日銀は19日、金融政策を当面維持することを決めました。春闘での賃上げの状況を踏まえ、この先はさらなる利上げを検討する構えですが、植田総裁は会見でトランプ政権による関税政策の影響で不確実性が高まっているという認識を示していて、日銀の政策は海外の動向に左右されることになりそうです。

大手電機メーカー東芝の不正会計問題を受けて会社が旧経営陣に賠償を求めた裁判で、2審の東京高等裁判所は、3人に賠償を命じた1審判決を取り消し、会社の訴えを退けました。

東海道新幹線に、通常の座席よりも広く、通路との仕切りもあって半個室の仕様となっている新しいタイプの座席が導入されることになりました。

19日の東京外国為替市場、日銀の植田総裁の会見から次の利上げの実施時期が想定よりも早まるのではないかという見方が出たことから、円買いドル売りの動きが進んで円相場は、値上がりしました。

先月日本を訪れた外国人旅行者は325万人余りと、2月・1か月としては、これまでで最も多くなりました。旧正月の春節で中国からの旅行者が増えたことなどが要因です。

アメリカのトランプ大統領が来月にも輸入される自動車に関税を課す考えを表明する中、日本自動車工業会の片山正則会長は、官民が連携しながら関税適用の除外を求めていく考えを示しました。

半導体の素材などを生産している金属メーカーの「JX金属」が19日、東京証券取引所のプライム市場に上場しました。初値をもとにした時価総額は7800億円余りと、今年度2番目の規模となる大型上場となりました。

日銀は19日まで開いた金融政策決定会合で、いまの金融政策を維持し、政策金利を0.5％程度に据え置くことを決めました。アメリカのトランプ政権が次々と関税政策を打ち出し先行きの不確実性が高まっていることなどを踏まえ、経済や物価の情勢を見極めるべきだと判断したとみられます。

財務省が発表した2月の貿易統計によりますと、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は5845億円の黒字になりました。貿易収支が黒字となるのは2か月ぶりです。

日本郵便が金融商品の勧誘に使うため、ゆうちょ銀行の顧客のべ1000万人分の情報を不正にリスト化した問題を受けて、日本郵政グループは18日、各社の社長などの報酬を減額する処分を公表しました。郵便局の配達員に対して法令で定められた飲酒の有無を確認する点呼を行っていなかった問題が発覚するなど、グループで不祥事が相次いでいて、ガバナンスの立て直しが課題となります。