政府・日銀は、１５日の東京外国為替市場で、１ドル＝８２円台まで円高ドル安が進み、緩やかな回復を続けている日本の景気を悪化させかねないとして、円高に歯止めをかけるため、円を売ってドルを買う市場介入に踏み切りました。政府・日銀による市場介入は６年半ぶりです。野田財務大臣は、財務省で記者団に対し、「為替相場の過度な変動は看過できず、さきほど為替介入を実施した」と述べました。

ニューヨーク外国為替市場は、民主党の代表選挙の結果を受けて円高ドル安が一段と進んだ東京市場などの流れを引き継いでドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は１５年ぶりに１ドル８３円を突破して８２円台後半まで値上がりしました。

１４日のニューヨーク外国為替市場は、民主党の代表選挙の結果を受けて円高ドル安が一段と進んだ東京市場の流れを引き継いでドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は１５年ぶりに１ドル＝８３円を突破して、８２円台後半まで値上がりしました。

１４日の外国為替市場は、民主党の代表選挙で菅総理大臣が再選されたことで、日本の財政再建に向けた取り組みが本格的に始まるのではないかという見方から、円相場は、一時、１ドル＝８３円７銭まで値上がりし、８３円台前半での取り引きが続いています。

今月１０日に経営破たんした日本振興銀行が、決算の公表からわずかの期間に巨額の債務超過に転落したことについて、自見郵政改革・金融担当大臣は閣議のあと会見で、銀行の決算が「粉飾に近いものだった」と述べ、銀行の経営に問題があったという認識を示しました。

来日中のアメリカ・カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事は、日本が売り込みを図っている新幹線の新型車両に試乗し、高速走行を体験しました。

沖縄県の尖閣諸島の日本の領海内で中国の漁船の船長が逮捕された事件を受けて、中国政府が、今月中旬に予定されていた東シナ海のガス田開発をめぐる日本との条約締結交渉を延期すると発表したことについて、直嶋経済産業大臣は１４日の閣議のあとの会見で「一方的に延期されたのは遺憾と言わざるをえない」と述べました。

１４日の東京外国為替市場は、１３日の海外市場でドルがユーロや円に対して売られた流れを引き継いで、円相場は１ドル＝８３円台前半まで値上がりし、一時、ことしの最高値を更新しました。

中国の温家宝首相は、経済成長のスピードがいくぶん減速していることについて、景気の過熱を抑えるために打ち出した融資の引締めなどの効果だと強調するとともに、積極的な財政支出などを通じて今後も比較的高い成長を維持することへの自信を示しました。

菅総理大臣は、日本を訪れているアメリカ・カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事と会談し、日本の新幹線システムをカリフォルニア州で計画されている高速鉄道事業で採用するよう働きかけました。