大手日用品メーカーの「花王」が、中国のメーカーと販売面で業務提携することを２５日、上海で発表し、洗濯用洗剤などを投入して中国での売上高を数年のうちに５倍に伸ばす計画を打ち出しました。

巨額の損失隠しが問題になっている「オリンパス」のマイケル・ウッドフォード元社長が、２５日、東京都内で記者会見し、オリンパスの現在の経営陣は、損失隠しの責任を取って退任すべきだという考えを示しました。

２５日の東京株式市場は、ヨーロッパの信用不安が長期化することへの懸念から売り注文が出て、日経平均株価は小幅に値下がりし、４営業日続けて終値でのことし最安値を更新しました。

日本国内でガソリン需要が伸び悩むなか、石油元売り大手のコスモ石油は、衣料品などの生産の伸びが見込まれるアジア市場向けに石油から化学繊維などの原料を抽出する新たな設備を導入しました。

先月の全国の消費者物価指数は、たばこの大幅な値上げから１年がたち、物価を押し上げる大きな要因がなくなったことなどから、生鮮食品を除いて、去年を１００とする指数で９９．８となり、去年の同じ月と比べて０．１％低下し、４か月ぶりに下落しました。

２４日のヨーロッパの金融市場では、信用不安の広がりへの懸念から、通貨ユーロが円に対して、１ユーロ＝１０２円台後半と、ほぼ１か月半ぶりの円高ユーロ安水準をつけたほか、債券市場では財政状況が厳しい国の国債が引き続き売られやすく、利回りが高止まりしています。

政府は、東日本大震災に伴う、いわゆる「二重ローン問題」の対策や、新たな農業振興策など、追加の財政措置を行う必要があるとして、異例となる、今年度の第４次補正予算案を編成する方針を固めました。

タイの洪水で、現地にある工場が被災した日本の企業の間では、タイ人従業員を国内の工場で受け入れて、代替生産しようという動きが相次いでいます。栃木県小山市にある化学メーカーの工場でも、２４日からタイ人従業員の受け入れが始まり、到着した従業員たちが早速、生産ラインなどを見学しました。

巨額の損失隠しが問題になっている、光学機器メーカー「オリンパス」は、損失隠しに関わっていたとされる菊川剛前社長と森久志前副社長が、２４日付けで取締役を辞任したと発表しました。また、山田秀雄常勤監査役も辞任したと発表しました。

休日明け２４日の東京外国為替市場は、ヨーロッパの信用不安への懸念が一段と高まってユーロが売られ、円は一時、ユーロに対して１円以上上昇し、１ユーロ＝１０２円台の水準まで値上がりしました。