＧ・液化天然ガスの世界最大の生産施設が完成しました。

政府は、近くまとめる新たな経済対策の中に屋内で野菜を生産するいわゆる「野菜工場」を全国に普及させる支援策を盛り込むことになりました。

アメリカの中央銀行に当たるＦＲＢ・連邦準備制度理事会は、信用不安が根強いアメリカの金融機関で外貨の調達が難しくなった場合に備え、ＦＲＢを通じて外貨を供給できるよう、日銀など世界の４つの主要な中央銀行と各国の通貨を融通し合う協定を結びました。

南米にある世界有数の産油国のベネズエラで原油を新たに採掘しようと、日本とベネズエラの石油会社が、具体的な検討を開始することで合意しました。原油の採掘が計画されているのは、ベネズエラのオリノコ川流域で、世界最大のサウジアラビアに匹敵する埋蔵量が期待されています。