従業員が20人に満たない小規模事業者に毎月の売り上げの状況を聞く日本政策金融公庫の調査が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大幅に悪化し、リーマンショックのときを超える、調査開始以来最も厳しい結果になりました。

全日空は、大型連休を含む今月29日から来月６日までの期間、国内線の85％の便を減らすと発表しました。これによって全日空では、羽田と九州や北海道の一部の空港を結ぶ路線など69路線が１日に１便も運航しない運休となります。

愛媛県は、新型コロナウイルスへの感染リスクが高まるのを避けるため、スナックやパチンコ店など一部の事業者に対し、今月27日から来月６日までの間、休業要請を行うことを決めました。一方で、要請に応じた場合でも「協力金」などは支給しないとしています。

新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済がいっきに悪化していることを受けて政府は、今月の月例経済報告で景気の現状についての判断を、「急速に悪化しており、極めて厳しい状況にある」としました。先月に続いて２か月連続の下方修正で、景気判断に「悪化」の表現が入るのは10年11か月ぶりです。

キヤノンの先月までの３か月間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響などから、最終的な利益が去年の同じ時期に比べて30％の減益になりました。年間の業績見通しは感染拡大で予想が難しいとして「未定」としました。

日系メーカー各社が進出する東南アジア最大の自動車生産国・タイで、先月生産された車は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による世界的な需要の低迷を受けて、去年の同じ月と比べて、26％余りの大幅な減少となりました。

23日の東京株式市場、原油の先物価格の急落が、ひとまず止まったことで買い注文が広がり、株価は４営業日ぶりに値上がりしました。

23日の東京株式市場は各国の原油市場がひとまず上昇に転じたことで、投資家の警戒感がいくぶん和らぎ、株価は値上がりしています。

22日、大幅な下落となった東京原油市場は、23日は24％の値上がりで取り引きが始まりました。ただ新型コロナウイルスの感染拡大で原油の需要は落ち込んでいるため原油の先物価格は当面、不安定な値動きが予想されます。

国内の大手製薬会社は、新型コロナウイルスの治療薬の開発を進めているほか、既存の薬の有効性を確かめる臨床試験を急いでいます。