麻生副総理兼財務大臣は閣議のあとの会見で、来年度の税制改正で焦点の１つとなっている消費税の「軽減税率」について、与党での議論を見守りたいとしたうえで、対象品目の線引きが難しく税収の大幅な減少にもつながるとして導入に慎重な考えを改めて示しました。

シンガポールで開かれているＴＰＰ＝環太平洋パートナーシップ協定の閣僚会合は、最終日の１０日、共同声明を発表することにしていて、交渉が難航している分野も少なくない中で、妥結に向けた道筋をどのような形で示せるかが焦点となっています。

アメリカ財務省は、９日、経営破綻を受けて多額の公的資金を投入し、政府が筆頭株主となっていた大手自動車メーカーＧＭ＝ゼネラル・モーターズのすべての株式を売却したと発表しました。これにより、政府がアメリカ最大の自動車メーカーを支えるという異例の状況がようやく正常化することになりました。

アメリカの航空会社「アメリカン航空」と「ＵＳエアウェイズ」は、９日、合併を完了し、輸送実績で世界最大規模の航空会社が誕生しました。

全日空は、羽田空港の国際線の発着枠拡大を受け、来年春から、ロンドンや、ベトナムなどへの路線を新たに開設することを決めました。これに伴って、成田発着のロンドン便を取りやめるなど、羽田の国際線の強化が鮮明になっています。

ＴＰＰ＝環太平洋パートナーシップ協定の閣僚会合に出席しているメキシコのグアハルド経済相は、年内妥結を目指す交渉について進展しているものの、来年以降も協議が続く可能性を示唆しました。

シンガポールで開かれているＴＰＰ＝環太平洋パートナーシップ協定の閣僚会合は、１０日、最終日を迎え、交渉妥結に向けた方向性を示した共同声明を発表することにしています。ただ関税撤廃などを巡る日米２国間の交渉が難航するなど、対立が解消できていない分野も少なくなく、年内の実質的な妥結は難しいという見方が強まっています。

シンガポールで開かれているＴＰＰ＝環太平洋パートナーシップ協定の閣僚会合は、３日目を迎え、１２か国の閣僚らによる全体会合で、交渉が難航している分野の１つ、特許や著作権の保護などを議論する「知的財産」について、詰めの協議を行っているものとみられます。

「川崎重工業」は、アメリカ・ボーイング社の７８７型機の胴体の一部などを製造している愛知県の工場について、ボーイング社が計画しているより大型の機体の製造にも対応できるよう大幅に増強することになりました。

週明けの東京外国為替市場は、アメリカの景気回復への期待から、円を売ってドルやユーロを買う動きが広がり、円相場は１ドル１０３円台前半まで値下がりしました。