世界的な原油価格の下落について、エネルギー情勢に詳しい専門家は、著しい価格下落は石油関連企業の破綻や産油国の経済や政治の不安定化などをもたらすおそれがあると警戒を強めています。

新型コロナウイルスの感染拡大で車の需要が減少していることから、自動車メーカーのマツダは、広島県と山口県の工場で来月も引き続き生産調整を行うことを決めました。

22日の東京外国為替市場、円相場は小幅な値動きとなりました。

全国的にアルコール消毒液が不足する中、福井県永平寺町は、地元にある老舗の酒造会社に消毒液として使えるアルコールの生産を依頼しました。生産されたアルコールは町が購入して医療現場などに配布するということで、自治体によるこうした取り組みは全国で初めてだということです。

緑に囲まれた洋館のような独特な雰囲気で知られ、高い人気を誇った東京 吉祥寺のフランス料理店が、新型コロナウイルスの影響で予約のキャンセルが相次ぎ、休業補償などの支援策も不透明な中、経営の継続は困難と判断し、来月６日で閉店することになりました。

新型コロナウイルスの感染拡大防止に役立ててもらおうと、ａｕのＫＤＤＩは、スマートフォンの位置情報などのデータをプライバシーを保護したうえで全国の都道府県などに無償で提供することを決めました。ヤフーもこうしたデータの提供を始めていて、大手企業が持つデータの活用がどこまで進むか注目されます。

新型コロナウイルスの感染拡大で不足している医療用ガウンについて、国内の縫製メーカーで作る団体が生産を始めました。ことし９月末までに合わせて140万着を国に納品する計画です。

大手航空会社の日本航空は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、先月までの１年間のグループ全体の業績予想を下方修正し、最終的な利益がこれまでの予想の930億円から43％減って530億円になる見通しだと発表しました。理由について会社では感染拡大による世界各国の入国制限や日本国内の外出自粛などの影響でことし２月以降、国際線、国内線ともに需要が急激に落ち込んだためとしています。

新型コロナウイルスの治療薬として期待されている薬の１つ、「アビガン」の増産に対応するため、化学メーカーの宇部興産はアビガンの成分のもとになる化合物の生産をことし７月から再開すると発表しました。

22日の東京外国為替市場、円相場はいくぶん値下がりしています。市場関係者は「経済活動の停滞で需要が大きく落ち込んで原油の先物価格が急落した影響で、資源国の通貨が売られ、主要通貨のドルが相対的に買われている。一方で、比較的安全な資産として円やユーロを買う動きもあって一方的な値動きにはなっていない」と話しています。