週明けの19日の東京株式市場、日経平均株価は一時、500円以上値下がりしています。先週末までの5営業日で日経平均株価が3200円以上値上がりしたことを受けた利益を確定させる動きや、東京外国為替市場で円を買う動きが強まっていて、幅広い銘柄で売り注文が出ています。

旧ビッグモーターによる保険金の不正請求など損害保険業界で問題が相次いでいることを受け、金融庁は信頼をいち早く回復させる必要があるとして、保険業界の監督指針の見直しに乗り出す方針を固めました。

東京証券取引所では上場企業のことし4月から6月までの決算がほぼ出そろい、円安などを背景に半数以上の企業が増益となりました。ただこのところは株価や円相場の動きが不安定になっていて、今後の業績にどこまで影響するのかが焦点となります。

16日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は小幅に値上がりし、4日連続の上昇で取り引きを終えました。アメリカでは今週発表された経済指標の内容から先行きへの不安が後退したことなどから、ダウ平均株価はこの4日間で1300ドル余り上昇し、8月上旬に急落する前とほぼ同じ水準まで回復しました。

香港で大規模な食の見本市が開かれ、日本からも200を超える企業や団体が参加して日本の食品の魅力をPRしています。

北陸地方を中心にドラッグストアを展開する「クスリのアオキホールディングス」の株主総会が16日に金沢市で開かれ、「企業統治に重大な問題がある」として創業家出身の社長らの解任を求めていた香港の投資ファンドの株主提案は反対多数で否決されました。

ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」などを運営する会社のことし6月までの1年間の決算は、インバウンド需要の増加やプライベートブランドの商品の販売が好調だったことを受けて、売り上げが初めて2兆円を超えました。

16日の東京株式市場は、アメリカの景気の先行きへの懸念が和らいだことなどを受けて幅広い銘柄に買い注文が広がり、日経平均株価は一時、1000円以上値上がりしました。

15日のニューヨーク外国為替市場では、この日に発表されたアメリカの小売統計などで経済の堅調さが示されたという受け止めが広がり、円を売ってドルを買う動きが進んで円相場は一時、1ドル＝149円台前半まで値下がりしました。

アメリカの7月の小売業の売上高は、前の月と比べて1％の増加となり、0.4％程度の増加を見込んでいた市場予想を大きく上回りました。アメリカでは高い金利水準が続く中、消費の減速が指摘されてきましたが、今回の統計からは消費の堅調さが示された形になりました。