日本郵政グループは、インターネット通販大手でオークションも手がけるアメリカの「イーベイ」と提携し、日本から海外への商品の発送を支援するサービスを始めることになりました。

流通大手の「イオン」は、内戦からの復興が進み、今後、高い経済成長が見込まれるカンボジアに日本の流通業として初めて進出し、３年後にショッピングモールを出店することになりました。

枝野経済産業大臣と細野原発事故担当大臣は、９日、東京電力や資源エネルギー庁などに対し、福島第一原子力発電所の１号機から４号機について、廃炉に向けた工程表の策定を指示することにしています。

オリンパスを先月解任されたマイケル・ウッドフォード元社長は、ロンドンでＮＨＫのインタビューに応じ、社長らはかねてから不正を知っていたはずだとして、会社の信頼の回復には経営陣全員の退陣が不可欠だと強調しました。

ヨーロッパの債券市場では、８日の取り引きでも、信用不安の拡大が懸念されているイタリアの国債を売る動きが続き、１０年ものの国債は再び、ユーロ導入以来の最安値を更新しました。

光学機器メーカーの「オリンパス」は、１９９０年代ごろからの有価証券の投資など財テクの失敗で生じた損失を隠し、企業買収に使ったとしていた１０００億円以上の資金をその穴埋めに充てていたことが明らかになりました。会社側が適正だと繰り返してきた企業買収を巡る資金の流れは、一転して、大手企業の巨額の不正経理問題に発展しました。

オリンパスの損失隠しの発表を受けて、東京株式市場ではオリンパスの株式には午前９時の取り引き開始から売り注文が殺到しました。結局、オリンパスの株価は一日の売買での値下がりの限度であるおよそ３０％の下落となり、８日の終値は７３４円で取り引きを終えました。オリンパスの株価を巡っては、先月１３日には終値で２４８２円でしたが、一連の企業買収の妥当性などを社内で問題視していたイギリス人のマイケル・ウッドフォード元社長が、先月１４日に解任されたのをきっかけに株価の下落が始まり、１か月近くの間に７０％も下落しています。

「オリンパス」が有価証券の投資などで生じた損失を隠していたことが明らかになったことについて、１０月に解任されたマイケル・ウッドフォード元社長は、ロイター通信の取材に対し「経営陣は、もはやその地位にとどまることはできない」と述べ、経営陣の退陣を求めました。そのうえで、株主が望むのであれば、社長に復帰する意向を示したということです。ウッドフォード氏は、ことし４月、オリンパスの社長に就任しましたが、オリンパスが３年前に行った企業買収に問題があると指摘した直後、「日本的な経営の良さを十分に理解できていない」などと批判を受け、１０月に解任されました。ウッドフォード氏は、社長を解任されたあとも各国のメディアを通じてこの問題を広く訴え、真相解明を求めていました。

光学機器メーカーの「オリンパス」は、過去の企業買収を巡る調査の過程で有価証券の投資などで生じた損失を隠していたことが明らかになった問題で、午後０時半から高山修一社長が記者会見を開き、これまでの説明と異なる事実が判明したとして陳謝しました。

光学機器メーカーの「オリンパス」は、過去の企業買収を巡る調査の過程で、１９９０年代ごろから有価証券の投資などで生じた損失を隠していたことが明らかになったと発表しました。さらに、企業買収などに使ったとしていた１０００億円以上の資金が、その穴埋めなどに充てられていたことも分かり、買収は適正だったとするこれまでの会社側の主張は全面的に覆りました。