半導体・フラッシュメモリーの世界大手、キオクシアホールディングスは、三井住友銀行など3社と1200億円の融資枠の契約を結んだと発表しました。生成AIの普及などでフラッシュメモリーの市場拡大が見込まれる中、設備投資の資金に充て、競争力の強化を図るねらいです。

地下鉄の東京メトロが10月23日に東京証券取引所に株式を上場することになりました。国と東京都が保有する株式のうち、あわせて50％が売り出され、ことし最大規模の上場となる見通しです。

この秋もさまざまなものの値上がりが続いています。特に目立っているのがコメとチョコレート。食料品の値上がりは10月も続きそうです。

運用の失敗で債券の含み損が2兆円を超える規模に膨らんでいる農林中央金庫について、農林水産省は近く有識者会議を立ち上げ、運用方針や組織のガバナンスなどに問題がなかったか、検証に乗り出す方針を固めました。有価証券の運用の比重が大きく、農林水産業への融資が少ない収益構造などをめぐっても議論になる見通しです。

日銀は、20日まで開いた金融政策決定会合で、いまの金融政策を維持することを決めました。政策金利を0.25％程度で据え置き、前回7月に決定した追加利上げによる経済・物価への影響などを見極めるべきだと判断したとみられます。

家庭で消費するモノやサービスの値動きを見る8月の消費者物価指数は天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、去年の同じ月より2.8％上昇しました。上昇率は7月の2.7％から0.1ポイント拡大しました。

日銀は20日、2日目となる金融政策決定会合を開き、当面の政策を決定、公表します。アメリカは大幅な利下げに踏み切りましたが、日銀は今回、政策金利を据え置くとみられ、会合のあと行われる会見で植田総裁が今後の政策の見通しについてどのような見解を示すのかが焦点です。

日産自動車が下請け法に違反するとして勧告を受けた問題を受け、日本自動車工業会は緊急点検の結果、ほかの自動車メーカーでも取引先への支払いの遅れなどが確認されたことを明らかにしました。ただ、取り引きの改善が目的だとして、具体的な社名や件数は公表しないとしています。

19日の東京外国為替市場は、アメリカのFRB・連邦準備制度理事会の今後の利下げのペースが想定よりも緩やかになるという見方から、円相場は18日と比べて一時2円以上値下がりするなど円安ドル高が進みました。

日銀は、20日まで2日間の日程で開く金融政策決定会合の初日の議論を終えました。アメリカが大幅な利下げに踏み切る中、経済・物価の情勢や金融市場の動向を踏まえて日銀がどのような判断をするのかが焦点となります。