日産自動車は、乗用車の「マーチ」と「キューブ」で、ハンドルの固定のしかたに問題があり、最悪の場合、ハンドルがぐらつくなどして操作できなくなるおそれがあるとして、２６万台余りのリコールを国土交通省に届け出ました。

２３日の東京外国為替市場は、午後になって株価が急落したことをきっかけに当面の利益を確保しようと値上がりしていたドルを売って円を買い戻す動きが強まり、円相場は一時１ドル＝１０１円台に値上がりしています。

長期金利の代表的な指標となっている償還までの期間が１０年の国債の利回りは、去年４月以降、０．７％から０．８％前後の水準で安定して推移していました。しかし、ことしに入って、日銀の金融緩和への期待が高まると大量の国債が買われるという見方から国債を買う動きが強まりました。そして、日銀が大規模な金融緩和に踏み切った直後の先月５日には、過去最低の０．３１５％まで下がりました。その後、利益を確定させようと国債を売る動きが強まり、一気に０．６％台にまで上昇するなど、長期金利の動きは不安定になりました。今月に入り、円安株高が続くなかで、国債を売って株式などに資金を振り向ける動きが強まり、長期金利は１５日に０．９２０％まで上昇します。そして、２３日、長期金利が、一時、１％まで上昇したのはアメリカの金利変動がきっかけでした。２２日にアメリカの中央銀行に当たるＦＲＢ＝連邦準備制度理事会が国債などを買い入れて行っている金融緩和を今後、縮小するのではないかという見方が広がったことで、アメリカの国債が売られ、長期金利が２％台に上昇。これにつられる形で日本の長期金利も一段と上昇し、２３日、およそ１年２か月ぶりに、一時、１％をつけました。

２３日の東京株式市場は、中国経済の先行きに対する懸念などから午後に入って全面安の展開となり、日経平均株価は１０００円以上急落し、終値としてはリーマンショック以来の値下がり幅になりました。

２３日の東京株式市場は、午後に入って中国経済の先行きに対する懸念などから売り注文が大幅に膨らんで全面安の展開となり、東証第１部の出来高は取り引き時間中に６５億株を超えて１日の出来高としては過去最高を更新しました。

アメリカの大手自動車メーカー、フォード系列のフォード・オーストラリアは、オーストラリアドル高などの影響で販売不振に陥っているとして、３年後の２０１６年にオーストラリアでの自動車の生産を中止することを明らかにしました。

２３日の東京外国為替市場は、アメリカの金融緩和が今後、縮小するのではないかという見方からドルが買われる一方で、円を買い戻す動きも出て、円相場は小幅な値動きになっています。市場関係者は、「アメリカの中央銀行に当たるＦＲＢ＝連邦準備制度理事会のバーナンキ議長の議会証言をきっかけにアメリカの金融緩和が今後、縮小するという見方からドルを買って円を売る動きが出る一方、午後になって中国経済の先行きに対する慎重な見方などで円を買い戻す動きも出ている」と話しています。

日銀は、長期金利の行き過ぎた変動を抑えるため、２３日午前、金融機関に資金を貸し出す形で１兆円余りを供給する措置をとりました。

２３日の東京外国為替市場は、アメリカの金融緩和が今後、縮小するのではないかという見方からドルが買われ、円相場は値下がりしています。市場関係者は、「アメリカの中央銀行に当たるＦＲＢ＝連邦準備制度理事会のバーナンキ議長が議会証言で雇用情勢がはっきりと改善すれば、金融緩和を年内に縮小することもあるという認識を示したことをきっかけにドルを買って円を売る動きが広がっている」と話しています。

三菱自動車工業は、リコール隠しの問題をきっかけに悪化した財務の立て直しに向けて、９０００億円余りに上る損失を今年度中にも処理するため、資本金の一部を取り崩すなど、具体策の検討を進めることにしています。