野田財務大臣は、閣議のあとの記者会見で、政府・日銀の市場介入に対し、アメリカ議会などで批判の声が出ていることについて、「円高が進行し、長期化することは好ましくないということを国際社会に説明していくことが大事だ」と述べ、引き続き各国の理解を求めていく考えを示しました。

通貨ユーロ圏の財務相会議の議長を務めるルクセンブルクのユンケル首相は、日本が円高を食い止めるために行った市場介入について「好ましくない」と批判するとともに、こうした考えを日本側に伝えたことを明らかにしました。

レンズなどの精密なガラス製品を磨くのに欠かせない、「レアアース」と呼ばれる貴重な金属の輸出規制を中国が打ち出して、日本のハイテク産業の生産活動に影響しかねないという懸念が強まるなか、入手しやすい別の金属を使う技術が開発され、大きな注目を集めそうです。

インドの中央銀行に当たる「インド準備銀行」は、景気の回復に伴う物価のインフレ傾向に歯止めをかける必要があるとして１６日、ことし５度目となる政策金利の引き上げを決めました。

１６日の東京外国為替市場は、政府・日銀による円売りドル買いの市場介入が今後、どのように進められていくのかを見極めたいとして、慎重な取り引きが続き、円相場は小幅な値動きでした。

日銀の白川総裁は１６日、都内で開かれた全国証券大会であいさつし、政府・日銀が６年半ぶりに行った市場介入について「為替相場の安定的な形成に寄与することを強く期待する」と述べ、急激な円高を阻止していく考えを強調しました。

最新の家庭用ゲーム機などを集めた「東京ゲームショウ」が１６日から千葉市で始まり、ことしは中国の企業からの参加が去年の２倍近くに増え、注目を集めています。

中国の通貨「人民元」は、上海の外国為替市場で、ドルに対する為替レートの基準値が連日最高値を更新しています。アメリカで切り上げを求める声が高まっていることを意識して、中国政府が人民元高へ誘導しようとしていることがうかがえます。

１６日の東京外国為替市場は、政府・日銀による円売りドル買いの市場介入が、今後、どのように進められていくのかを見極めたいとして慎重な取り引きが続き、円相場は小幅な値動きになっています。

アメリカの中央銀行にあたる、ＦＲＢ＝連邦準備制度理事会のグリーンスパン前議長が、ニューヨークで講演し、政府・日銀が実施した市場介入に関連して、効果はないという考えを示したうえで、日本にとって深刻な問題は、当面の円高よりも、巨額の財政赤字によって、将来、金利が上昇するおそれがあることだと、警告を発しました。