電機大手の「日立製作所」は小島啓二社長の後任に、IT部門を担当する徳永俊昭副社長を昇格させる人事を決めました。関係者によりますと、日立製作所は16日取締役会を開き、来年4月1日付けで小島社長の後任に徳永副社長を昇格させる人事を決めました。徳永氏は57歳。1990年に入社し、情報・通信システムの部門を経て家電を手がける子会社の社長などを務めたあと、現在は主力のIT部門などを担当する副社長を務めています。

外国債券の運用の失敗で、巨額の損失を計上した農林中央金庫について、国の有識者会議がまとめた改革案が明らかになりました。運用方針を決定する理事会に外部の専門家を加えられるよう、理事の兼業を禁止している今の法律を見直すことなどを提言しています。

週明けの16日の東京株式市場、日経平均株価は小幅に値上がりして午前の取り引きを終えています。

有数のワカサギの産地として知られる茨城県の霞ヶ浦で、ことしの漁協からの出荷量が16日までに40キロほどと去年の20分の1程度にとどまり、過去最悪の不漁が見込まれることが関係者への取材で分かりました。

日銀は今週18日から金融政策を決める会合を開きます。市場関係者の間では日銀は今回か次の会合で追加の利上げに踏み切るのではないかという見方も出ていますが、日銀内では賃上げの動きが広がるかやアメリカのトランプ次期大統領の政策の影響を見極めるべきという意見も多く、慎重に検討するとみられます。

三菱UFJ銀行の行員が支店の貸金庫から10数億円相当の金品を盗み取っていた問題で、この行員は顧客用の鍵のスペアキーを使って貸金庫を開けていたことがわかりました。スペアキーは支店で管理されていましたが、銀行は不備があったとして今後は本部で一括管理するよう見直す方針で、近く会見を開いて詳しく説明する見通しです。

女性管理職の積極的な登用を促そうと、厚生労働省は、従業員101人以上の企業に対して女性の管理職比率の公表を義務づける方針で検討しています。就職活動をする人の参考情報にしてもらうねらいもあります。

13日のロンドン外国為替市場では円売りドル買いの動きが強まり、円相場は一時、およそ2週間ぶりの水準となる1ドル＝153円台半ばまで値下がりしました。

13日の東京外国為替市場、来週、日米で金融政策を決める会合が開かれるのを前に円はドルに対して値下がりしました。

金利の世界で日中逆転が起きました。11月中旬に30年ものの国債の利回りで中国が日本を下回ったのです。高い成長を続けてきた中国の金利が長らくデフレに苦しんだ日本の金利を下回ったのは実質的には初めて。背景にあるのは中国の景気減速とデフレ懸念、そして中長期的な成長鈍化です。行き場を失ったマネーが債券市場に流入しています。（中国総局記者 下村直人）