２日のニューヨーク株式市場は、アメリカの雇用統計の内容が市場の予想を大幅に下回ったことから、景気の先行きへの懸念が強まり、ダウ平均株価は２００ドル以上値下がりして取り引きを始めています。

再生可能エネルギーへの注目が高まるなか、大手商社の丸紅は、イギリスの沿岸部にある大型の洋上風力発電事業に、およそ２６０億円を出資することになり、この分野に本格的に参入することになりました。

大手鉄鋼メーカーの「住友金属工業」などが、天然ガスなどの採掘に使う継ぎ目のない鋼管を製造するためブラジルで建設を進めてきた製鉄所が完成し、１日、開所式が行われました。

先月のアメリカでの新車の販売台数は、トヨタ自動車とホンダが東日本大震災後の部品不足の影響を引きずり大きく落ち込んだ一方で、日産自動車が２０％近くの大幅な伸びとなり、震災からの回復の状況によって明暗が分かれる結果となりました。

効率的に輸送ができる特別に大きいコンテナを載せたトレーラーを使用する宮城県の特区の申請が認められ、来週、全国で初めて実用化されることになりました。震災からの復興を目指す宮城県は、物流コストの削減で新たな企業の呼び込みにつながることを期待しています。

中国政府で製品の安全性を監督している国家品質監督総局が、トヨタ自動車の乗用車について、部品の破損が原因の死傷事故が起きているなどと発表し、トヨタの中国法人では「事実関係を含めて調査中だ」としています。

大手電機メーカーの三菱電機は、この秋から新たに発売する家庭用のエアコンについて、原料のレアアースの仕入れ価格が高騰していることを理由に、出荷価格を５％から１５％値上げすると発表しました。

１日の東京株式市場は、ニューヨーク市場の株価がこのところ値上がりしていることで、投資家の間にひとまず安心感が広がって多くの銘柄に買い注文が入り、日経平均株価は、終値としては先月１７日以来、およそ２週間ぶりに９０００円台を回復しました。

電子書籍などとして利用できるタブレット型の携帯端末を巡り、アメリカでは、独走する最大手のアップルに対し、ソニーが今月、参入することを明らかにしたほか、いったん事業の打ち切りを決めていたコンピューターメーカーのヒューレット・パッカードが生産の再開を決めるなど、競争が激しさを増しています。

１日の東京株式市場は、先月３１日にアメリカで発表された経済指標が市場の予想を上回り、ニューヨーク市場の株価が４日連続で値上がりしたことを受けて、多くの銘柄に買い注文が出て、日経平均株価は午前の取り引きで、取り引き時間中としては２週間ぶりに９０００円台を回復しました。市場関係者は「ニューヨーク市場の株価の値上がりで、投資家の間にひとまず安心感が広がり、買い注文が出ている。ただ、外国為替市場で記録的な円高水準が続いていることなどから、値上がりの幅は限られる展開になっている」と話しています。