26日の東京外国為替市場、新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済への懸念から円相場はいくぶん値上がりしています。

ＥＵ＝ヨーロッパ連合は、先月離脱したイギリスとの将来の関係をめぐる交渉を来月初めに開始すると発表しましたが、自由貿易協定などをめぐる立場の隔たりは大きく、厳しい交渉が予想されます。

25日のニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から売り注文が広がり、ダウ平均株価の値下がり幅は900ドルを超え、前日に続いて大幅に値下がりしています。

大手銀行の三菱ＵＦＪ銀行は、東南アジアでスマートフォンのアプリを使って配車サービスや決済サービスを幅広く展開するシンガポールの企業におよそ780億円を出資し、提携すると発表しました。急増するスマートフォンの利用者に幅広い金融サービスを提供するねらいです。

日本時間の25日夕方、取り引きが始まったヨーロッパの株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動への影響に対する警戒感が根強く、イタリアをはじめ主な市場で値下がりが続いています。

経団連は、政府が新型コロナウイルスの感染拡大に備えた対策の基本方針を示したことを踏まえ、来月５日に熊本市で開催を予定していた九州経済連合会との懇談会を中止することを決めました。

25日の東京外国為替市場は、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済をけん引しているアメリカ経済にも影響するのではないかという懸念から、ドルが売られました。先週末、一時１ドル＝112円台をつけた円相場は110円台に値上がりしました。

新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に深刻な影響を及ぼすという懸念から、25日の東京株式市場で株価が大幅に値下がりしたことを受けて、財務省と日銀、金融庁は午後５時30分から、幹部が集まって会合を開くことを決めました。金融市場の不安定な動きについて意見を交わし、今後の対応を協議するとみられます。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響について、自動車の販売店でつくる日本自動車販売協会連合会は、国内で生産している車の消費者への納品の時期に一部で遅れが出ていることを明らかにしました。

国内での販売低迷が続く日産自動車は、軽自動車の主力モデルの新型車を発表し販売の底上げにつなげられるかが課題になります。